【特別仕様車PSの正体とは?】マツダ ロードスターが登場12年目に改良を実施! 開発主査の狙いからオススメグレードまでND型を詳しく紹介

【特別仕様車PSの正体とは?】マツダ ロードスターが登場12年目に改良を実施! 開発主査の狙いからオススメグレードまでND型を詳しく紹介

特別仕様車「PS」は、開発者も絶賛のスペシャル仕様。ND型の軽快さにプラスアルファで乗り心地のよさを求める人にオススメできる1台となっています。

マツダは、同社が世界に誇るライトウエイトスポーツ「ロードスター」の商品改良を実施し、2026年6月26日に発表。先行して予約受注を開始し、同年9月のデリバリー開始が予定されています。走りの魅力をさらに磨き上げ、新色「ジンクグリーンメタリック」追加、さらに特別仕様車の「PS」も設定されました。開発主査が自ら「ロードスター史上すごい進化」と述べたその改良内容とは? 注目の変更点と、特別仕様車の内容、そして多彩なグレードはそれぞれどんな人にオススメできるか。今回の記事では、ひとつひとつ深掘りしていきます。

◆990Sとは真逆の思想で走りを追求

まずは、注目の特別仕様車PSについて触れましょう。ピュアスポーツ(Pure Sports)の名を与えられたこの特別グレードは、ひと言でいえば今までにない「究極のNDロードスター」です。

これまでのロードスターとは違ったアプローチの仕方で、しなやかな乗り心地と路面追従性を両立させた仕様。現行ND型の、最終到達点ともいえる進化を果たしています。圧倒的人気を誇った限定車「990S」とはまったく逆の特性を持った、ND型のもう一つの究極型。NDのよさを知っている人にほど、この仕様は刺さるのではないかと予想します。

迫り来るコーナーをヒラリヒラリとクリアする、初代NA型からの伝統ともいえるロードスターならではの特徴を持って2015年に登場した、現行ND型ロードスター。21年に登場した限定車「990S」は、その名の由来でもあるわずか990kgのライトウエイトを武器に、ロードスター伝統の軽快感を究極に高めたモデルでした。

対してPSは、この990Sとは真逆に発想を転換させたセッティングが施されたクルマです。先行して販売されすぐに完売してしまった、サーキット特化の限定車「MAZDA SPIRIT RACING  12R」の開発中に見つかった、今までにないサスペンションの考え方がこのPSと最上級グレードのRSに反映されました。具体的には、バネを固めながら減衰を抜くというセッティング。これにより、「ロール剛性は高いのに、極上にしなやかな乗り心地」と、相反する性能を両立する異次元な乗り心地を実現しました。

990S、MAZDA SPIRIT RACING  12R、そして今回のPSと、3モデルすべてに関わってきた開発主査の斎藤茂樹氏は、PSこそが「主査になってから一番作りたかった仕様」と語っています。車両実験部出身で足回りの開発をずっと続けてきた、ロードスターの走りを誰よりも知る斎藤氏が自信を持ってオススメする、極上の足まわりを持った仕様。最新NDロードスターでも特にPSとRSは、普段の走行からスポーティな走り、そしてサーキットでの本格走行まで、オールマイティに楽しめるはずです。

◆各グレードの違いとは?

そんなPSの価格は、366.3万円。最上級グレードRSの374.0万円に、もはや近い金額設定となってしまいました。さてここまで金額が近いと、どちらか迷う人も多いのではないでしょうか。そこで、PSとRS、そして一番の売れ筋である「Sスペシャルパッケージ」を加えた各グレードの装備比較を表にまとめました。

装備の違いを見ればわかりますが、上級グレードになればなるほど走行性能が洗練されていきます。サーキット走行に重きを置くのなら、ナンバー付きレースベース車の「NR-A」が一番ですが、ほかのシーンでもNDの走りを楽しみたいのなら、Sスペシャルパッケージ以上を選ぶほうが賢明でしょう。

ベーシックグレードのSは1010kgという軽量さが特徴であり、990Sのような軽快感を求める人にとってはベストな選択となりますが、快適性を多少犠牲にしていることは確か。少しでも普段乗りを快適にしたいのであれば、ADASやフルオートエアコンが備わるスペシャルパッケージは魅力的に映るはず。リセールも当然Sよりも上乗せとなる可能性が高いでしょう。

初代NA型から続くレトロクラシカルな雰囲気を味わいたいなら、Sレザーパッケージもいいでしょう。その中でも特にVセレクションは、タンカラーのインテリアとソフトトップが選べる仕様。人気も非常に高いため、リセールも期待できます。と、ここまでは初代から続くロードスターらしい軽快感を味わいたい人にオススメのグレードです。23年に実施されたビッグマイナーチェンジで、驚くべく進化をはたした現行NDのよさはなんといっても走りの気持ちよさ。コーナーをヒラヒラとかわしていく、ライトウエイトスポーツ本来の気持ちよさを重視するなら、最新LSDも採用されているSのスペシャルパッケージやレザーパッケージがオススメできます。

◆じつは内容が近いPSとRS

対して、特別仕様車のPSと最上級のRSには、今回の改良のハイライトでもある新開発サスペンション、そしてビルシュタイン製ダンパーが付いてきます。路面の追従性を高め、走行安定性を引き上げていることが容易に想像できる仕様。今までとはまったく違うNDの乗り味は、ぜひいま現在ND乗りの人にこそ乗ってほしい仕様だといえるでしょう。

RSにはレカロシートが付いてきますが、このシートはかなり秀逸な作りなので文句なしにオススメできます。ほかの装備、例えばPSに標準装備されるブレンボ製ブレーキシステムやレイズ製の軽量鍛造アルミホイールは、じつはRSでもオプションで選べます。PSは、レカロシートにこだわらない人、もしくは自分好みのシートに交換する前提の人には間違いなくオススメできる仕様です。対してRSは、これさえ買っておけば間違いなしと断言できる、さすが最上級というべきグレード。これら2グレードに関しては、間違いなくリセールは他グレードよりもよくなるでしょう。

◆現役NA乗りが選ぶならこのグレード

最後に、現役で1990年式のNA型ロードスターに乗る筆者が現行NDを選ぶなら? となると、やはり最新のサスセッティングは興味津々です。26年9月デリバリー開始なのでまだ試乗していない段階ですが、試乗してみて気に入る仕様であれば、RSをチョイスしたいです。あのレカロシートは、一度味わうとマジで欲しくなります。長距離乗る人や、ロングツーリングが好きな人にこそオススメしたいシートです。

個人的にはVセレクションのタンカラー内装とソフトトップは、かなり魅力的な部分。しかし、特にソフトトップは消耗品でもあり乗り続けていれば必ず交換時期はきます。その際にベージュ系のソフトトップに交換するという方法もありますので、私の一番のオススメはRSということにしておきます。

とはいえ、乗った時のフィールは人それぞれ。購入する際には、ぜひRSとPSの新サスペンションと、Sグレード系のノーマルサスと乗り比べてみてください。リセールなどの情報は考えず、まずは自分の走りの好みに合う方を選んだ方がいいでしょう。ロードスターというクルマは、いつでもどこでも走る楽しさを最大限に味わえる、国産車では稀有な存在。思い切り楽しめる方を選べば、幸せなカーライフは必ずやってくるでしょう。

<文=青山朋弘 写真=マツダ>


この記事を書いた人

青山朋弘

【執筆者】青山朋弘

フリーランスライター兼編集者

新車専門誌、中古車専門誌、モータースポーツ誌などの編集部を経て、現在はフリーランスの編集&ライター。
自動車専門誌やWebサイトに寄稿しながら、YouTube動画の撮影・編集も行う。
愛車は10年前に走行5万kmで見つけた、NA型ロードスターの初期型。
趣味のMTBをどうやって積むのがいいか、常に試行錯誤している。

ロードスターの買取実績

マツダ ロードスター

【特別仕様車】35周年記念車

2026年6月15日成約のロードスター売買実績画像
年式
2025年4月
走行距離
9,500km
地域
広島県
入札数
63
成約日
2026年6月15日
希望金額
335.0万円
セルカ実績344.7万円
9.7
万円UP
価格アップ

マツダ ロードスター

【特別仕様車】BROWN TOP

2026年8月7日成約のロードスター売買実績画像
年式
2023年6月
走行距離
6,100km
地域
大阪府
入札数
95
成約日
2026年8月7日
希望金額
306.0万円
セルカ実績325.2万円
19.2
万円UP
価格アップ

マツダ ロードスター

Sスペシャルパッケージ

2026年7月7日成約のロードスター売買実績画像
年式
2023年2月
走行距離
2,289km
地域
兵庫県
入札数
59
成約日
2026年7月7日
希望金額
320.0万円
セルカ実績314.2万円

マツダ ロードスター

Sレザーパッケージ Vセレクション

2026年8月21日成約のロードスター売買実績画像
年式
2024年3月
走行距離
9,204km
地域
熊本県
入札数
48
成約日
2026年8月21日
希望金額
250.0万円
セルカ実績282.3万円
32.3
万円UP
価格アップ

マツダ ロードスター

Sレザーパッケージ ホワイトセレクション

2026年7月13日成約のロードスター売買実績画像
年式
2023年3月
走行距離
34,982km
地域
滋賀県
入札数
45
成約日
2026年7月13日
希望金額
224.0万円
セルカ実績275.3万円
51.3
万円UP
価格アップ

マツダ ロードスター

Sスペシャルパッケージ

2026年8月1日成約のロードスター売買実績画像
年式
2026年1月
走行距離
2,830km
地域
高知県
入札数
54
成約日
2026年8月1日
希望金額
290.0万円
セルカ実績272.1万円

マツダ ロードスター

Sスペシャルパッケージ

2026年9月7日成約のロードスター売買実績画像
年式
2025年8月
走行距離
11,364km
地域
広島県
入札数
100
成約日
2026年9月7日
希望金額
250.0万円
セルカ実績258.8万円
8.8
万円UP
価格アップ

マツダ ロードスター

990S

2026年5月10日成約のロードスター売買実績画像
年式
2022年9月
走行距離
1,673km
地域
兵庫県
入札数
53
成約日
2026年5月10日
希望金額
253.3万円
セルカ実績253.0万円

マツダ ロードスター

Sスペシャルパッケージ

2026年8月17日成約のロードスター売買実績画像
年式
2022年8月
走行距離
14,906km
地域
東京都
入札数
31
成約日
2026年8月17日
希望金額
237.1万円
セルカ実績249.2万円
12.1
万円UP
価格アップ

マツダ ロードスター

ネイビー・トップ

2026年5月8日成約のロードスター売買実績画像
年式
2022年8月
走行距離
21,036km
地域
埼玉県
入札数
79
成約日
2026年5月8日
希望金額
250.0万円
セルカ実績247.9万円
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