マークX(トヨタ)の買取相場・査定価格
マークX(トヨタ)の買取実績や年式・走行距離・グレードごとの相場価格をご覧いただけます。

トヨタ マークXの買取参考相場
13.9万円 〜 788.2万円
| 下取り価格 | 13.0万円 〜 764.6万円 |
| 年式 | 2004年 〜 2020年 |
| 走行距離 | 10,000km 〜 160,000km |
※2025年12月現在
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マークXの買取参考情報
マークXはトヨタが生産・販売していた高級FRセダンです。
生産終了から5年経ちますが、マークXの買取相場に大幅な下落はみられません(2025年3月時点)。
むしろ、5〜7年落ちの比較的若いモデルは、買取相場が上昇しています。
その理由として、現在の日本ではマークXのようなFRセダンが希少になっていること、FRセダン特有のドライブフィーリングに対する需要があること、今のところ後継モデルが登場していないこと(2025年3月時点)などが考えられます。
ただし、SUVやミニバンの台頭でセダンの人気が低迷していることも事実です。今後の市場変化などで、買取相場が大きく下がる可能性はあります。
マークXの売却を検討している場合は、早めに査定を依頼したほうがいいでしょう。
マークX(2代目)の買取参考相場と傾向
マークXには、初代(2004年11月〜2009年10月)と2代目(2009年10月〜2019年12月)のふたつのモデルがあります。ここでは、中古車市場における流通台数が多く、当サイト(セルカ)でも多数取引されている「2代目マークX」の買取相場について解説します。
2025年3月現在、2代目マークXの買取相場は「10〜470万円」です。特に2016年11月に行われた、2回目のマイナーチェンジ以降のモデルは年式が浅く走行距離が少ない、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」が標準装備されるなどの理由から、買取相場は上がる傾向にあります。
なかでも、以下6つのスポーツグレードは高価買取が期待できます。
- 350RDS GRスポーツ:170〜400万円
- 250S GRスポーツ:90〜420万円
- 350RDS:60〜400万円
- 250RDS:60〜360万円
- 250S:50〜400万円
- 250S Four:70〜350万円
上記のスポーツグレードには劣りますが、ベースグレード「250G」やエントリーグレード「Fパッケージ」なども、以下のような良い査定が期待できます。
- 250G:80~320万円
- 250G Fパッケージ:80~310万円
- 250G Four:80~280万円
- 250G Four Fパッケージ:20~260万円
一方、2016年のマイナーチェンジ前のモデルは、年式が10年落ち以上になり、走行距離10万km超の個体が増えるため、全体的に買取相場は低めです。比較的若い2014〜2015年モデルでも、走行距離によっては30〜60万円ほどの査定しかつかないこともめずらしくありません。
しかし「GAZOO Racing(GR)」がチューニングしたスポーツモデル「250G Sパッケージ G’s」「350S G’s」は特別です。たとえば、2013年式・走行距離5万km超の個体が180万円で買い取られた事例もあるなど、クルマの状態によっては高額査定の可能性が十分あります。
マークXの豆知識
マークXの概要
マークXは「ダイナミック&スタイリッシュ」が開発コンセプトの高級セダンです。
初代の登場は2004年11月。その後、2009年10月のフルモデルチェンジで2代目が登場しました。
2代目初期のグレードラインナップは、大別すると以下のとおりです。
上記以外に、250Gをベースにしたスポーツタイプの「Sパッケージ」、エコカー減税対象の「リラックスセレクション」、装備を最低限に絞った最廉価の「Fパッケージ」などがあります。なお、Fパッケージは250G Fourでも選択可能でした。
フルモデルチェンジと同時に、モデリスタインターナショナルによる、ドレスアップコンプリートカー「マークX ”ヴェルティガ”」、チューンナップコンプリートカー「マークX “+Mスーパーチャージャー”」も発売。
ヴェルティガはダイナミックかつ精悍なデザインが、+Mスーパーチャージャーは鋭い加速性能とチューニングサスペンション、こだわり抜かれたステアリングフィールで走りを楽しめるのが特徴です。
また、+Mスーパーチャージャーは、最高出力360ps/6,400rpm・最高トルク498Nm/3,200rpmというパフォーマンスの高さが評価され、警視庁が交通取り締まり用に導入。「最速の覆面パトカー」としても有名なクルマです。
2012年のマイナーチェンジ(1回目)では「“G SPORTS(G's)”」、2016年のマイナーチェンジ(2回目)では、スポーツグレード「250S」「250S Four」と、これらに上質感を付与した「350RDS」「250RDS」が登場しました。
2017年には「GRシリーズ」の「350RDS GRスポーツ」「250S GRスポーツ」もラインナップに追加。
上記以外に、限定スポーツモデル「GRMN」、ボディカラーにアウェイクンイエローを選べる特別仕様車「イエローレーベル」、2019年の生産終了直前に発売された、特別仕様車「ファイナルエディション」などがあります。
とくに数量限定で生産された「GRMN」は、トヨタのスポーツカーブランド「GR」の最高峰として、エンジンからボディまで細部にわたりフルチューニングされています。サーキット走行も可能な高い動力性能をもち、受注開始の翌日に完売するほどの人気を誇りました。
また、GRMNは買取価格の高さも特徴です。
GRMN以外のグレードの場合、買取価格は高くても400万円台にとどまりますが、GRMNは新車価格とほぼ同じ500万円以上の査定がつくこともめずらしくありません。
セルカでは、2019年式・走行距離2万km超のGRMNが、600万円以上で買取られた事例もあります。
マークXを高く買い取ってもらうコツ
マークXを高く買い取ってもらうには、年式・走行距離・グレードのほか、クルマの状態も大切です。
ここでは、高価買取のためのポイントを3つ紹介します。
1.社外カスタムパーツは査定前に純正品に戻す
マークXを社外パーツでカスタムしている場合は、査定前に純正に戻しておきましょう。基本的にクルマは純正に近い状態(ノーマル)のほうが査定アップする可能性が高いためです。
自力で戻せない場合は、査定当日に純正パーツを一緒に持ち込むか、純正部品があることを査定士に伝えれば大幅な減額は避けられます。
なお、モデリスタやGR、TRDなどのカスタムパーツは人気が高いため、装着したままのほうが高価買取されやすいこともあります。
2.こまめなメンテナンスと整備記録を行う
クルマを高く売るなら、定期的なメンテナンスで良好なコンディションを保ちましょう。
オイル・エレメント・タイヤ・ベルトなどの消耗品は定期的に交換し、整備内容を記録しておくと査定で高く評価されます。
また、マークXはスポーティな走りが特徴のセダンです。走行性能を期待して購入するユーザーも多いため、査定ではエンジンやトランスミッション、足回りなどの状態も重視されます。日常点検や車検だけでなく、法定点検(12ヶ月点検/24ヶ月点検)も実施し、正常に走れる状態を維持しましょう。
3.内外装をきれいに保つ
クルマの内外装をきれいに保つと高価買取につながります。状態の良いクルマは次の買い手が見つかりやすく、業者は査定額を多少上げてでも買い取りたいと考えるためです。
とくにマークXは高級セダンゆえ、内装のきれいさや使用感の程度が重点的にチェックされます。
以下は、クルマ査定におけるチェックポイントの一例です。
【外装】
- 外装と足回りの傷・凹みの有無
- 塗装の色あせ
- タッチペンの補修跡
- ライトレンズの黄ばみ
【内装】
- 芳香剤やタバコ臭など異臭の有無
- 内張りの汚れ・破損・ベタつき
- シートのスレ・破れ・焦げ跡
- ステアリングやシフトノブのスレ・テカリ
上記以外にも、フロアやフロアマットの汚れ、ゴミの有無もチェックの対象です。普段からこまめに清掃してきれいな状態を維持しましょう。
雨と紫外線は、塗装の色あせの原因となるため、可能ならカーポートやガレージでの保管がおすすめです。
マークXの人気グレード
2代目マークXの人気グレードは、以下の3つです。
ここでは、各グレードの詳細と買取相場を解説します。
250G
250GはマークXのベースグレードです。2004年の初代発売から2019年の生産終了までラインナップされました。
人気の理由は、充実した装備と300万円を切る手ごろな新車価格です。ベースグレードながら、内外装はスポーティかつ上質に仕上げられていました。
たとえば2014年モデルをみると、外装は16インチアルミホイールやフロントフォグランプ、メッシュグリルに3連ヘッドランプがスポーティ感を強調しています。
内装は走りを楽しめるよう、本革巻きステアリング・シフトノブ、ブーツ式シフトレバー、円筒のオプティトロンメーターなどが装備されました。木目調のインテリアパネルやビターブラックのファブリックシートがインテリアの上質感を高め、運転席は8wayパワーシートです。
「2.5L V6エンジン」を搭載し、0-100km/h加速時間は8.4秒。高出力の3.5Lモデルには劣るものの、普段使いの上では十分な加速力を備えます。
2025年3月現在、250Gの買取相場は「10〜320万円」です。初期モデルより、マイナーチェンジを経た中期または後期モデルのほうが買取相場は上がります。
250Gは、走行距離が7万kmを超えると買取相場の下落ペースが上がるため、早めの売却がおすすめです。
250G リラックスセレクション
「250G リラックスセレクション」は、2代目へのフルモデルチェンジと同時にラインナップされました。
ベースグレード「250G」との違いは、助手席に4wayパワーシートが装備される点です。そのぶん価格が1万5千円ほどアップしますが、車重も10kg増えるためエコカー減税の対象となります。
リラックスセレクションは減税の仕組みに合わせて設定された特別グレードで、2代目マークXの受注アップに大きく貢献しました。
2025年3月現在の買取相場は「10〜200万円」です。2012年のマイナーチェンジで廃止されたグレードのため、年式と走行距離がかさんだ個体が多く、買取価格も上がりにくくなっています。買取価格は20〜50万円程度になるケースがほとんどで、100万円を超えるのは難しいのが現状です。
250G Sパッケージ リラックスセレクション
先ほどの「250G リラックスセレクション」をスポーツタイプにしたグレードで、こちらもエコカー減税の対象です。
助手席が4wayパワーシートに変更されるほか、スモーク調塗装のヘッドランプとリヤコンビネーションランプ、専用フロント・リアバンパーやリアスポイラーなどが装備され、よりスポーティな外観となります。インテリアカラーはモダンで精悍なブラックです。
足回りには、モノチューブショックアブソーバーとコンピューターによる減衰力制御を組み合わせたシステム「AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム))」を搭載。優れた乗り心地と操縦性・走行安定性を両立しました。マニュアル感覚のシフト操作が味わえる「パドルシフト」も付いています。
2025年3月現在の買取相場は「50〜230万円」。「250G リラックスセレクション」より装備が充実するぶん、買取相場も上がる傾向にあります。
しかし、年式が13年落ち以上になることから、走行距離6万km前後でも高価買取されにくいのが現状です。
実際、セルカでも「250G リラックスセレクション」と同価格帯の、20〜50万円ほどで買い取られる事例が多くなっています。
マークXの人気カラー
2代目マークXの人気カラーは、以下の3つです。
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- ブラック
- シルバーメタリック
2代目マークXでは、乗る人や使用シーンを選ばない定番カラーに人気が集中しています。中古車市場のマークXをみると、上記の3色で全体の約9割を占めるほどです。
なお、ホワイトパールクリスタルシャインはメーカーオプションの有償色、ブラックとシルバーメタリックは標準色です。
買取の際に有利なカラーは「ホワイト系」「ブラック系」などで、ほかの色と比べると査定アップしやすくなります。
マークXの人気オプション
ここでは、2代目マークXの査定アップにつながる人気オプションを3つ紹介します。
【純正ナビ】
純正ナビは車両との連携性とデザイン性の高さから、人気の高い定番オプションです。社外ナビと比べると割高ですが、メーカー保証期間が長いため安心して使えます。マークXでは、HDDナビ・サウンドシステム・地デジチューナー・ETCユニットがセットオプションになっていたことがあり、これらも付属していると査定アップが期待できます。
【本革シート】
上級グレード「RDS」やスポーツグレード「Sパッケージ」などで選択可能なオプションです。価格は20万円前後と高額ですが、標準装備のファブリックや合成皮革にはない肌触りや風合い、高級感を楽しめます。
【電動ムーンルーフ】
車内に光や風を取り入れ、開放感アップや換気に役立つオプションです。開閉とチルトが可能で、2016年のマイナーチェンジ以降は、挟み込み防止機能とエンジンOFF後作動機能が追加されています。見た目の良さと後付けが難しいぶん、ムーンルーフが装備されたクルマは査定アップしやすい傾向にあります。
マークXの歴史
初代(2004年11月~2009年10月)
初代マークX(X12#型)は、2004年11月に販売がスタートしました。かつての勢いを失っていたマークIIにテコ入れする形で車名を改め、再出発を果たしています。
プラットフォームはクラウンと共有し、ロングホイールベース&ショートオーバーハングかつ低めの全高というスタイリングを採用。フロントマスクには丸型3連灯を内蔵する羽型ヘッドランプ、リアには独特な形状のディフューザーやマフラーが搭載されていました。
2004年発売モデルのエクステリアは「全長4,730mm×全幅1,775mm×全高1,435mm」で、ホイールベースは2,850mm、車重はグレードによって異なり1,500〜1,570kgほどです。
エンジンは「250G」が2.5L V6直噴エンジン(最高出力215ps)、「300G」が3.0L V6直噴エンジン(最高出力256ps)を搭載し、直6エンジンやターボエンジンは採用されていません。
トランスミッションは5〜6速ATのみでMT仕様はなく、駆動方式はFRが基本でFourグレードは4WDです。
サスペンションは前輪がダブルウィッシュボーン式、後輪にはマルチリンク式が搭載されていました。
当初はクラウンがラグジュアリー仕様、マークXがスポーティ仕様を担当するブランド戦略かと思われました。しかし、高性能セダン「アリスト」やクラウンのスポーツ仕様「アスリート」モデルなど、ライバル車が数多く存在したことで販売は苦戦します。
走行安定性を重視した硬めの乗り心地も、コンフォート性を重視する前マークIIオーナーからは不評でした。それでも、クラウンをベースにした豪華な内外装、購入しやすい価格、コストパフォーマンスの高さなどから一定の成功を収めます。
2005年、レクサスブランドの日本上陸で「レクサス GS」「レクサス IS」など新たなライバル車が登場し、マークXは目立たぬ存在となっていきました。
2代目(2009年10月~2019年12月)
ライバル車が増えるなか、マークX(X13#型)は2009年にフルモデルチェンジされます。
ヘッドランプのボディサイドをとがらせて角度を傾斜させたことで、先代より押しの強いフロントマスクへ変化しました。プラットフォームは、クラウンやレクサスGSと共有です。
2009年発売モデルのエクステリアは「全長4,730mm×全幅1,795mm×全高1,435mm」で、ホイールベースは2,850mm、車重はグレードによって異なり1,510〜1,560kgほどです。
エンジンは2.5L V6(最高出力203ps)と3.5L V6(最高出力318ps)がラインナップされました。2.5Lエンジンは、レギュラー仕様への変更で最高出力が低下しましたが、燃費性能は「13km/L」に向上しています。
トランスミッションは6速ATが基本で、駆動方式はFRまたは4WD(Fourグレード)です。
サスペンションは初代と同じく、前輪にダブルウィッシュボーン式、後輪にマルチリンク式が採用されました。サスペンションの摩擦抵抗軽減やアームの高剛性化などで、乗り心地は初代より格段にアップしています。
躍動感ある低重心スタイル、リーズナブルなエントリー価格(Fパッケージ:238万円)、エコカー減税対応の「リラックスセレクション」の設定などにより、発売から1ヶ月で、月販目標台数の4倍を上回る約14,000台を受注しました。
2012年のマイナーチェンジ(1回目)では、スポーツコンバージョン車シリーズの第4弾「“G SPORTS(G's)”」を新たに設定。これにより「350S G’s」「250G Sパッケージ G’s」がグレードに加わりました。
チューニングサスペンションの採用、ボディ剛性の向上、床下気流を整流化する空力パーツなどで、スポーティな走りが追求されています。
2015年3月には、6速MT仕様の「GRMN」が100台限定で発売されました。GRMNは、GAZOO Racing(GR)が開発するスポーツコンバージョン車の最高峰で、現在も高い人気を誇るモデルです。
2016年11月のマイナーチェンジ(2回目)では、デザインの一新・スポーツグレードの強化・ボディ剛性の強化・予防安全パッケージの搭載などが行われました。
デザインはマークIIや初代マークXのイメージと大きく異なり、独創的なヘッドランプ形状・エアインテーク形状などが採用され、市場を驚かせました。販売面では新規顧客を獲得しましたが、あまりの変貌ぶりに保守的なオーナーの多くを失います。
モデル末期の2019年3月には、6速MTとV6 3.5L自然吸気エンジンを搭載した「GRMN」を350台限定で発売。同年4月24日には「250Sファイナルエディション」(4WD仕様の「Four」を含む)を発売するとともに、2019年12月の生産終了を公式に発表。
マークIIから続く51年の歴史に幕が下ろされ、その役割はカムリへ受け継がれることになりました。

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