カローラアクシオの買取参考相場と傾向
カローラアクシオは1966年からトヨタが販売している「カローラ」シリーズのうち、日本専用設計の5ナンバー派生車種として2006年から販売され始めました。日本国内向けのセダンはこの代から「アクシオ」のサブネームがつけられました。販売当初のキャッチコピーは「新しい尺度」であり、これまでとは違った日本専用のカローラセダンを販売しました。2代目のキャッチコピーは「コレカラカローラ」であり、それまでのカローラセダンはボディサイズがどんどん大きくなっていったのに対し、2012年からはヴィッツのシャシーを取り入れサイズダウンしたセダンを販売しました。サイズダウンした理由は、ターゲット層の高齢化にあり、これからも長く乗ってもらうためにサイズを小さくし乗りやすい車を生産しました。アクシオはギリシャ語で価値や品質を意味する”Axia”に由来しています。セダン人気が低下し、販売終了していく車種も多い中で2022年現在も改良を行い販売しているセダンはカローラを含めそう多くはありません。そんなカローラアクシオの現在の買い取り価格の相場を見ていきましょう。
3年落ち
2代目の後期モデルが該当するゾーンです。2017年のマイナーチェンジ後に販売された車のためカローラアクシオの中では比較的新しい車です。2018年からは教習車専用のカローラアクシオが登場しており、一般ユーザー以外の需要も高まりました。買取価格はグレードにもよりますが70〜130万円ほどとなっています。しかし、2021年と2022年にToyota Safety Senceの機能向上や快適装備面の強化を行っており、若干機能的に劣っています。それでも残価率は50%以上となっているため比較的良い買取価格といえます。
5年落ち
2代目の中期モデルが該当するゾーンです。2017年の暮れにマイナーチェンジが行われているため、マイナーチェンジ前の車の方が多く出回っています。5年落ちの買取価格はグレードにもよりますが40〜80万円ほどとなっています。かなり落ち込む傾向にあるようです。マイナーチェンジの影響が強いのかもしれません。
7年落ち
2代目の初期モデルが該当するゾーンです。2015年の初めにマイナーチェンジが行われており、5年落ちとほぼ同じ性能の車となっています。買取価格はグレードにもよりますが40〜70万円ほどとなっております。年式が落ちるため5年落ちよりも買取価格は劣りますが、大幅な下落は見られません。同じモデルであれば買取価格に大きな差は出ないようです。
カローラアクシオの買取時の注意点
カローラアクシオは現在では少なくなってきた本格的なセダン車の一つです。需要が低下しているセダンでありながら、平均的なリセールバリュー以上の買取相場を保っています。しかしながら、カローラアクシオはモデルチェンジの影響を受けやすい傾向にあります。モデルチェンジ前後では買取価格が大幅に異なるため買取を考えていらっしゃる方は、マイナーチェンジやフルモデルチェンジ前には売るようにしましょう。
また、同じモデルであれば買取価格に大きな差は見られないため、今現在最新のカローラアクシオをお持ちの方は買取を急ぐ必要はありませんが2017年のマイナーチェンジ以前のカローラアクシオをお持ちの方はお早めに買取を検討された方がいいでしょう。
カローラアクシオを高く買い取ってもらうコツ
カローラアクシオは人気が低下してきているセダンですが、現行モデルであれば比較的納得のいく買取が期待できる車です。しかしながら、やはり買取価格は低下していってる状態です。そのため少しでも高く売れる車というのを知って、買取の際うまく交渉できるようにしておいた方が良いでしょう。そこで、高額買取されやすいグレードやカラー、オプションについて解説していきます。
カローラアクシオの人気グレード
・ビジネスパッケージ
・X
・1.5G
・HYBRID
・HYBRID G
以上の5つが現在中古車市場で多く出回っている車種になります。それぞれの特徴と買取相場について解説していきます。
まずは、ビジネスパッケージについて解説していきます。こちらは法人ドライバー向けのモデルとなっており最も価格が低いグレードとなっています。ハロゲンランプ、マニュアルエアコン、パワーウィンドウ、ラゲージドアオープナー等が装備されています。最廉価でありながらなかなかの装備となっています。1.3Lモデルと1.5Lモデルがあり1.3Lの方は14インチホイール、1.5Lの方は15インチホイールとなっています。買取価格は年式にもよりますが50万円ほどとなっています。ビジネス用ということもあり走行距離が長いものが多いです。
次はXについて解説していきます。こちらは基本グレードとなっており、中古車市場でも多く出回っています。先ほど紹介したビジネスパッケージの装備に加え上下調整式中央席リヤヘッドレスト、メッキ加工リヤトランクリッドなどが追加で装備されています。オプションでナノイー付オートエアコンをつけることも可能です。こちらも1.3Lと1.5Lがあり、装備面での違いはありません。買取価格は年式や走行距離にもよりますが1.3Lは20〜60万円以下となっており、1.5Lは20〜80万円程での買取となっています。
次は1.5Gについて解説していきます。ガソリン車の最上級グレードとなっています。Xの装備に加えてToyota Safety Sence Cや撥水機能付UVカットガラス、ナノイー付オートエアコンも搭載しています。エクステリアの一部にはメッキ加飾が施され、インテリアも本革巻きのステアリングを採用するなど高級感がアップしたグレードとなっています。買取価格は年式や走行距離にもよりますが30〜90万円ほどとなっています。
次はHYBRIDについて解説していきます。1.5Xの装備に加えてフロントグリルがハイブリッド専用のデザインになり、ナノイー付オートエアコンも搭載されています。買取価格は年式や走行距離にもよりますが80〜100万円以上となっています。
最後にHYBRID Gについて解説していきます。HYBRID GはHYBRIDの上位グレードに当たります。基本装備は1.5Gとほとんど同じです。シートカラーの選択肢が増えています。買取価格は80〜120万円ほどとなっています。
カローラアクシオの人気カラー
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・スーパーホワイトⅡ
以上の3色が人気カラーとなっています。カローラアクシオのユーザーが40代以上ということもあって、カラーバリエーションも無難なものが多く、人気カラーも定番のものとなっています。ホワイト系の色が2色入っていますが、ホワイトパールクリスタルシャインの方は有償色となっており、スーパーホワイトⅡよりも高級感があります。カローラアクシオの場合個性の出る色はあまり好まれません。そのため、以上の3色だと買取の際もマイナスになることはないでしょう。
カローラアクシオの人気オプション
・ナノイー付オートエアコン
こちらは標準装備になっているグレードもありますが、そうでないグレードではオプション設定となっています。同じグレードでもこちらの機能がついていれば差をつけることができるため、買取の際のアピールポイントになるかもしれません。
・T-ConnectDCMパッケージ(ナビ)
T-Connectとはトヨタが提供している通信サポートのことです。ナビを通じて24時間365日オペレーションサービスを受けることができます。それに加えDCM(専用通信機器)パッケージになると、携帯などの通信機器がなくとも常にT-Connectにアクセスすることができます。割高ですがこちらのナビがついていると買取の際も有利に働くでしょう。
・シートヒーター
こちらのオプションは他の車種で多くみられるオプションの一つです。標準装備になっている車種もあります。快適性が向上するためついていると買取の際プラスになるオプションです。
・LEDヘッドランプパッケージ
こちらのオプションはG以上の上位グレードでしかつけられないオプションとなっています。最近ではLEDランプが標準装備となっている車種も多くなっています。こちらのオプションがついていれば、マイナスになることはないでしょう。
・フロアマット
エレガントなデザインのフロアマットとなっており、内装の高級感が増すこと間違いなしです。内装のグレードアップだけでなく、抗ウイルスや防ダニなどの機能も付いているため汚れ防止以上の効果が期待できます。買取の際プラスになるとは言えませんが車内をきれいに保っておけるためつけておくといいでしょう。