カローラの買取参考相場と傾向
カローラはトヨタが1966年から販売している歴史の長い車です。トヨタだけでなく他のメーカーの車種と比べても長命の車であり、1997年には累計販売台数においてギネス記録を樹立しています。車名のカローラはラテン語で「花の冠」を意味する”Corolla”から来ています。これは、トヨタのクラウンやコロナに続いて冠を象徴し、なおかつ2つの車と同様にCから始まることに由来しています。ギネス記録を樹立し、人目をひく、美しいスタイルのカローラは花の冠の名前にふさわしい車といえるでしょう。現行型は2018年から販売されている12代目になります。
カローラには様々なボディタイプがありますが今回取り上げるのは無印カローラです。無印カローラ(セダンタイプ)は2006年に一度販売を終了しています。そのため、無印カローラの名前は2019年まで使われておらず、セダンタイプはカローラアクシオという名前で販売されていました。無印カローラは現行型の2019年のものか2006年以前に販売されていたものとなっています。今回は現行モデルと2006年以前に販売されていた無印カローラの買取相場を見ていきます。
2019年モデル
現行型は2019年から発売されている12代目になります。そのため、1〜3年落ちのものが多く出回っています。セダンを廃止する車種もある中で新モデルを出しているのはカローラやカムリくらいです。買取価格はグレードにもよりますが、100〜200万円程となっています。残価率は60%程となっており、平均的な車の3年落ちの残価率は50%程ですので、カローラの残価率は少しだけいいという評価ができるでしょう。また、セダン人気が落ちている中でのこの価格をマークしているのもすごいポイントです。しかしながら、2022年に一部改良が施されているため、2022年の最新モデル以前のものは買取価格が落ち込む可能性も考えられます。
2000〜2006年モデル
「ニューセンチュリーバリュー」をコンセプトにプラットフォームをはじめ、エンジン、トランスミッション、サスペンション、4WDシステムなどすべてを一新して発売されました。搭載されていたガソリンエンジンはすべて新開発のものであり、デザインも変え、メインユーザーだった中高年層以外にも使いやすいデザインへと進化しました。保守的なイメージを脱却しモダンな印象へと変化を遂げ、歴代カローラの中でも評価の高い車です。しかしながら、やはり10年以上落ちの車となると買取は厳しい状況です。買取価格は高くても30万円ほどで、ほとんどは20万円以下での取引が盛んです。もし、こちらのカローラをお持ちの場合は早めに買取に出すことをお勧めします。
カローラの買取時の注意点
現行型のカローラは、まだ比較的高値で買い取ってもらえる可能性がありますが、セダン人気の低下や2022年に改良が施されている点を考えると、価格が落ち込む可能性も考えられます。そのため、売るタイミングを逃さないように、買取価格の推移をチェックしておきましょう。
そして、2000年モデルは最悪の場合買取価格が付かないという可能性があります。しかしながら、カローラは海外人気もあるため過走行車であっても買い取ってもらえるという特徴もあります。最悪の状況をさけるためにもどこで売るのかが重要になってきます。海外にも輸出するような業者で査定をお願いしてみるといいかもしれません。
カローラを高く買い取ってもらうコツ
2000年モデルのカローラはあまりグレードなどは関係なく、どれもかなり低い値段で買い取られていますが、現行モデルはグレードによって買取価格が異なってきます。現在はまだ3年落ち程度でどのグレードでも比較的に高値で買い取ってもらえていますが、今後5年、7年と月日がたっていくと、価値はどんどん落ちていくでしょう。そんなときに少しでも高く買い取ってもらえるグレードやプラスになるカラーやオプションについて解説していきます。
カローラの人気グレード
・S
・G-X
・W×B
・HYBRID S
・HYBRID W×B
以上の5つがカローラの人気グレードになります。SとG-Xは2022年に名称が変更され、現在はGとXという名称に変わっています。どれも流通量が少ないですが今後増えていくことが見込まれます。それぞれのグレードの特徴と買取価格について解説していきます。
まずはG-Xからです。G-XはGと交代するまでのカローラ(セダン)のエントリーグレードでした。そのため、コストパフォーマンスの高い車となっています。一般ユーザー向けというよりもビジネス向きなようです。コストパフォーマンスはいいのですが、やはり下位グレードということもあって標準装備には物足りなさを感じます。オプションなどを考えて購入されるといいでしょう。買取価格の相場は120万円以上となっており、年式も新しいため買取価格は比較的高めです。
次は1つ上のグレードのSです。中間グレードであるSはシンプルなデザインや仕様となっており幅広い世代に人気のグレードです。安定した走りが魅力で、標準装備や機能も申し分ない車です。比較的価格も安く一般ユーザーの購入が多いため、普段使いしやすい車となっています。買取価格の相場は130万円以上となっています。
次に紹介するのは、HYBRID Sです。カローラはどのグレードにおいてもハイブリッド車を選択することができます。HYBRID Sは装備は通常のSと変わりません。そのため、ガソリン車がいいかハイブリッドがいいか好みで選ぶといいでしょう。しかしながら、買取価格はややハイブリッド車の方が高い傾向にあります。買取価格は150万円ほどです。
そして、最もグレードが高いのがW×Bです。スポーティシートやダークグレーのメタリックホイールを採用するなど他のグレードよりも高級感が増した個性のあるモデルとなっています。見た目だけでなく、実用性が高いのも魅力です。1.8Lか1.2Lターボを選択することができ、排気量を決められる点も特徴です。買取価格の相場は140万円以上となっています。
次は、HYBRID W×Bです。こちらは通常のW×Bのハイブリッド版となっています。装備は通常のW×Bと変わりません。W×Bは少しスポーツ車的な側面もあるため、ハイブリッド車でも満足のいく走りを実感できるでしょう。こちらも、買取価格はややハイブリッド車の方が高い傾向にあります。買取価格の相場は160〜200万円ほどです。
カローラの人気カラー
・ブラックマイカ
・シルバーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
この3色が人気のカラーとなっています。やはり定番の白、黒、シルバーが人気なようです。ホワイトパールメタリックは有償色となっており、買取の際有利に働くでしょう。シルバーは高齢の方にも人気のカラーです。ブラックマイカはスポーティなフロントフェイスをしているカローラと相性がいい色といえるでしょう。より引き締まった印象になります。どのカラーにするか迷った場合はこの3色のどれかにしておくといいでしょう。
カローラの人気オプション
・バンパープロテクター
こすれやすいコーナーを保護してくれるバンパープロテクターがあると安心でしょう。カローラはインテリアに余計なものがついていない方が売れやすい傾向にあるのですが、こちらはつけてもそこまで印象は変わらずさりげないドレスアップになるため、つけておいても問題のないオプションです。
・フロントシート・ステアリングヒーター
シートヒーターやステアリングヒーターは主流になりつつあるオプションです。寒い冬には大活躍すること間違いなしでしょう。価格もそこまで高くないため比較的つけやすいオプションです。
・エアクリーンモニター ナノイー
空気清浄機のオプションです。最近はコロナウイルスなども流行っており今後そういったウイルスから身を守るためにも、密になりやすい車の中には空気清浄機をつけておくと安心です。
・ラゲージソフトトレイ
カローラは家族で使われることも多いと思います。お子さんが汚してしまった荷物などを積むときにこれがあると安心でしょう。売る際には傷や汚れはマイナスになってしまうので、付かないように予防しておきましょう。
・LEDサイドライト
ドレスアップパーツかと思われがちですが、夜間走行や見通しの悪い場所で周囲に自車の存在を知らせる役目を担ってくれます。青い光のため、日中でも気付きやすくなっています。安全面が気になる方はつけておくと安心でしょう。