アリオンの買取参考相場と傾向
アリオンは2001年からトヨタで販売されている4ドアセダン型の乗用車です。カリーナの後継車として販売され、プレミオの兄弟車という位置づけになっています。プレミオとは似たような系統ですが、プレミオが年配者向けに人気があるモデルなら、アリオンは若者と年配者の中間に位置するような層を狙った車で、大人びた印象を身にまといつつ、若さを感じさせるスポーティーな見た目を見せています。 そのターゲット層がヒットしたのか、販売開始で目標を大幅に上回る9,000台もの台数を売り上げることに成功します。しかしながら、2021年に販売が終了しそれ以降は日本での販売は行われておらず、現在は中国でのみ新車の販売が行われています。そんなアリオンの現在の買い取り価格について見ていきましょう。
3年落ち
2代目の後期型が該当するゾーンです。2代目は2007年から販売されているためかなり長い間販売されていました。アリオンの中では一番最新の機能が揃った車が流通しています。買取価格はグレードにもよりますが90〜100万円以上となっています。残価率は50〜60%程となっており、販売が終了しているにもかかわらずかなり良い買取価格を誇っています。
5年落ち
2代目の後期型が該当するゾーンです。2016年にマイナーチェンジが行われそれ以降は目立った変更は加えられていないため、3年落ちと機能的にはほとんど変わらずアリオンの中では最新の装備が揃った車となっています。そのため、買取価格の相場に大きな変化はなく80〜100万円以上となっています。しかし、5年落ちになると過走行の車も出てくるためそういった車は60万円以下になることが多いです。
7年落ち
2代目の後期型が該当するゾーンです。こちらはマイナーチェンジ前に発売された車であるためか買取価格が落ち込んでいます。買取価格の相場は50〜90万円となっており、ここらへんから100万円以上の買取は見込めなくなるでしょう。しかしながら、これだけ年式経ち、販売も終了している車でありながらなかなかの買取価格もキープしているため、納得のいく買取が期待できるでしょう。
アリオンは全体的に高い残価率を保っており、年式が落ちても同じモデルであれば買取価格に変化は殆どありません。今後はどうなっていくかは分かりませんが今のうちであれば、かなり納得のいく買取が期待できます。年式が古いからと諦めず様々な会社に査定をしてもらうといいかもしれません。
アリオンの買取時の注意点
アリオンは全体的に買取価格が安定しておりかつ残価率が高い車種です。そこで、買取価格を下げないためにも注意しておくのが走行距離です。過走行であってもかなり良い金額で買い取ってもらえますが、買取価格が落ち込むことには変わりません。そのため、走行距離が10万kmを超えるような車は海外との取引もある会社に売るのがいいでしょう。アリオンは海外人気も高い車のため、過走行であってもかなりの残価率を保ったまま買い取ってもらえます。さまざまな会社で査定してもらうのが良いかもしれません。
また、販売が終了している車のため徐々に買取価格が下がっています。今のところはまだ高額買取も期待できますが、今後はどうなっていくか分からないため買取を考えていらっしゃる場合は早めの方が良いかもしれません。
アリオンを高く買い取ってもらうコツ
アリオンは国内外問わず人気の高い車です。販売終了してもなお高い残価率を保っています。そんなアリオンをさらに高額で買い取ってもらうために、人気のあるグレードやカラー、オプションについて解説していきます。
アリオンの人気グレード
・A15
・A18
・A15Gパッケージ
・A18Gパッケージ
・A15G-plusパッケージ
・A18G-plusパッケージ
以上の6つがアリオンの全グレードとなっています。それぞれの特徴や買取相場について解説していきます。
まずは、A15とA18について解説していきます。両者とも基本グレードであり、15は1.5Lエンジン搭載で2WD、18は1.8Lエンジン搭載で2WDと4WDから選ぶことができます。基本グレードのため装備は大変シンプルになっています。最近の新型車に多いシステムなどはあまり搭載されておらず、例えばキーシステムがスマートキーではなくキー操作が必要なワイヤレスドアロックリモートコントロールとなっている点などがあげられます。しかし、Toyota Safety Senceは標準装備となっており、安全性能は保証されています。買取価格の相場は、40〜100万円ほどとなっています。
次に紹介するのは一つ上のグレードであるA15GパッケージとA18Gパッケージです。Gパッケージになるとスマートエントリー&スタートシステムが搭載され、さらに盗難防止システムまで搭載されます。オートエアコンも搭載され快適装備も強化されています。他にはインテリジェントクリアランスソナーが標準装備され安全性能も向上しています。エクステリアはタイヤのホイールだけ若干変化し少しスタイリッシュさが増しています。買取価格の相場は、50〜100万円以上となっています。
最後に紹介するのが最上級グレードのA15G-plusパッケージとA18G-plusパッケージです。G-plusパッケージになるとヘッドランプがBi-Beam LEDヘッドランプにグレードアップし、エアコンもナノイー機能が追加されるなど全体的な装備が少しずつグレードアップしています。フロントドアガラスにはUVカットガラスが採用されるなど快適装備が充実しています。ホイールはアルミホイールとなり見た目の高級感が増しています。買取価格の相場は60〜100万円以上となっています。
そして、全グレードに言えることですが買取価格は1.5Lエンジン搭載車よりも1.8L搭載車の方が若干買取価格は高くなっています。
アリオンの人気カラー
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・アティチュードブラックマイカ
以上の3つがアリオンの人気カラーとなっています。定番のホワイト、シルバー、ブラックが人気なようです。この中ではホワイトパールクリスタルシャインが有償色となっており、他にもホワイト系の色はありますが、ホワイトパールクリスタルシャインですと確実に買取の際有利に働くでしょう。買取のことを考えると奇抜な色にはせず無難なこの3色のうちのどれかにしておくと良いかもしれません。
アリオンの人気オプション
・SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ
こちらはぜひともつけておいてほしいオプションです。車は横からの衝撃に最も弱いといわれています。そのため、車のサイドにもエアバッグをつけておくと万が一の際のリスクを減らすことができます。海外ではサイドエアバッグの搭載を義務化してる国もあるため、必須のオプションといえるでしょう。
・インテリジェントクリアランスソナー
駐車時に衝突回避や軽減をしてくれるシステムです。障害物に近づくとブザーで知らせ、エンジン出力の抑制とブレーキ制御をしてくれます。年齢とともに判断力が衰えてくるため付けておくことをお勧めします。
・サイドバイザー
こちらは必須オプションといえるでしょう。サイドバイザーはほとんどの車についています。ないと買取の際マイナスになるかもしれません。 純正品ではなくてもいいのでつけておきましょう。
・T-Connectナビ
ナビは必須オプションですが、どうせつけるならT-Connect付きのものを選んでおくといいでしょう。T-Connectはトヨタの通信サービスのことで、携帯などとリンクして常に最新の道路状況や車の状態を知ることができます。T-Connectは割高のため、価格的に厳しいという方は最低でもエントリーナビはつけておきましょう。
・ドライブレコーダー
こちらも必須のオプションといえるでしょう。近年の危険運転対策や事故の時の証拠となるためつけておくといいでしょう。GPS搭載、駐車時記録にも対応の高機能カメラ別体モデルなので純正品を付けることをお勧めします。