ティアナの買取参考相場と傾向
ティアナは2003年に日産から販売された高級大型セダンです。セフィーロの後継車として登場し、世界戦略車としてアジアを中心に販売されました。 コンセプトはモダンリビングというもので、特にシンプルで高級感のあるインテリアデザインが特徴でした。ティアナはアッパーミドルクラスに設定されていましたが、その設定に際して在来モデルを俯瞰し、実用性も高くかつ高級感のある車を出そうと考えて、高級セダンの位置づけで販売されたそうです。ティアナは高級セダンというだけあって装備も充実していました。特に、安全装備が充実しており、運転席助手席のエアバッグ、ABS、サイドエアバッグはすべてのグレードに標準装備され、カーテンエアバッグがオプションで装着できました。エンジンは4気筒に加えて、V6・3.5Lもラインナップしてパワフルな車を好むユーザーにも対応していました。しかしながら、日本では若干知名度が劣る車種でもあります。ライバル関係にあるトヨタのカムリやホンダのアコードの方が日本では聞きなじみがあります。また、2020年には販売が終了しています。そんなティアナの現在の買い取り価格について見ていきましょう。
3年落ち
3代目の後期型が該当するゾーンです。3代目は2014年から販売されていたモデルで、3年落ちの車はティアナの中では最新の装備が揃った車です。元々安全装備が充実していたティアナですが、3代目ではさらにそれらが強化され、2015年には一部改良を行いさらに最新の安全装備が充実しています。そんなティアナですが、買取価格はグレードにもよりますが90〜150万円ほどとなっており、残価率は30〜40%程となっておりあまりリセールが良いとは言えません。
5年落ち
3代目の中期型が該当するゾーンです。2015年以降はマイナーチェンジなどはなかったため、性能としては3年落ちのものと変わらずティアナの中では最新の安全装備が整った車になっています。買取価格はグレードにもよりますが、40〜100万円ほどとなっており、大幅に価格が下落しています。このころになると、走行距離が長いものもあるため過走行車となると買取価格は40〜50万円ほどとなっています。
7年落ち
3代目の初期型が該当するゾーンです。2015年初頭に一部改良が行われており、性能としては3年落ち、5年落ちと変わらないものも多く出回っています。買取価格は、30〜100万円ほどとなっています。100万円での取引はほとんどされておらず、最上位グレードかつ走行距離が短いもののみ100万円で取引されています。
ティアナの買取時の注意点
ティアナは全体的にリセールがあまりよくないということができます。特に3年落ち以降は大幅に買取価格が下落しています。また、走行距離が10万kmを超えるようなものは最上級グレードであっても、買取価格が50万円以下となっています。だいたい、走行距離が6万kmを超えてくると買取価格が大幅に落ち込む傾向にあります。そのため、3年落ち以降かつ走行距離が6万kmを超えるティアナをお持ちの場合はお早めに買取を検討された方が良いでしょう。いずれにせよ、価格が年々落ち込んでいるため早めに売りに出されることをおすすめします。また、売る際はどこに売るかも重要です。ティアナは国内よりも海外での売れ行きが好調だったため、海外との取引もあるような業者に持っていく方が良いかもしれません。
ティアナを高く買い取ってもらうコツ
ティアナは高級感あふれる車かつ、エンジン性能や安全装備にも優れた大変優秀な車です。しかしながら、日本での知名度は低く、また最近人気が低迷しているセダンということもあってリセールはあまり良くありません。そこで、少しでも高く売れるようアピールポイントを見つけておきましょう。ここでは人気のあるグレードやカラー、オプションについて紹介します。 買取の際の交渉で活かせるポイントを見つけていきましょう。
ティアナの人気グレード
・XE
・XL
・XV
・XL ナビAVMパッケージ
・XV ナビAVMパッケージ
以上の5つが人気グレードになります。3代目のモデルが高額買取されやすい傾向にあるようです。それぞれの特徴と買取相場について解説していきます。
まずは、XEについて紹介していきます。XEはティアナのベースグレードとなっています。装備も最もシンプルで、買い求めやすいグレードです。買取相場は年式にもよりますが、40〜110万円ほどとなっています。最廉価のグレードでありながらその他の上位グレードよりも高値で取引されていることも多く人気の高いグレードです。
次はXLについて紹介していきます。XEの上位グレードとなっています。エンジンや安全装備などは変わりませんが、XEよりもインテリアがレベルアップしたグレードとなっています。運転席や助手席にはパワーシートが採用され、インテリジェントエアコンシステムを導入し、本革巻3本スポークステアリングとシフトノブで快適かつ高級感のある車内になっています。買取相場は年式にもよりますが、35〜95万円ほどとなっています。
次はXVについて紹介します。XVはXLの上位グレードとなっています。こちらはXLよりもさらに装備が充実したグレードとなっています。シートが本革になっていたりとさらに豪華な車内へと進化しています。リバース連動下向ドアミラーやインテリジェントキー連動運転席オートドライビングポジションシートなどを装備し利便性も向上しています。買取相場は年式にもよりますが、45〜100万円以下となっています。
次はXL ナビAVMパッケージについて紹介していきます。こちらは2016年に追加されたグレードです。XLの装備にナビAVMパッケージが標準装備となりました。ナビAVMパッケージには、アラウンドビューモニター(移動物検知機能付モニター)やクルーズコントロール、LDW(車線逸脱警報)やBSW(後側方車両検知警報)がついてきます。これまではオプション設定でしたが、こちらのグレードでは標準装備となっています。買取相場は年式にもよりますが、100〜130万円程となっています。
次はXV ナビAVMパッケージについて紹介していきます。こちらは、XVの装備にナビAVMパッケージをつけたグレードで、最上級グレードとなっています。買取相場は年式にもよりますが、100〜150万円程となっています。
ティアナの人気カラー
・ダイヤモンドブラック
・ブリリアントホワイトパール
・ダークメタルグレー
以上の3色がティアナの人気カラーとなっています。定番のブラック、ホワイト、シルバーが人気のようです。ダイヤモンドブラックとブリリアントホワイトパールは有償色となっています。ダークメタルグレーは落ち着いた暗めのシルバーとなっています。
ティアナの人気オプション
・ドライブレコーダー
こちらは必須のオプションといえるでしょう。万が一の際に証拠として使えますし、最近はあおり運転などがかなり問題視されているためつけておくことをお勧めします。
・リングイルミフォグランプ
雨や濃い霧、夜間の運転のときに視界を確保できます。アラウンドビューモニター装着車のみつけることが可能なため、一緒につけておくと良いかもしれません。
・キッキングプレート
乗降時に傷が付きやすい部分を守ってくれるオプションです。このキッキングプレートにはロゴが入っているためドレスアップ効果もあります。
・NissanConnect ナビゲーションシステム
ナビは必須のオプションです。どうせつけるなら純正の良いものをつけておきましょう。また、こちらは他にもアラウンドビューモニターやステアリングスイッチもついてくるオプションもあるため連携させて使うためにも純正のナビを取り付けておきましょう。
・ラゲッジカーペット
ティアナはサイズ感がそこそこあるため荷物を詰めるスペースが大きい点も評価されています。荷物を積むと汚れや傷が付くことも多いため、それらから車を守るためにもカーペットなどで対策しておきましょう。