GSの買取参考相場と傾向
レクサス GSの買取相場の傾向は安定して高い水準を維持しているタイプと、乱高下が激しいタイプに分かれています。
車の状態や年式・走行距離にもよりますが、国産車にしては珍しいぐらい差が開いており、人気の違いを痛感させられる数字です。
平均を取ると年式ごとにそれぞれの違いが表れていきます。
既に販売を終了している車ではあるものの、どの年式も一定の水準で取引されている状況にあります。
裏を返せば、多少古い状態であっても安定した人気を誇っているということになるでしょう。
しかし今後新モデルが登場しないことが決まってしまっているため、今後は年式が落ちていく一方です。
そうなると買取価格は必然的に下がっていくため、高額査定を狙うのであれば少しでも早いタイミングの売却が鍵を握ります。
また、装備されている機能が古くなり、徐々にそれを上回る技術が開発されています。
あまり古くなってしまうとこれらの原点評価の対象になってしまうケースも考えられるため、可能であれば5年落ち以内に売却するのがベストです。
それぞれの年式ごとの買い取り価格の平均値を見ていきましょう。
3年落ち
3年落ちのGSは、買取価格が300万円以上になるケースが多いようです。
グレードや走行距離にもよりますが、現在中古車市場に流通している個体を総合すると300万円程度になるようです。
状態が良いものは500万円の買取価格になることもあり、販売終了から3年が経過した現在でも高い人気を誇っていることがわかります。
しかし、既に新車の製造販売が終了してしまっているため、今後この価格帯で売却できる保証はどこにもありません。
年式がかさんでくると買取価格は下落するため、高額での売却を検討しているのであれば2023年中に売却するようにしましょう。
5年落ち
5年落ちになると買取価格は250万円程度まで下落します。
新車価格から見ると1/3~1/4程度に落ち着いてしまうため、あまり高額買取といえる状況ではなくなってしまいます。
型落ちというわけではありませんが、市場のセダンなどに対する評価などを総合すると妥当なリセールバリューと言えるでしょう。
7年落ち
7年落ちのGSは、買取相場が150万円台まで下落します。
十分な需要がある車ではあるものの、さすがに新車から7年が経過しているとなると、中古車買取店も慎重にならざるを得ません。
年式だけではなく走行距離やその他のエンジンの機能などが深く関わってくるため、査定を行うのであれば7年落ちは得策ではないでしょう。
GSの買取時の注意点
レクサス GSの買取の注意点は、全体的なコンディションを整えておくことです。
ボディのキズや汚れはもちろんのこと、車内の美しさやエンジンの状態が該当します。
国産高級車の印象が強い1台なだけに、これらの条件はクリアしておかなければなりません。
日頃からの手入れはもちろんのこと、車検や点検の際にエンジン回りのメンテナンスをしっかりしておかなければならないでしょう。
査定時には点検記録簿を一緒に出すようにしましょう。
年式や走行距離は増えてしまっても、これらの課題はクリアできる可能性があります。
金額にして大きな要因にはなりませんが、手入れをしておかない場合とした場合では買取価格に差が表れるためしっかりと手を入れるようにしてください。
GSを高く買い取ってもらうコツ
レクサス GSは、1993~2020年に製造・販売されていた高級セダンです。
トヨタが製造・販売していたアリストのレクサスバージョンとして登場したのがGSです。
最上位グレードであるLSの直下にあるグレードであり、日本市場では2005年から投入されました。
販売を終了した現在でも高い人気を誇っており、中古車市場でも売り手と買い手が一定数いる車です。
今後台数が大幅に減る可能性がありますが、今でも高額査定が期待できる車でもあります。
詳しく見ていきましょう。
GSの人気グレード
レクサス GSには非常に多くのグレードが存在しており、初めてラインナップを見た人はその数の多さに驚くことでしょう。
排気量や仕様、年式によっていくつかの違いはあるものの、主な特徴としては3つに分類でき分けることができます。
Fスポーツの買取相場の傾向はほかの2種類と比較しても高い水準を維持しています。
排気量やハイブリッドモデルか否かで多少の差はありますが、残価率は30~40%がボリュームゾーン。
セダン人気がもう少しあれば価格は高くなるでしょうが、ほかのセダンと比べても十分高いと言えます。
Fスポーツそのものがほかのグレードよりも高いため必然的に付加価値がついています。
また、年式も新しいものが比較的多く、高値で買い取ってもらえる可能性は充分にあります。
一方で4代目前期モデルはかなり低調な様子です。
今後大きく値上がりする要素も今のところないので、年式が新しいうちに手放してしまったほうが高価買取につながるでしょう。
バーションLはFスポーツには劣るものの、30%台後半で推移しています。
Fスポーツよりも乗り心地や内装のラグジュアリー感を求める人に人気で、レクサスらしい特別な装備が人気の秘密でもあります。
ただしラグジュアリーモデルでオプションが充実しているとはいえ、すべてのオプションが搭載されているわけではありません。
「いらない装備もある」と評価されていることからも分かるとおり、オーナーによっては不要なオプションがついているのも事実です。
それでも状態次第ではFスポーツを超える高値がつくこともあるので、まずは査定申し込みをしましょう。
Iパッケージの買取相場もバーションLと同じく30%台中盤~後半と言った印象です。
Fスポーツよりも乗り心地の良さはほしいが、オプションがバーションLほどいらないという人をターゲットにした1台で、ひそかに人気があります。
全体的にバランスのいい仕上がりをしていますが、悪く言えばこれといった特徴がない欠点もあります。
FスポーツやバーションLよりも価格が安い分、残価率が高くても高値になりにくいのもネック。
しかし、それでも600万円台の新車価格なので、よほど状態が悪くない限り100万円を切ることはまずありません。
バーションLやIパッケージも人気がないわけではありませんが、無駄な装備が多いという評判からFスポーツよりもあまり選ばれない傾向。
反面Fスポーツにはシートが硬いという特徴もありますが、それでもレクサスブランドなので一般的なスポーツカーよりはいくらかマシです。
レクサスのエンジン性能との相性も良く、中古車買取でもFスポーツは高額査定につながりやすい傾向にあります。
GSの人気カラー
レクサス GSの人気カラーは言わずもがなホワイト系のホワイトノーヴァガラスフレークです。
Fスポーツ専用カラーとしてラインナップされており、レクサスらしい高級感を醸し出せることで非常に高い人気を誇っています。
同じ理由でブラック系のグラファイトブラックガラスフレークも人気が高めです。
ガラスフレークとは、ガラス繊維素材のことです。
一般的に車の光沢を出しているのはクリア材と呼ばれる樹脂成分をメインとした塗料ですが、傷が目立ちやすくあとからの修復が必須の素材でもあります。
ガラスフレークは多少の傷ならば自己修復が可能な素材で、ボディの美観を守る役割を果たしてくれます。
深い傷は自己修復不可能ですが、爪跡程度の軽い傷なら修復可能です。
この2色はGSに限らずレクサスブランド全体で人気の高いボディカラーになっています。
ただし、専用のワックスを使わないとガラスフレークの効果が薄まってしまうこともあるので注意が必要です。
GSの人気オプション
レクサス GSは2020年末に生産を終了してしまっているためオプションには後付け可能なものと今後取り付け不可能なものの2種類があります。
GSの中で高額査定につながりやすい「ムーンルーフ」は後者にあたり、もしこのオプションを装備していれば査定時にプラス評価につながることでしょう。
日本国内ではそれほど人気が高くない「ムーンルーフ」ですが、輸出用車両になると価値は急上昇します。
日本ではあまり「ムーンルーフ」を活用する機会もないため、あまり選ばれることはありませんが、海外ではどんな車でも付加価値になるオプションです。
不調がないかなどをしっかり確認したうえで査定に出すといいでしょう。
「エクステリアパッケージ」装着車も高い人気を誇っています。
メッキパーツ中心のオプションで、機能性よりも外観のスポーティさを強調するためのアイテムですが人気が高く、中古車市場でも高値で取引されています。
メッキなだけに美観の維持は難しいですが、きれいな状態であれば高額査定のきっかけになりうるオプションであることは間違いありません。
日頃の手入れはもちろんのこと、メッキに傷がないかなどを細かくチェックし、いい状態で査定に出しましょう。
GSそのものが高額査定につながりやすい車なので、オプションはなくても問題にはなりません。
ただしついているのであればプラス評価にはつながりやすいので、しっかりといい状態を維持しておきましょう。