3シリーズの買取参考相場と傾向
BMW 3シリーズの最新の買い取り相場はその供給量の多さから下降傾向にありますが、BMWの中でも主力モデルとされ、安定した人気を誇っています。また年式によって買い取り相場が大きく変動するのも特徴であり、人気のグレードや年式が新しいものは高く買い取ってもらえる傾向にあります。
1975年に初代モデルが発表され、2019年には第7世代目の最新シリーズが登場しました。新しいデザインを取り入れたセダンとツーリングの2種類のモデルがラインナップされ人気を博しています。
BMW 3シリーズモデルはスポーツセダンのイメージが強いですが、スタンダードモデルの「セダン」、実用性を兼ね備えた「ツーリング」、そして高級感のあるモデルの「グランツーリズモ」と三つのボディタイプがあり、様々なバリエーションを持っています。
またBMWにはMモデルという走行性能を高めたモデルが存在しますが、国内ではMモデルの人気が高く、高値での買取が期待できます。
7代目モデル
最新モデルである2019年モデルの買取相場は243~620万円です。
その中でも「330i Mスポーツパッケージ」は310万円以上、「320i Mスポーツ」で243万円以上、「320d xDrive M スポーツ」で310万円以上など高額な査定が期待できます。
6代目モデル
フルモデルチェンジがおこなわれた6代目は、キドニーフリルがヘッドライトと一体化したようなデザインになり、フロントデザインが大きく変化しました。以前のモデルよりスポーティーさが増し、スタイリッシュに生まれ変わりました。
最終のモデルである2018年モデルは300万円を超える価格が出ていますが、2012年モデルと比べると買取価格に大きな差があります。
最近では中古車市場にも最新の7代目モデルが出始めているため、売却を検討しているなら早めに売却するのがよいでしょう。
5代目モデル
先々代モデルである5代目モデルは中古車市場の中核を担う人気の高い車種です。
特にエクステリアデザインは、日本人にデザインされたもので、非常にバランスの取れた印象となっております。
5代目3シリーズの中でも人気のある「320i」や「325i」などは、2011年式のもので100万円以上の買取価格がついていることがあるため、高値での買取りが期待できます。
3シリーズの買取時の注意点
現在、中古車買い取り市場では5代目、6代目が多く取引されています。そのため流通量の多さから、これらのモデルは供給過多の傾向にあるため、高額な買い取り価格を期待することは難しいでしょう。
最新の7代目も中古車市場に出始めていることから、先代の6代目も今後、買取価格の下落が予想されるため、売却を検討しているのなら早めがいいでしょう。
また、走行距離が長いことも減額のポイントになってくるので、5万キロや10万キロなどキリの良い走行距離になる前に売ることも、高値査定を狙う上で重要です。
3シリーズを高く買い取ってもらうコツ
リセールバリューがあまり高くない3シリーズですが、以下の点を工夫をすることで、より高値での売却が見込まれます。
・黒系の人気カラーに乗っている場合は傷や汚れに注意。
・査定前にカスタムパーツを純正に戻す。
黒系の人気カラー
BMW3シリーズはブラック系のカラーが人気色ですが、独特の汚れや洗車傷などが目立ちやすいため、査定額が下がる場合があります。
白いリング状のシミが目立つ場合がありますが、洗車だけでなく専用のクリーナーを使用するのがよいでしょう。この際、使用するクリーナーはコンパウンドよりワックス系のキズ消しなどで消してしまうのがおすすめです。
査定前にカスタムパーツは純正に戻す。
BMW3シリーズは社外パーツも数多くのメーカーから販売されており、カスタムしやすいことが特徴です。そのためカスタムして乗られる方が多いですが、カスタムは誰もが好むとは限らないので一般的に買取では不利になります。査定に出す場合は純正に戻してから出すのが吉でしょう。
3シリーズの人気グレード
BMW 3シリーズには多くのグレードが存在します。その中でも直近では以下の5つのモデルが人気傾向にあります。
320i ツーリングMスポーツ
320d グランツーリズモ Mスポーツ
330dツーリング Mスポーツ
330i グランツーリズモ Mスポーツ
d Mスポーツ
BMW3シリーズの中でも走行性能が高いMスポーツは日本で人気が高く高額買取りが期待できます。
上記の車の違いとして「320i」と「330i」では「320i」が最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350rpm~4000rpm出力するのに対して「330i」が最高出力258ps/5000rpm、最大トルク400Nm/1550rpm~4400rpmとよりパワーが増した性能になっています。
「320i」と「320d」の違いは主にエンジンにあります。
「320i」が2Lツインターボガソリンエンジンを搭載しているのに対して、「320d」は2Lツインパワーターボディーゼルエンジンを搭載しています。基本的にはディーゼルエンジンのほうがよりパワフルです。
市場においては「BMW 320dグランツーリズモ Mスポーツ」は、3年落ちの2019年式のもので平均200万円台で買い取られています。走行距離が10万kmを超えると買取価格が平均150万円台となり買取相場もかなり下落してしまいます。
また「BMW 320iツーリング Mスポーツ」の3年落ちの2019年式で230万円の値段がつくことがありますが、こちらも6年落ちの2016年式になってくると150万円代まで買取相場が落ちてくるので注意です。
BMW 3シリーズ全体に共通することとして、あまりにも年式が古かったり走行距離が嵩んでいたりすると買取価格が大幅に下落してしまう可能性があります。
また当然ですが事故や故障を経験していると、高額査定が難しくなってしまうでしょう。
売却を検討しているのであれば、早い段階で査定に出し、コンディションをしっかり見極めておくことが重要です。
3シリーズの人気カラー
ボディカラーのお話をする前にBMW3シリーズといっても「セダン」「ツーリング」「グランツーリズモ」という三つのモデルに分けることができ、モデルごとに選択できる色に違いがあります。
「セダン」においてはアルビン・ホワイトが最も人気を博しており、次点でブラックサファイアやプラチナシルバーが人気色であります。
BMW3シリーズに限らずホワイトは人気色であり、手入れにあまり手がかからないため、この色を選ぶ方が多いようです。
また、唯一オプション料のかからない配色のため、その点でも人気を集めているようです。
ブラックサファイアはメタリックカラーのため程よく艶があり、高級感を感じるデザインながら、だれでも乗りやすい配色となっているため人気色になっています。
そしてシルバー系のカラーであるプラチナシルバーは一番汚れが目立ちにくく、メンテナンスが楽であることや、落ち着いた配色のため白黒に次いで人気なようです。
3シリーズの人気オプション
BMW 3シリーズの人気オプションは車の機能性が向上するのが特徴です。
車の性能に応じたオプションは買取査定時にプラス評価を受けることがあります。
BMWドライブレコーダー
パーキングアシストプラス搭載車両に車載されている前後左右の車外カメラをドライブレコーダーとして利用するものです。既存のカメラを活用するため、見た目が非常に優れているほか、360度を記録してくれるため、事故の取り逃しなどがないことが特徴です。
BMWヘッドアップ・ディスプレイ
投影面積が先代比で70%拡大されたことにより、外観の美しさと見やすさをアップしています。さらに、アクティブ・クルーズ・コントロールなどの機能と連動するため車自体の性能もアップします。
パーキングサポートパッケージ
BMW3シリーズは前車接近警告機能、衝突回避被害軽減ブレーキなど標準装備が充実していますが、パーキングサポートパッケージは トップとサイドビュー、カメラ、フロント PDC(パークディスタンスコントロール)、パーキング・アシストが装備され、安全性が確実に向上します。
BMW コネクテッドドライブプレミアム
こちらのオプションで使用可能になるドライバーサポートデスクを利用すると、オペレーターに音声でレジャースポットなどを探してもらうことができ、その位置をナビに送ってmもらえるなど非常に便利な機能です。またスマートフォンでエアコンの制御やドアのロック解除ができるようになるなど、車内がスマート化し、車の利便性が飛躍的に上昇します。