XC60の買取参考相場と傾向
ボルボ XC60の買取相場の傾向として、初代と2代目で買取価格に大きな差があることが上げられます。
2017年に2代目が登場したXC60ですが、それ以前のモデルとは約2倍近い差が開いているのが現状です。
XC60には、輸入車専用の査定基準が適用されることで買取額が大幅に下落してしまうのですが、もうひとつ、XC60の買取額が一定しない原因があります。
それは、中古車市場に台数が少ないことです。
中古車市場に台数が少ないとなれば、当然早い者勝ちになるのですが、一方でそれを査定する側はXC60をよく知らないまま査定しているケースも少なくありません。
XC60特有の良さが理解されないままに査定されるために、正しく評価されていないのです。
当然、XC60の良さがわからないまま書面上の査定基準にだけ照らし合わされてしまうと、買取額は大幅に下がってしまいます。
輸入車の場合、年式×走行距離1万kmが一般的な減点方法なので、初代XC60の買取額が大幅に下落してしまうのです。
一方の2代目XC60は、発売開始から4年が経過しているとはいえ現行モデルであり、走行距離も比較的浅いものが多いです。
そのため、初代ほどの値下がりはしないのが現実とも言えるでしょう。
もちろんグレードによっても、買取価格は大きく変わります。
2代目XC60で一番人気のD4 AWD モーメンタムであれば、最高で500万円近い価格をたたき出した実績もあります。
ほかのグレードも軒並み400万以上の買取価格が普通で、それを下回るケースはあまりありません。
しかし、初代XC60では、高くても250万円台が関の山。
あまりにも状態が悪いと100万円を大幅に下回ってしまうケースもあるのです。
新車価格から比較すると目も当てられない結果になってしまうこともありますが、日頃からしっかり手入れをしておけば、100万円を切ってしまうことはそうそうないでしょう。
洗車やワックスがけはもちろんのこと、車内の清掃もきちんとしておくことで評価は大きく変わります。
特にアウトドアでの活躍が多いXC60では、内装のきれいさは、査定に大きく影響します。
走行距離が浅く年式も新しいに越したことはありませんが、リセールバリューは決して低くないのでできる範囲でいい状態を維持できるようにしましょう。
初代XC60を売却する場合は、高額査定を無理に狙いに行くよりも査定額を落とさない工夫が必要です。
状態の維持はもちろんのこと、各種点検すべき箇所がきちんと点検されているかがわかる資料を用意しておくと良いでしょう。
XC60の買取時の注意点
ボルボ XC60の買取時の注意点は、内外装の美しさを保っておくことです。
先述のとおりXC60はアウトドア派が使用するのに適した1台です。
そのため、中古車として売却する前には、傷や汚れがないかを確認しておくと良いでしょう。
特に注意したいのは足回り周辺で、泥や砂が付着している場合もあります。
これらの汚れは査定で減点対象になっているため、きちんと清掃しておきましょう。
また、室内も同様です。
濡れたままシートに座ったり、汚れたままの靴でフロアマットを踏んだりしてそのままにしていては減点されてしまいます。事前に汚れないようにカバーなどをかけて守っておくか、洗車同様に取り外してきれいにしておくと良いでしょう。
XC60を高く買い取ってもらうコツ
ボルボXC60は、スウェーデンの自動車メーカーボルボから2009年に登場したコンパクトなクロスオーバーSUVです。
初代は2.0Lや2.5L、3.0Lなど多様なエンジン構成でしたが2017年に登場した2代目からは2.0Lのみとなりました。
グレード構成は、ターボエンジンの「T5」、スーパーチャージャーターボの「T6」、プラグインハイブリッドの「T8」が主流です。
SUVのなかではコンパクトで運転しやすいサイズとなっています。
XC60の人気グレード
ボルボ XC60の人気グレードは以下のとおりです。
B5 AWD インスクリプション エアサスペンション装着車
B5 AWD インスクリプション
T8 ポールスター エンジニアード
T8 ツインエンジン AWD インスクリプション
B6 AWD Rデザイン
XC60は中古車市場でも数が少なく、新車価格はエントリーモデルでも600万円を超える価格設定になっています。
最上級グレードである「T8 ツインエンジン AWD インスクリプション」に至っては944万円という価格であるため、なかなか中古車として登場することはありません。
2022年10月現在の買取相場も500万円台と非常に高く、同じXC60でも最高額を叩き出しています。
また、同じく500万円台を超える可能性があるのが「B5 AWD インスクリプション エアサスペンション装着車」です。
エアサスペンションとは、空気によってサスペンションに係る振動を緩和する機能のことであり、トラックなどで使用されるものです。
乗り心地に大きな差が出てくることから人気が高く、XC60でも同様の期待がされていると思われます。
全体的に年式の新しいXC60は400万円台かそれに近い価格で取引されることが多いようです。
したがって、全体的にすべてのグレードで人気が高いという特徴が見て取れます。
その中でも特にエントリーモデルである「T5 AWD モーメンタム」は、一定の人気を誇り、中古車市場でも比較的数が存在します。
通常、エントリーモデルはそれほど人気がなく、中古車市場でも高値をつけることはありません。
しかし、XC60は少し事情が異なります。
まだまだ中古車としての流通台数が多くないことも影響していますが、エントリーモデルでも高い機能性を持っているためです。
XC60の場合、コンフォートシートやシートヒーターは全車標準装備となっており、オプションなしでも十分快適なドライブを楽しむことができます。
また、安全性能も高いため、わざわざ上級グレードを600万円以上のお金を出して買う必要性を感じない人も少なくないのです。
一方で、ほかのグレードがまったく人気がないわけではありません。
数は少ないものの「D4 AWD モーメンタム」や「D4 AWD インスクリプション」は高い人気があり、高いリセールバリューが期待できます。
ただし、年式が古すぎるなどの事情があると買取価格が大幅に下がってしまうため、一概にすべてのXC60が当てはまる話ではありません。
XC60の人気カラー
ボルボ XC60のボディカラーのラインナップはグレードごとに少しずつ異なっています。
そのため、一概に何色が人気とは言えませんが、どのグレードも共通してブラック系、ホワイト系、シルバー系の3色は人気が高い傾向にあります。
この3色はほかの車でも「無難なボディカラー」とされており、XC60も例外ではありません。
全体的に落ち着いたカラーラインナップのXC60のボディカラーなので、あまりボディカラーで遊ぶといったことはできないと考えた方が良いでしょう。
ただしどのカラーも、傷や汚れが目立つため、まったく手入れをしなくてもいいわけではありません。
特に査定前は、きちんと洗車とワックスがけをしておきましょう。
車の外観が汚いと、査定でマイナス評価を受けることは珍しくありません。
XC60の人気オプション
ボルボ XC60の人気オプションは以下の5つです。
電子制御式4輪エアサスペンション/ドライブモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー
走行性能を高めるダブルウィッシュボーン式サスペンションとマルチリンク式サスペンションを採用したオプション。エアサスペンションよりも安定した乗り心地になる。
パワー・チャイルドロック
運転席からのスイッチでドアと窓ガラスをロックできる機能。「インテグレーテッド・チャイルド・クッション」とセットでしか購入できないものの、家族連れからは支持されている。
シートヒーター
エアコンが冷えていてもシート側が温まるオプション。オプションで設定できるのはリアシートヒーターになる。フロントは全車標準であり、後部座席の環境を整えたい人に人気がある。
ステアリングホイール・ヒーター
シートヒーター同様、ハンドル(ステアリングホイール)を温めるオプション。冬場に使用することで寒い時期に重宝する。最上位グレード以外はオプション設定しなければならない。
チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフ
車内の閉塞感をなくす目的で人気があるオプション。総額20万円以上の価格になるが、コンパクトSUVであるXC60には必須ともいえる。本体価格が高額な分、査定でも評価を受けやすい。