ザ・ビートルの買取参考相場と傾向
フォルクスワーゲン ザ・ビートルの買取相場は、横ばい状態となっています。2021年1月に販売を終了したザ・ビートルは、新型モデルが登場していないことも影響しているためなのか、中古車価格や買取価格に大きな変動がない状態です。
最後の特別仕様車となった「マイスター」シリーズは、専用デザインのホイールやレザーシートなどの装備を充実させたグレードであるため、高価買取される傾向にあります。また、上級グレードの「2.0 Rライン マイスター」には、査定時の評価アップ装備となる電動パノラマスライディングルーフが標準装備です。そのため、買取時には最後の特別仕様車が高価買取されている傾向にあります。
また、ザ・ビートルは、季節に合わせたグレード、スポーツグレード、クロスオーバーSUVテイストに仕上げたグレードなど、さまざまな限定車や特別モデルを用意していました。代表的な限定車や特別仕様車は、「デューン」、「ハッシュタグピンクビートル」、「チョコ/ミルク/ビター」、「レーサー」、「ブロッサム」、「スペシャル・バグ」、「ジャーニー」などがあります。これらの限定車や特別仕様車は、買取してもらうときに希少価値が評価されやすいでしょう。
半世紀以上の歴史を持つビートルの最後のモデルとなった「ザ・ビートル」は、2012年4月にデビュー。その後、季節に合わせた特別仕様車や台数限定車、スポーツモデルなどの販売をしながら改良を重ね、2021年1月まで約9年間にわたり販売されました。
中古車市場で高い価格になっているザ・ビートルの特徴は、年式が新しく、装備が充実し、走行距離が短い車両が高値になっています。一方、年式が古く、走行距離が伸びてしまった車両であっても、親しみやすいビートルらしいスタイリングや新車で手に入れることができないという希少性などにより、買取額が提示されているケースがほとんどです。そのため、買取相場は幅広い価格帯になっていると同時に、横ばい状態になっています。
ザ・ビートルの買取時の注意点
フォルクスワーゲン ザ・ビートルを買い取ってもらうときは、車両全体のコンディションを整え、保証書や記録簿などの書類を大切に保管しておくことです。
ザ・ビートルは、円形や半円形をモチーフにした造形のビートルらしいエクステリア、ボディ同色のインテリアパネルなどによりビートルに乗っていることを感じられるインテリアなど、外観や室内そのものに価値がある車となっています。そのため、エクステリアやインテリアをきれいな状態に維持しておくことが高価買取のポイントです。
また、エンジンやトランスミッションなどのメンテナンスを欠かさずに行い、整備した記録を残しておくと、より高値で買い取りされるでしょう。
つまり、車両全体の状態を良好に保ち、メンテナンスをしてきた証拠を残すことが買い取ってもらうときの注意点となります。
ザ・ビートルを高く買い取ってもらうコツ
フォルクスワーゲンを代表する車種の最終モデルとなったザ・ビートルは、さまざまな世代に受け入れられる個性的な輸入車です。そのため、大切に乗り続けることで高く買い取ってもらうことができるでしょう。ここからは、ザ・ビートルの人気グレードや人気ボディカラー、装着されていると評価アップとなるオプション装備について紹介します。
ザ・ビートルの人気グレード
フォルクスワーゲン ザ・ビートルの人気グレードは、主に次の5グレードです。
・2.0 Rライン マイスター
・Rライン マイスター
・デザイン マイスター
・エクスクルーシブ
・ハッシュタグピンクビートル
最後の特別仕様車である「マイスター」シリーズは、中古車市場で人気があり、高価買取されているグレードとなっています。2018年に設定された特別仕様車「マイスター」シリーズの特徴は、買取査定のときにも評価アップとなる装備が充実していることです。具体的な装備は、ベースとなるグレード「デザイン」、「Rライン」、「2.0Rライン」で異なります。
ベーシックなグレードの「デザイン マイスター」には、パドルシフト付きマルチファンクションステアリングホイール、2ゾーンフルオートエアコン、専用デザインの17インチアルミホイールを装備しています。上級グレードの「Rライン マイスター」と「2.0Rライン マイスター」には、レザーシートを標準装備。また、「2.0Rライン マイスター」には、電動パノラマスライディングルーフも標準装備となっています。
ハッシュタグピンクビートルは、2016年11月に登場した台数限定の特別仕様車です。ベーシックな「デザイン」グレードがベースとなっている300台限定の「ハッシュタグピンクビートル」は、ブラック塗装のドアミラーやサイドモールディングを装備し、リヤスポイラーや専用17インチアルミホイールを特別装着しています。インテリアは、ブラックが基調になっていて、スポーティモデル「GTIシリーズ」専用のタータンチェックをピンク色にアレンジしたファブリックシートを装着。ボディカラーは、ピンク色の「フレッシュフクシアメタリック」を用意しています。ハッシュタグピンクビートルは、カラーバリエーションが豊富なザ・ビートルの中でも、特別な装備とカラーが用意された限定車となっているため、高く評価されているといえるでしょう。
ザ・ビートルには、他にも数々の特別仕様車や台数限定車があります。ここでは、装備が充実したグレードや特別なカラーリングが特徴のモデルを紹介しましたが、他にも高い運動性能が特徴のスポーツグレードやクロスオーバーSUVタイプのグレードなどもリリースされました。中には台数が限定されている希少なモデルもあるため、査定をしてもらうときは、グレードの詳細や特別装備されているアイテムなどをなるべく詳しく伝えるようにしましょう。グレードや装備を詳しく伝えることで、買取額がアップすることがあります。
ザ・ビートルの人気カラー
フォルクスワーゲン ザ・ビートルの人気ボディカラーは、主に次の3色です。
・ホワイト
・ブラック
・ブルーメタリック
ザ・ビートルのボディカラーは、ホワイトとブラックが圧倒的な人気を誇っています。ホワイトやブラックは、ベーシックでエレガントなグレードやスポーティなグレードにも合うカラーとなっているため、グレード問わず人気です。また、ブルーメタリックもザ・ビートルらしい個性と上質感を演出しているため、人気だといえるでしょう。ザ・ビートルにはその他にも、オレンジやイエロー、レッドやグリーンなど、さまざまなカラーが用意されています。これらも一定の人気があるため、車両の状態や装備などによっては高価買取になるでしょう。
ザ・ビートルの人気オプション
フォルクスワーゲン ザ・ビートルの人気オプションは、主に次の5つです。
・ナビゲーション
・ETC
・レザーシート
・バックカメラ
・運転サポート機能(後方死角検知機能、後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
ナビゲーションやETCは、必須といっても過言ではない装備です。また、装備しておくことで、プラス評価になるため、後付けであっても装着しておくとよいでしょう。
グレードによって標準装備の場合とオプションの場合があるレザーシートは、査定時にプラス評価になる要素のひとつです。そのため、レザーシートが装着されていると高い価格で買い取ってもらえるでしょう。
バックカメラ、後方死角検知機能、後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能などの運転サポート機能は、走行時や駐車時に役立つ便利なアイテムです。また、装着されていることで安全機能が充実しているという評価になるため、買取時に高評価となるでしょう。
ザ・ビートルは、質感を高める装備や運転をサポートする装備などが充実していると高価買取になるモデルです。利便性を高める装備を後付けしようか悩んでいるときは、装着しておくとよいでしょう。