シャランの買取参考相場と傾向
フォルクスワーゲン シャランの買取相場は、比較的高い水準で推移しています。
人気のグレードは新車価格の50~60%程度のリセールを誇っており、決して低い数字ではありません。
現行モデルは本国では2010年から、日本では2012年から販売されています。
数度にわたり仕様変更がされているものの、大きな変更点はなく、デザインや機能の一部に手が加えられるにとどまっています。
年式というよりは仕様変更が行われたタイミングごとで買取相場が変動しているのが特徴です。
仕様変更の時期が近ければ近いほど高額査定につながりやすくなっています。
仕様変更で一部の装備に変更点があるとはいえ、現代の交通事情やトレンドを考慮したものが追加されていることがほとんど。
そのため、仕様変更の年が近いモデルに人気が集中するようです。
単純に年式で比較した場合、3年落ちのシャランが300万円をやや下回る程度。
新車価格が400万円台であることを考えると決して低い価格ではありません。
しかし、5年落ち程度まで下がってくると買取価格は急落。
200万円台を大きく下回ってしまっています。
7年落ちとなると100万円かそれ以下がスタンダードとなってしまうため、売り時を見極めることが重要です。
背景には先にも述べた仕様変更が関係しているため、一概に年式による価格下落だけが原因とは考えにくい側面もあります。
基本的には年式と併せて仕様変更の状況もリサーチしておくと良いでしょう。
また、シャランの買取相場の傾向として、特別仕様車でも高額査定が難しい場合がある点が挙げられます。
すべてのグレードで言えるわけではないものの、特別仕様車=高額査定の図式に当てはまらないこともあります。
シャランの知名度は、日本国内において高いとは言えません。
同じフォルクスワーゲンであれば生産を終了したビートルやゴルフなどのほうが有名です。
シャランは家族層に受けがいいミニバンではあるものの、国産ミニバンと比較すると価格が高いという特徴もあり、なかなか浸透しないと思われます。
機能に関しては決して悪いものではなく、むしろ欧米車ならではの高性能な機能・装備が充実しています。
その分新車価格に追加費用が乗ってしまってはいるものの、車としての完成度は非常に高いと言えるでしょう。
正しく評価を受けるためには輸入車専門の買取店に査定を依頼したり、一気に複数の買取業者に依頼できるセルカを利用するといいかもしれません。
シャランの買取時の注意点
フォルクスワーゲン シャランの買取時の注意点として、内外装の状態を維持する必要があるでしょう。
国産ミニバンよりも新車価格が高めに設定されている分、一般的なミニバンよりも装備面が充実しています。
想定しているターゲットは比較的所得の多い家族連れであるため、内外装ともにきれいにしておく必要があるでしょう。
ミニバンは1度購入すると長期で乗ることが多いため、査定の際には特に重要なポイントとなっています。
洗車や掃除を欠かさずにしておくことをおすすめします。
また、併せて走行機能に問題はないかをチェックしておく必要もあるでしょう。
エンジンやブレーキなど、制動に関係する機能が問題ないかを点検や車検の際に確認してもらうようにしてください。
査定の際に点検記録簿など、メンテナンスできている照明になるものをそろえておくといいかもしれません。
シャランを高く買い取ってもらうコツ
フォルクスワーゲン シャランは、1995年に登場したミニバンです。
現行モデルは2代目、一般的には2010年モデルと言われています。
長めに伸びたフロント部分がクラッシャブルゾーンとなることでドライバーの命を守るなど安全性が高いことでも有名です。
インテリアでも、3列シート7人乗りや両側スライドドア、実用性重視のインパネなどが特徴です。
フルモデルチェンジの噂が立ったこともありますが、発売から12年が経過した現在でも仕様変更を繰り返しながら市場に流通しています。
シャランの人気グレード
フォルクスワーゲン シャランの人気グレードは以下の5つです。
TDI ハイライン
TSI ハイライン
TSI コンフォートライン
TSI コンフォートライン テックエディション
TSI トレンドライン
シャランは4種類のカタログモデルで展開されている車です。
現行モデルは2代目にあたりますが、すでに12年にもわたる長きにわたって販売されていることから、モデルチェンジが期待されています。
しかし、執筆時点でその情報はなく、新型シャランの登場はもう少しお預けになりそうです。
2022年10月現在、もっとも買取価格が高額なのは、ディーゼルエンジンの「TDI ハイライン」です。
ハイラインはシャランの中でも最上位に位置しており、ガソリンエンジンモデルがTSIと呼ばれています。
2020年まではTSIのみのグレード展開でしたが、同年にディーゼルエンジンモデルであるTDI ハイラインが市場投入されました。
販売開始から間もないこと、流通台数が多くはないことから高額査定の対象となっており、買取相場は350~400万円台で推移しています。
新車価格が500万円台を超える車であることから比較的高いリセールに見えますが、価格の下落速度としては早いほうに分類されるため、あまり長い目で見すぎないほうが良いでしょう。
現状、ディーゼルエンジンモデルはTDI ハイラインのみですが、今後下位グレードで投入される可能性も否定できません。
フルモデルチェンジしてしまう可能性も含めて、あまり長期でリセールが期待できると考えない方がいいかもしれません。
シャランの人気グレードの特徴として、カタログモデルすべてがトップ5に入っている点があります。
通常、特別仕様車の市場価値が高くなる傾向にあるものですが、シャランの場合はそうではありません。
唯一ランクインしている「TSI コンフォートライン テックエディション」は2017年に発売された比較的新しいグレードです。
そのため、ほかの特別仕様車よりも高額査定が実現できるのでしょう。
そもそもラインナップが少ないという特徴があるものの、特別仕様車だから必ず高額査定になるわけではないことを覚えておいてください。
買取価格だけで見れば最上位グレードが最も高額で買い取ってもらえる傾向があります。
しかし、実際の人気は中間グレードの「TSI コンフォートライン」であり、流通台数も多い状態です。
高額査定が難しかったとしても市場的には機能面も申し分なく購入希望者の手に届きやすいグレードが重宝される傾向にあるため、もし「TSI コンフォートライン」を査定に出すのであれば慎重に売却先を検討するといいでしょう。
シャランの人気カラー
フォルクスワーゲン シャランの人気カラーは次の3色です。
ピュアホワイト
ディープブラックパールエフェクト
ホワイトシルバーメタリック
特にダントツの人気を誇るのが「ピュアホワイト」で、見た目も手入れもどちらも魅力的な1台です。
続く「ディープブラックパールエフェクト」「ホワイトシルバーメタリック」も人気が高く、この3色だけで全体の約7割の需要があります。
またこれらのカラーは、どの車でも無難な3色としてよく選ばれる傾向にあります。
ただし、人気カラーでも日頃から手入れを欠かさないようにしましょう。
汚れや傷が目立ってしまうと、査定でマイナス評価になってしまう可能性があります。
特にシャランのような輸入車は減額幅が大きく、輸入車専用の査定基準が適用されるため注意が必要です。
シャランの人気オプション
フォルクスワーゲン シャランにはメーカーオプションがあるものの、ディーラーオプションはあまり設定されていません。
基本的に性能ごとにグレードのラインナップがされているため、別でオプション設定がほとんどないのです。
ただし、TSIコンフォートラインにはセーフティーパッケージが設定されています。
TSIハイラインには標準装備されている、レーンキープアシストなどの予防安全技術のパッケージです。
これを装備することで、安全性に関してはTSIハイラインとTSIコンフォートラインは同格になると考えていいでしょう。
言い換えれば、セーフティーパッケージがついているTSIコンフォートラインは中古車市場でも人気が高いと言えます。
ほかのオプションでは、ルーフボックスやスキー&スノーボードホルダーなど車載性を向上させるオプションが人気です。
ミニバンという車両形状で、アウトドアでの活躍も期待されるシャランならではの人気のオプション。
安全装備はもちろんのこと、荷物をたくさん積むようなことが多いと非常に重宝します。 後付け可能とは言え、中古車であれば最初からついているもののほうが人気が高いため、もし取り付けていれば査定時に色がつくでしょう。