ヴィッツの買取参考相場と傾向
トヨタ ヴィッツの最新買取相場の傾向は、現状横ばいと言った状態です。
2020年まで製造販売されていた車ですが、それを最後に生産は止まっており、現在では中古車として購入する以外の購入方法がありません。
最終型が3年落ち近い年式になってきたことから、徐々に新しいモデルも台数を増やしつつあるのが現状です。
現在でも「ヤリス」と名を変えて販売されているものの、本記事ではヴィッツの絞ったお話をさせていただきます。
年式と走行距離が多くなれば、その分買取相場は低下してしまいます。
ヴィッツも例外ではなく、多くのグレードは年数が経過するとともにその価値を下げていっているのが現状です。
また、ヴィッツは国外ではすでに「ヤリス」の名前で製造・販売されていたことから海外向けの中古車買取も盛んではありません。
しかし、ごくまれに、状態のいい人気グレードが出てくると新車同然の価格で買い取られていることもあるのです。
特に人気が高いのは各世代のスポーツモデル。
小型で乗りやすいヴィッツは、免許をとって間もない人でも購入しやすく、需要が大きいのが特徴です。
また、5ナンバーサイズである点はヤリスと差はありませんが、デザイン面が大きく変更されてしまっているためヤリスよりもヴィッツを買い求める人も少なくありません。
以下に3年落ち・5年落ち・7年落ちのヴィッツの買取相場の傾向をまとめました。
3年落ち
3年落ちのヴィッツは、徐々に市場に台数を増やしているものの安定した高額買取が期待できる状態を維持しています。
現在の買取相場は約140万円前後とされており、新車価格と比較しても十分高額な査定価格と言えるでしょう。
すべてのグレードがそうとは言えませんが、おおむね100万円を超えていると考えていいでしょう。
まだまだ機能面でも充実している側面があるため、新車価格に対してのリセールバリューが高い状態を維持できていると思われます。
5年落ち
5年落ちのヴィッツは、やや苦しい状況に置かれています。
買取価格の平均は現在80万円台にまで回復しているものの、一時は70万円を下回ってしまう次期もありました。
上昇した理由は明確ではありませんが、9月・10月のライフスタイルの変化で需要が高まっている可能性もあります。
ただし、5年落ちとなってしまうと、一般的には買取価格が大幅に下落してしまいます。
ヴィッツも例外ではないため、高額査定を狙うのであれば5年落ちまでに手放すのがいいでしょう。
7年落ち
7年落ちのヴィッツはあまり高額査定が期待できないのが現状です。
一部のグレードは今でも高額査定される場合もありますが、基本的には数万~数十万円。
7年落ちまでくるとヴィッツ以外でも買取価格が低い状態です。
買取価格を高額にするよりも、今の状態から悪化させずに買取価格を保つ方が優先となるでしょう。
ヴィッツの買取時の注意点
トヨタ ヴィッツの買取時の注意点は、状態よく保っておくことです。
2020年にヤリスに変更される形でヴィッツは販売中止になってしまいました。
そのため、2022年現在では中古車市場でしか購入できないことから、少しでもコンディションがいい1台が求められるのです。
傷や汚れ、へこみがないことはもちろんですが、エンジンの状態や内装の美しさも査定で重視されます。
また、年式と走行距離も大きく査定に影響します。
ヴィッツにはプレミア化する要素もないため、今後台数が減ってきても高額査定になる可能性はあまりありません。
状態がいいものを、できるだけ早く査定に出すことが重要です。
カスタマイズしているヴィッツに関しては、できるだけ純正に戻すことも重要になるでしょう。
ヴィッツを高く買い取ってもらうコツ
トヨタ ヴィッツは、1999~2020年まで製造・販売されていたハッチバック型乗用車です。
2022年9月現在はヤリスと名前を変え、デザインも大幅に変更されています。
もともと海外市場ではヤリスの名前で販売されていたため、それが国内でも採用された形です。
ホットハッチとしての実績も多いヴィッツは、今でも人気が高い1台として有名です。
その中でも特に人気のあるグレードやボディカラー、オプションをまとめました。
ヴィッツの人気グレード
トヨタ ヴィッツの人気グレードは以下の5つです。
GRMN
GRスポーツ GR
GRスポーツ
F セーフティエディション3
F アミ―
もっとも人気が高い「GRMN」は2017年に発売された150台限定のグレードです。
もともとモータースポーツで一定の強さと知名度を誇っていたヴィッツを、トヨタのレーシングモデル開発チームであるGAZOO Racingが手がけた1台。
販売地域も限定的であったことからプレミア化しており、最大220万円台の買取価格になっている場合もあります。
絶対数が少ないため一概に人気かどうかと言われると微妙なラインではありますが、販売から10年近くが経過した現在でも高額査定の対象になっていることを考えると、十分すぎるほどリセールがあることがわかります。
現状わかっている最低買取価格も140万円台であることから、高額査定が期待できる1台だと言えるでしょう。
ほかのGRシリーズも高い人気を誇っています。
GRMNと同様にヴィッツのレーシングモデルで、市販車ではあるものの走行性能に特化している車です。
買取相場はそれぞれ120万円台前後。
こちらも販売開始からかなりの年月が経過しているものの、高額査定が期待できる1台だと考えていいでしょう。
もちろん事故や故障がないことが前提になるのはお忘れなく。
それ以外の乗用車モデルでは、安全性を強化したF セーフティエディション3とF アミ―の2種類が人気の中心です。
いずれもヴィッツの販売期間最末期に登場した車であり、まだまだ年式としてはそう古くありません。
しかし、GRグレードと比較するとその差は明白。
いかに人気グレードであったとしても、普段使い中心のコンセプトになってしまっていることから、どうしても水を空けられてしまっているのです。
ただし、今後は人気グレードであっても徐々にその市場価格を落としていくことでしょう。
前述のとおり、ヴィッツには後継車種であるヤリスが存在し、海外市場でも広く展開されていました。
そのため年式が古くても輸出用車両として売れる可能性は低く、買取店の言い値となってしまうのは仕方がありません。
また、プレミア化するのはGRMNなどの台数限定のグレードに限られるため、それ以外のグレードで爆発的に査定額が引きあがる可能性も低いと考えられます。
もし売却を検討しているのであれば、少しでも早い段階で査定依頼することをおすすめします。
GRグレードも台数限定などの要素がなければ、今後同様に査定額を落とすでしょう。
ヴィッツの人気カラー
トヨタ ヴィッツの人気カラーは以下の3色です。
ホワイトパールクリスタルシャイン
シルバーメタリック
ブラックマイカ
ヴィッツはハッチバックとして市場投入されたことから、老若男女問わず選択される車です。
そのため、ボディカラーはあまり派手なものは好まれない傾向にあり、無難なものが選択されがちです。
また、そもそも上位3位に食い込んだボディカラーはいずれも査定でプラス評価を受けやすいものばかり。
ヴィッツの新車価格的には数千~数万円程度のプラスにとどまるものの、そのほかのボディカラーではない加点ポイントです。
もちろんほかのカラーも同様ですが、特に査定前には洗車やワックスを忘れず、美しい状態で臨めるようにしましょう。
ヴィッツの人気オプション
トヨタ ヴィッツの人気オプションは以下の5つです。
ドライブレコーダー
事故などの際に証拠となる、現代では必須となったアイテム。なかにはドライブレコーダーが証拠で過失割合が大幅に変更された事例も。事故後の示談交渉以外にも、自分が運転した道を記録できることからも人気が高い。
ITSスポット対応DSRCユニット
高速道路などで発信されているITSの情報をいち早く察知するオプション。高速道路をよく使用する人はもちろんのこと、渋滞などを避けたい場合にも重宝する。今後ITSが一般道にも普及していく可能性もあり、人気が高い。
寒冷地仕様
雪深い地域では必須とされているが、それ以外の地域でも重宝されているオプション。冬場の燃費性能の向上や各種装備にプラスの要素が付くことから、価格以上にお得として人気が高い。
オートアラームセット
車両盗難防止システムのひとつ。人気が高いのはセルフパワーサイレン付きで、停車時でも警報が作動する仕組みのもの。ヴィッツは老若男女に人気があり盗難の対象にもなりやすいため、付けておいて損はない。
エントリーナビ 7インチ
リーズナブルでありながら高性能のナビ。音声による操作やスマートフォン連動機能で走行中でも安全に操作が可能。画面の大きい9インチモデルもあるが、いずれも人気が高い。