タンクの買取参考相場と傾向
トヨタ タンクの買取相場の平均は徐々に低下している状態です。
2016~2020年までのわずか4年間しか流通しなかったことからそもそもの台数が少なく、あまり買い取られた事例も多くなはい車でもあります。
ダイハツが製造・販売しているトールをベースに販売されていた、いわゆるOEM車で、わざわざトヨタで購入する必要がなかったという点はあるでしょう。
また、タンクの姉妹にあたる車には、スバル ジャスティも存在していたためタンクそのもののネームバリューで売れていたわけではない点に注意が必要です。
すでに製造・販売を終了していること、ベースとなったトールに2代目が投入された時点で新型タンクの発表もなかったことから、今後新型が登場する可能性は極めて低いと考えられます。
加えて中古車市場にはタンクだけではなく姉妹のトールやジャスティも流通しており、イマイチ買取相場が振るわない傾向にあるのです。
現在のタンクの買取相場は3年落ちが120万円よりやや下、5年落ちが100万円前後の状況です。
人気が高いモデルであればこの限りではありませんが、一般的な自動車の買取相場よりもやや低い水準で動いています。
OEMであることと、それに伴う差別化の難しさが表れていると考えていいでしょう。
タンクはすでに製造販売を終了している車であるため、今後の買取相場が気になっている人もいると思います。
結論から言えば今後は下降傾向に拍車がかかってくる可能性があるでしょう。
その理由は、繰り返し説明しているとおり競合が多すぎること、知名度が決して高くないことが関係しています。
また、一般的に自動車は3~5年落ちの段階で売却するケースが多く、それ以上になってしまうと買取価格がつかないと言うことも珍しくありません。
いまはまだ廃車にするほど年式が古くなっていないものの、今後7年落ちなどまでなってくると数万円の査定や廃車の選択を迫られるケースも多いでしょう。
あわせてすでに生産終了をしているため、今後中古車市場に出回るタンクはすでに2年落ち以上が確定。
それよりも新しい型は存在していないため、今後の買取相場に関しては低下すると考えたほうが良いでしょう。
特別人気が高い特別仕様車なども存在していないことから、査定額が大幅に下がってしまう可能性が否めません。
高額査定が期待できるグレードも含め、売却を検討しているのであれば早めのタイミングで手放すことを前向きに考えたほうが良いかもしれません。
タンクの買取時の注意点
トヨタ タンクの買取時の注意点は、走行距離が多くなる前に査定に出すことです。
一般的な車に共通して言えることではありますが、年式と走行距離はどちらも浅い方が高額査定に結び付く傾向にあります。
タンクも例外ではないのですが、加えてOEMであることからほぼ同じ車がほかにも存在する点、ライバルが多いトールワゴンであることから年式や走行距離による減額は大きいと考えられます。
当然ボディの傷や汚れ、その他のコンディションも大きく影響をあたえるものの、ライバルが多すぎるタンクはいかに新車時に近い状態で査定に出すかが高額査定の鍵を握っているのです。
また、タンクのような自動車の中古車市場は価格下落が普通車よりも激しい傾向にあります。
「まだ大丈夫」と思っているとあっという間に買取価格が下がってしまうこともあるため注意が必要です。
タンクを高く買い取ってもらうコツ
トヨタ タンクは2016~2020年のわずか4年間しか販売されていなかったトールワゴンです。
ダイハツからのOEMで販売されていたため機能面などに大きな違いはなく、同じOEMでトヨタから販売されているルーミーとの差別化がやや難しかった側面があります。
現在では2代目ルーミーに引き継がれる形で消滅。
一定の人気を持っていたものの流通台数が少ないため中古車市場でもあまり見かけることはありません。
かといってプレミア化しているわけでもないため、高額査定を期待するなら年式・走行距離が浅い状態で売却する以外の選択肢がない車でもあります。
タンクの人気グレード
トヨタタンクで高額買取されやすいグレードは以下の5つです。
・カスタムG-T
・カスタムG
・1.0 G コージーエディション
・G
・XS
タンクには通常グレードの「X」と「G」のほか、上位モデルである「カスタムG」も存在していました。
特に人気が高いのは「カスタムG」のグレードで、ライバルが多い中でも100万円台の買取相場を維持しています。
一番人気の「カスタムG-T」は内外装のデザインを中心に変更されたモデルで、エアロ仕様のターボモデル。
男性向けを意識したデザインで、独身男性からの人気が高い傾向にあります。
同じエアロ仕様の「カスタムG」も人気はありますが、そもそもの排気量が1.0Lと小さいため、馬力の出るターボモデルに人気が集中しているようです。
この2台は120万円を記録することも珍しくなく、タンクの中では高額査定が期待できる車と考えていいでしょう。
続く「G コージーエディション」は2018年に登場した特別仕様車。
「G」をベースにしたモデルで、シートに撥水機能付きのファブリックを採用する、オプションセットであった「コンフォートパッケージ」「ナビレディパッケージ」を標準搭載するモデルとして登場しました。
新車価格170万円台とタンクの中では高額な設定でしたがリセールは高く、2022年9月現在で買取相場は100万円前後となっています。
中には120万円に手が届くかどうかと言った個体も存在するため、まずは査定に出してみるといいでしょう。
それ以外の2種類については買取相場はやや控えめ。
100~120万円程度であることに変わりはありませんが、なかなか120万円まで買取価格が大きくなることはありません。
そもそもの新車価格が150万円前後であることを考えるとそれほど高額な査定結果にはならないものの、台数が中古車市場に増えだすと真っ先に影響を受けるのはこの2グレードと思われます。
人気トップ5以外のグレードも高くて100万円程度の買取相場になっている傾向があり、なかなか高額査定とは縁が遠い様相を示しています。
すでに製造が終了しているため、型落ちになって相場が下がる可能性は低いものの、年式や走行距離の関係で大幅な相場低下が起こる可能性は否定できません。
タンクに関しては少しでも早い段階での査定が高額査定への近道。
少しでも売却のことを考え始めた段階で査定依頼するといいでしょう。
一気に相場が落ちる要素も現段階ではないので焦る必要はないものの、少しでも市場価値が下がらないタイミングで売却するのがベストです。
タンクの人気カラー
トヨタ タンクの人気カラーは以下の3色です。
パールホワイトⅢ
レーザーブルークリスタルシャイン
ブラックマイカメタリック
一般的な人気のボディカラーもランクインしつつ、珍しいカラーが並びました。
「レーザーブルークリスタルシャイン」はタンクではなく兄弟にあたるルーミーのイメージカラーであり有償色ですが、人気が高い傾向にあるようです。
ただ、上位3色のカラーを紹介したものの、タンクの新車価格から考えてボディカラーで数十万円の価値が出るわけではないでしょう。
良かったとしても数万円程度のプラスで収まる可能性も考えられます。
また、人気カラー以外であっても傷や汚れは厳禁。
買取価格を大幅に落としてしまいかねないため、日頃の手入れは欠かさず行うようにしましょう。
タンクの人気オプション
トヨタ タンクの人気オプションは以下の5つです。
スーパーUVカット・IRカット機能付グリーンガラス
紫外線を99%カットする機能があると言われるガラスへの変更オプション。紫外線カットだけではなく、車内に注ぎ込む日光を軽減するため、夏の暑さをある程度軽減できる。
コンフォートパッケージ
シートヒーターやシートバックテーブルなどがセットになったパッケージ。タンクの購入者にはファミリー層も多く、これらの機能が装備されているとすぐに買い手がつくことから査定でプラスになりやすい。
イルミネーションパッケージ
運転席や助手席を中心に足元などの暗い場所を照らすパッケージ。車内で過ごすことが多かったり、夜間の運転が多かったりする人に人気がある。単純にドレスアップ性もある。
SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ
安全性能を高めるためのオプション。運転席のサイドエアバッグと後部座席のカーテンシールドエアバッグがセットになっている。特にファミリーユースを考えている人から人気が高い。
ナビレディパッケージ
車体はそれほど大きくないものの、バックカメラで撮影した車両後方の状況がナビに映し出されるため事故のリスクを軽減できるオプション。オーディオ関係をハンドルで操作できるのも強みのひとつ。