ポルテの買取参考相場と傾向
ポルテは2004年からトヨタ社で販売されているトールワゴン車です。ラウムに続くユニバーサルデザインで設計されたモデルであるため、小型車でありながら福祉改造車両のベース車両として採用されています。ポルテの車名はフランス語で「扉」を意味する「Porte」から来ています。ポルテというの名前の響きが可愛らしくて一度聴いたら忘れない名前です。扉の名前の通り助手席側は大きなスライドドアが1つだけついており左右非対称なデザインが話題となりました。また低床設計となっているため、誰にでも優しいデザインとなっています。コンパクトカーとは思えない室内空間の広さで、使いやすさが売りの車でした。主なユーザーとしては、子育て世代の女性となっています。姉妹車にスペイドがありますが、そちらよりも丸みを帯びた外観をしており可愛らしい印象のため女性ユーザーが多いのも頷けます。しかしながら、2015年ごろから人気に陰りが見え始め、ついには2020年に姉妹車のスペイドとともに販売が終了してしまいました。そんなポルテの現在の買取相場について解説します。
3年落ち
2代目の後期型が該当するゾーンです。2代目は2012年から販売されているモデルです。ポルテは販売終了してしまったため、ポルテの中ではかなりいい状態で最新の機能が備わった車両になります。たびたび一部改良がされており、2016年からは「Toyota Safety Sense C」が標準搭載となり、赤外線カットガラスなども標準搭載となった。また、2019年には安全性能の向上が図られています。買取価格の相場はグレードにもよりますが40〜90万円となっています。残価率は30〜40%となっており、平均的な3年落ちの車の残価率が50%なのでいいとは言えない残価率です。
5年落ち
2代目の中期型が該当するゾーンです。こちらは、3年落ちとほとんど同じ機能性を持っています。若干、安全性能で3年落ちと異なる点がありますが微々たるもので、「Toyota Safety Sense C」が搭載されている安全性の高い車です。買取価格は30〜80万円となっています。年式が経っているため3年落ちよりも買取価格は劣りますが、買取価格の相場は3年落ちとかなり似通っています。残価率は25〜35%ほどとなっています。
7年落ち
2代目の中期型が該当するゾーンです。2016年以前に発売された車のため、車の機能的にはかなり劣ります。しかしながら、2015年にエンジンの装備などが変更されアイドリングストップ機能が追加されているため、運転性能に関してはほとんど同じです。買取価格は、20〜60万円ほどとなっており、かなり落ち込む傾向にあります。残価率は10〜30%ほどとなっています。
ポルテの買取時の注意点
ポルテは、全体的に買取価格が良くありません。おそらく、強力なライバル車の登場や斬新なデザインだった片面大型スライドドアが現在は流行ではない点から受けが良くないのかもしれません。また、海外人気もそこまで高くないという点から国内での需要に頼りしかありません。そのため、買取を考えられる場合は日本での需要を見つけていくしかありません。4WDなどであればまだ、需要がある可能性もあります。それ以外の車両はとにかく新車にちかい状態を保つということを心がけましょう。走行距離を長くしすぎず、車内外の傷や汚れに気を付けきれいな状態にしておくことが大切です。これはポルテ以外の車でも当然意識しておくべきポイントです。
ポルテを高く買い取ってもらうコツ
ポルテの買取相場は他の車とくらべるとあまりよくありません。販売も終了しており、型落ちのポルテは需要が落ちてきています。そのため、少しでも高く売る努力をしなくてはなりません。車の使用感を感じさせないようきれいな状態を保っておきましょう。また、買取交渉の際ご自身の車のアピールポイントを伝えられるようにしておきましょう。そこで、今回は人気のあるグレードやカラー、オプションについて解説していきます。
ポルテの人気グレード
・X
・Y
・F
・G
以上の4つがポルテの全グレードになります。それぞれの特徴や買取価格について解説していきます。
まずは、エントリーグレードであるXについて解説していきます。必要最低限の装備が備わっています。Xの2WD車のリアシートは一体可倒式を採用しています。そのため座席アレンジのバリエーションはあまりよくありません。しかしファブリックシートが採用されているため、汚れが目立ちにくいという魅力があります。買取価格は20〜60万円ほどとなっています。
次は、Xよりも1つ上のグレードであるYについて紹介します。違う点はリアシートが6:4分割可倒式シートとなっている点とエアコン部分がメッキリングしてあったりと若干グレードアップしています。また、Yのみベンチシートを採用しています。買取価格は30〜50万円ほどとなっていますが、買い取り実績がすくないため一概にこの相場だとは言えません。
次は、Yよりも一つ上のグレードであるFについて紹介します。一つ上のグレードといってもほとんど変わりません。違う点はシートに撥水加工がされている点です。そのため新車での購入額も1万円程度の差でした。買取価格は30〜80万円ほどとなっています。
次は最上級グレードであるGについて解説します。Gからは快適装備が格段に向上します。オートエアコンやナノイーパッケージ、UVカットパッケージが標準装備となります。その他に快適装備が充実しており、最上級グレードらしい仕様です。買取価格は30〜90万円ほどとなっています。
また、ポルテはこのノーマル車以外にもいくつか特別仕様車を出しています。そのため、特別仕様車に関してもいくつか触れておきます。
まず、FとGをベースにさらに安全性を高めたモデルである「F“Safety Edition”」「G“Safety Edition”」について紹介します。まず、ヘッドランプがオートレベリング機能付きのディスチャージヘッドランプになり、ペダル踏み間違い時急発進抑制装置にあたるインテリジェントクリアランスソナーも標準搭載となっています。こちらは、2020年に登場した特別仕様車であるためほとんど買い取り実績がなく買取相場が分からない状況です。そのため、直接査定してもらうことをお勧めします。
次は、アウトドア場面に似合う車を意識した「F“GLAMPER”」を紹介します。ホイールやフロントグリルなどがブラックになっており、内装にも随所にブラックがあしらわれポルテの中でも格好いい印象の車です。買取価格はこちらも同じくほとんど買い取り実績がなく買取相場が分からない状況です。そのため、直接査定してもらうことをおすすめします。
ポルテの人気カラー
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・クリームベージュ
・アクアブルーメタリック
以上の3色がポルテの人気カラーです。ホワイトパールクリスタルシャインが1番人気となっており、やはり定番の白は外せないカラーです。クルームベージュも大変人気でやさしい色をしており、丸みのある車体と相性抜群です。鮮やかな空色をしているアクアブルーメタリックも人気です。パステルカラーのため色褪せにはご注意ください。
ポルテの人気オプション
・インテリジェントクリアランスソナー
こちらは、一部の車両には標準搭載されていますがほとんどはオプション設定となっています。誤発進抑制機能のことで、障害物との衝突の緩和を最優先に、ドライバーがアクセルを踏んでも、自動ブレーキをかける装置です。買取の際は有利の働くオプションです。
・リバース連動ミラー
シフトレバーを「R」にした時に助手席側のミラーが自動的に角度を下げてリヤタイヤ付近を映してくれる機能です。バック駐車が苦手な方は、駐車の際わざわざミラーを下げるのが面倒だったりすると思います。利便性をあげてくれるオプションです。
・リモートスタート
冬の寒い時期や夏の暑い時期にあると大変便利な機能です。離れた場所からリモコンでエンジンをかけることができるため、乗車するときには車が快適な温度になっています。一度利用するとこの便利さは手放せなくなります。
・インテリアコーディネートセット
ポルテは、親しみやすい車ですが少し高級感が足りないなと感じる方もいるようです。高級感のある車にするためにインテリアコーディネートセットをつけておくといいでしょう。
・レインクリアリングブルーミラー
ミラー表面に親水処理をしているため、雨の日でもクリアな視界を保ってくれます。視認性をあげることができるためつけておくといいでしょう。また、太陽光で親水性の自己回復効果があるのですぐにだめになることもありません。