ランドクルーザー60の買取参考相場と傾向
今までのランドクルーザーとは違って、1980年に全く新しいモデルとして登場したのがランドクルーザー60です。FJ60VとBJ60Vの2モデルからスタートし、ガソリン車はFJ60V、61V、62Vと進化し、エンジンも2F型から3F型へと進化しました。モデル末期には電子制御化された3F-E型を搭載するFJ62Gが追加されました。1980年代は日本の高度経済成長期であったので、ランドクルーザーの進化も加速することになり、後期モデルでは近代的な装備も充実しているため、現在であっても人気は高いです。
買取相場は82~360万円となっており、傾向としては横ばいですが、根強いファンがいるため安定しています。
走行距離10万㎞未満
買取相場としては、実例があまりないので断定は出来ませんが、170万円を超えるものもあります。発売から40年以上経っているため、走行距離はどうしても大きくなってしまいますが、一番新しいモデルですと、装備面も近代的で、走行距離も10㎞未満で収まる場合もあり、高値で買い取ってもらえる場合がほとんどです。最上級グレードのVXであれば、200万円を超えることもあります。
走行距離20㎞未満
買取相場は19~150万円となっています。普通の車であればここまで走行距離を稼いでしまうと値はほとんど付かないことが多いのですが、ランドクルーザーは車そのものに価値を見出す人が多いので100万円を超える場合も少なくありません。人気色やグレードによっては200万円近くで買い取ってもらえる場合もあるので、売却を考えているのであれば一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
走行距離20㎞以上
買取相場は2~124万円となっています。20㎞、30㎞となるとどうしても買い手はなかなか見つからないのでやはり値段はなかなか期待できるような額にはなりません。それでも人気のカラーや上級グレード、また状態の良さ次第では100万円を超える場合もあり得ますので、売却を考えている方は手入れを行ってから査定に出すと良いでしょう。
ランドクルーザー60の買取時の注意点
ランドクルーザーは根強い人気があるため、常に高値で売れることがほとんどです。しかし、ボディカラーによって買取価格に大きな差があり、中には数十~数百万円もの価格差が出るものもあります。特に人気のあるものはホワイトとトラディショナル・ベージュで、この二つであれば高額買取は期待してもいいと思いますが、他の色や、メーカー設定色と異なるボディカラーであるとやや値段は下がってくるでしょう。また、ランドクルーザー60のディーゼルエンジン仕様のものでは、自動車からの排出ガスの総量を超え、NOx規制対象となるため、規制対象地域では登録できなくなっています。そのため、ガソリン車に比べて需要が低く、価格相場も低い傾向にあります。リセールバリューを考えるのであればガソリン車の方が良いでしょう。ただし、ガソリン車は走行距離が多いと寿命の減りも早いため、状態によってはメンテナンスが随時必要となってきます。走行距離が短いうちに売ってしまうのが一番ですが、販売から何年も経っておりなかなか難しいと思われますので、こまめなお手入れをかかさず行うようにすると良いでしょう。お手持ちのランドクルーザー60がどれに当てはまるか今一度確認し、検討してみましょう。
ランドクルーザー60を高く買い取ってもらうコツ
ランドクルーザー60には様々なグレードやカラー、オプションがあります。その中でも人気のものを以下で紹介していきます。
ランドクルーザー60の人気グレード
ランドクルーザー60には3つのグレードがあります。どのグレードも人気がありますが、GXとVXは特に人気があります。以下では3つすべてのグレードの装備面等について紹介していきます。
・STD
スタンダードモデルであり、買取相場は82~591万円となっています。
シートにはプリントレザーと呼ばれるビニールレザーを使っており、フロアマットは塩化ビニール製となっており、リアゲートは観音開き式となっています。タイヤはリブの7.00-15バイアスタイヤで、オプション次第ではセラミグタイヤを付けることもできます。グレードアップバン仕様を選ぶと、シートやフロアマットは上のグレードと同じものになります。
・GX
ミドルグレードであり、買取相場は111~574万円となっています。
サイドミラーはリモコンメッキドアミラーになっており、オプションでリモコンフェンダーミラーを選ぶこともできます。シートにはファブリックシートを使用しており、フロアにはループパイル・カーペットが張られています。その他にも、ブロンズに着色されたガラスや電動ムーンルーフ、断熱性と静穏性を兼ね備えたフルトリム・ドア、上下開き式リアゲート、ウレタン製ステアリングホイール、ハンドルの回転を補助するパワーステアリング、ハンドルの高さを調節できるチルトステアリング、タコメーター等様々な装備が標準でついています。
・VX
最上級グレードであり、買取相場は82~591万円となっています。
運転席には上質な手触りが特徴的なモケット仕上げのマルチアジャスタブルスポーツシート、分割式のリアシート、シャギーのフロアマット、5スピーカー付きのFM/AMカセット一体式ラジオ、柔らかい土の上やぬかるんだ土の上を走行するときに活躍するマニュアルデフロックなどの専用装備が標準でついています。また、他のグレードではオプションとなる、オーバーヘッドコンソール組み込み型アクセサリーメーターや全てのドアのロックを操作できる集中ドアロック、ワンタッチ機構付きパワーウインドーも標準装備となっています。
ランドクルーザー60の人気カラー
ランドクルーザー60には6色のカラー展開がされています。その中でも人気のものが以下の3色です。
・ホワイト
どんな車種でも人気のホワイト系で、男性はもちろん、女性が乗っていてもマッチするカラーでとても人気があります。
・トラディショナル・ベージュ
こちらのカラーもとても人気があり、ランドクルーザーの中でも珍しいカラーでオシャレに見えるので選ぶ人が多いようです。
・ベージュメタリック
濃いブラウン系のメタリックで、他のカラーとは打って変わって大人っぽく上品さや重厚感があり、他の人と差をつけたいという人におすすめのカラーです。
ランドクルーザー60の人気オプション
ランドクルーザー60には様々なオプションを付けることができます。その中でも人気のものを以下で紹介していきます。
・ムーンルーフ
後席の天井が開くことで開放的な気分になったり、高級車のような仕様が体験出来たり、チルトアップ機能では冬場でも寒さを感じることなく換気をすることができます。また、車酔いをする方は、サンルーフがあることで車酔いをしなかったり、軽減されることがあります。買取時の査定金額も30万円上がった事例もあるのでとてもおすすめです。
・セーフティモニター
駐車などのバック時に後方をモニターに映し出してくれ、駐車をサポートするガイドがついているので安全に駐車することができます。値段も2万円弱と良心的なので付ける人が多いです。
・フロアマット
車を買う際にほとんどの人が付けるといっても過言ではないフロアマットは、光沢差のある糸使いによる柔らかな風合いが足元の高級感を醸し出し、消臭・抗菌・防汚機能までついた優れものです。色はフラクセンとグレーの二色展開です。
・寒冷地仕様
バッテリー、室内をすぐに温めるビスカスヒーター、ワイパーが凍ったり雪で動かなくなることを防ぐウィンドシールドデアイサーとウィンドシールドワイパー、冷却水の凍結防止のためにLLC濃度を50%を上げる、リヤフォグランプの装着、オルタネーターの発生電流量3割増しなど、多くのオプションがセットになっています。
・ETC2.0ユニット
今時であればほとんどの人がETCをつけているのでこちらも定番のオプションです。高速道路や一般道の交通渋滞、信号情報をキャッチしていち早く知らせてくれるので安心・安全なドライブの手助けをしてくれます。