セリカの買取参考相場と傾向
1970年から2006年にかけて生産されたトヨタのスペシャリティカー「セリカ」。
そのスタイルは若者のブームが移り変わるのと同じように、デザインや性能も時代に合わせて変化してきました。
生産終了から17年が経過し、最近ではスペシャリティカー自体が希少になってきたことから、近年では相場が全体的に値上がりしつつあります。
最近の「セリカ」の買取相場は約2万円〜150万円前後と少しずつ値上がり傾向になってきています。
買取の価格的に次の3つのモデルで相場が大きく分かれつつあります。
一つ目は初代から3代目までのFRモデルです。
「未来の国からやってきた」をキャッチコピーに1970年に登場した初代「セリカ」。
ロングノーズ&ショートデッキスタイルのボディデザインはその特徴から「だるまセリカ」や「和製マスタング」などの愛称で呼ばれ、セダンやワゴンとは違うボディだったので当時は若者を中心に人気が集まりました。
このモデルでは最上級グレードの「1600GT」が高い人気を誇っています。
また、「カムリ」や「ソアラ」、「スープラ」など後に多くの人気派生車種を展開するきっかけになった2代目、3代目では「セリカカムリ」や「セリカXX」、ラリーカテゴリーの1つだったグループBでのホモロゲーションモデル「GT-TS」などが人気モデルとなり現在ではプレミア価格がついた個体も見かけるほどです。
2つ目は4代目から6代目まで登場したAWDモデルです。
過酷な路面状況や天候と戦いながら、タイムを競い続ける自動車競技ラリー。
特に世界ラリー選手権(以下WRC)は世界最高峰のラリー競技です。
トヨタはこのWRCに参戦するために「セリカ」にターボを組み合わせたハイパフォーマンスエンジンとAWDシステムを搭載したグレード「GT-FOUR」をラインナップしました。
「GT-FOUR」のグレードの販売は4代目から6代目まで販売されており、歴代のどのモデルでも輝かしい功績と多くのファンを獲得しました。
現在でも「GT-FOUR」は高い値段で取引されており人気の高さがうかがえるモデルです。
3つ目は4代目から最終の7代目までに登場した駆動方式がFFのモデルです。
4代目からは駆動方式がFRからFFに変更されたことで、安定感の向上と走りの愉しさに磨きがかけられました。
FFのモデルは最終の7代目まで継承されており、搭載されている自然吸気エンジンはどのモデルもレスポンスがよく、心地よいエンジンサウンドを奏でます。
特に7代目に搭載される吸入空気の量を調整する可変バルブタイミング機構、通称VVTL-iを採用した「2ZZエンジン」は力強い加速性能を発揮しました。
また6代目や7代目は、内外装を派手にカスタムする「スポコン」がブームだったこともあり、ボディやインテリアパーツをはじめ、豊富な社外品パーツが販売されたことも特徴です。
このように「トヨタセリカ」は、何年経っても斬新に感じられる優れたルックスやデザイン、スタイリングでファンを魅了し続けています。
セリカの買取時の注意点
FR時代の「セリカ」はもちろん。
ターボエンジン搭載のAWDモデルや自然吸気エンジンを搭載したFFモデルの「セリカ」は、トヨタの歴史あるスペシャリティカーであることが評価されています。
そのため時間が経過しても、存在自体に価値が高まりつつあるので買取額も高めに提示される可能性があります。
ただし、年式、走行距離、修復歴の有無、内装・外装の状態、エンジンやトランスミッションなど機械系の状態次第で買取額が大きく異なるため、車両のトータルコンディションを良好な状態に維持しておくことが高く買い取ってもらうポイントといえるでしょう。
セリカを高く買い取ってもらうコツ
「セリカ」は、現在でも語り継がれるトヨタのスペシャリティカーであるため、人気が落ちにくい車種です。
しかし、内装や外装など見た目の状態が良くなかったり、エンジンやトランスミッションなど機械系のコンディションに不具合があったりするとマイナス評価になります。
価値ある「セリカ」を高値で買い取ってもらうためには、内装・外装や機械系のメンテナンスを実施しておくことが大切です。
内装や外装は定期的に清掃・洗車をして汚れを頻繁に落とすようにしましょう。
また、点検・整備をした際の記録簿は失くさずに保管しておき、定期的に点検を受けていた証拠として残しておくことをおすすめします。
セリカの人気グレード
「セリカ」は、1970年から2006年の36年間7世代にわたり販売されてきたスペシャリティカーですが、その中でも特に高額買取されるグレードは、ターボエンジンにAWDシステムを組み合わせたグレード「GT-FOUR」でしょう。
ターボエンジンを搭載し、四輪を駆動させ運動性能を高めたスペシャリティスポーツカーである「GT-FOUR」は、生産台数も限られかなり希少な存在です。
また、スポーティーな走りを楽しめるコンパクトスポーツカーであることから、時間が経過しても高値で取引されています。
初代から3代目まで製造・販売されていたFR時代のモデルも。
旧車またはクラシックカーとしての価値が評価されることから高額買取になっている傾向です。
ただし、年式、走行距離、修復歴の有無、内装・外装の状態、エンジンやトランスミッションなど機械系の状態次第で買取額が大きく異なるため、車両のトータルコンディションを良好な状態に維持しておくことが高く買い取ってもらうポイントといえるでしょう。
セリカの人気カラー
「セリカ」のボディカラーは、「スーパーホワイト」、「ブラック」、「シルバーマイカメタリック」、「スーパーレッド」が人気です。
また、「ブルーマイカメタリック」や「スーパーブライトイエロー」も一定の人気があるため、高値になることがあります。
人気ボディカラーの定番である「スーパーホワイト」と「ブラック」は、セリカの上質感やスポーティーさを演出するだけでなく、査定時にプラス評価になりやすいため、高い買取額になっているといえるでしょう。
「シルバーマイカメタリック」、「スーパーレッド」、「ブルーマイカメタリック」、「スーパーブライトイエロー」などは、一般的に高い評価がされにくいボディカラーですが、「セリカ」のカタログに「スーパーレッド」が使われていたこともあり、カラフルなカラーでも人気があります。
セリカの人気オプション
「セリカ」の人気オプションは、エアロパーツ、ホイール、スポイラー、ナビ、オーディオ、サンルーフ、レザーシートなどスポーティーな装備や快適性・質感を向上させるアイテムです。
エアロパーツは、オリジナルパーツやTRDスポーツMをはじめとした純正部品や社外品が流通しています。
いずれにしてもフロントバンパー・サイドスカート・リアバンパーの3点が揃っているとプラス評価されることが多い傾向です。
また、社外のコンプリートカーも高い評価を受けることがほとんどであるため、装着してあるパーツは取り外すことなく買い取ってもらうことをおすすめします。
ホイールは、純正であっても、社外品であっても高い評価になることが多いです。セリカは、スポーツカーとしての印象が強いことからインチアップをしたり、スポーティーなイメージを高めたりするホイールが装着されていると買取時の評価が良くなるでしょう。
ナビやオーディオは、純正部品と社外品のどちらであっても装着された状態の方が買取りをしてもらうときに有利です。
ただし、動作に不具合があるとマイナス評価になってしまうことがあるため、正常に動く状態にしておきましょう。
サンルーフやレザーシートは、純正オプションとして用意されていました。
査定では、サンルーフやレザーシートが加点となるため、装着されている車両の方が買い取ってもらうときに高値になる可能性が高いです。
セリカは、純正パーツのみならず、社外パーツも多く流通しています。
社外品を装着するときは、メーカーを統一して一体感あるスタイリングにすると買取時の総合評価が高くなります。