スペーシアの買取参考相場と傾向
スズキスペーシアの買取相場の傾向は、初代と2代目で大幅に価格が変わってしまっています。
さらに2代目スペーシアでも、2020年を境に買取相場が大きく変動している状況です。
一般的にフルモデルチェンジを行うと、チェンジ前のモデルは中古車市場の相場が大幅に下落する傾向にあります。
スペーシアも例外ではなく、初代モデルと2代目モデルでは買取価格に倍以上の差がついている状態です。
どちらが劣っている、優れているというわけでもないのですが、中古車市場でも最新モデルに近い個体の方が買い手からの需要があることは確かです。
そのため、マイナーチェンジや一部仕様変更を含む最新式に近いモデルであればあるほど、高額査定が期待できると言えます。
裏を返せば現行モデルの登場よりも昔になればなるほど買い手がつきにくい傾向になり、中古車相場が低下していってしまう原因にもなっています。
2代目モデルの流通台数は2022年に5年落ちになった個体から順に増加傾向です。
一般的な軽自動車同様、5年前後での乗り換えが主流であることがわかります。
あまり長期間乗ることを想定せずに購入されることが多い軽自動車は、早ければ3年程度で買取店に査定に出されます。
乗用車のように1台を長く乗るというよりは、ライフスタイルが変化しやすい時期のつなぎ的な立ち位置だと考えればいいでしょう。
もちろん、大切に乗る人も一定数いるものの、基本的にはサイクルが早いと思っておくようにしてください。
これらの点を踏まえて、買取価格は主要なタイミングごとに分けると以下のようになります。
3年落ち:120万円前後
5年落ち:70~75万円前後
7年落ち:50万円前後
3年落ちのスペーシアにはハイブリッドが含まれており、年式も新しいため高額査定が期待できます。
2020年を境に一部改良が行われたため3年落ちより以前のモデルの方が高額査定されやすい傾向です。
しかし、近年の環境問題の顕在化でハイブリッドモデルというだけで高額査定の対象になることも珍しくありません。
一方で7年落ちになると初代モデルとなってしまうため必然的に型落ちに。
高額査定とはかけ離れてしまっていますが、まったく査定価格が付かないわけでもないため、まずは買取価格を訊いてみるといいでしょう。
タイミングによって買取価格が変動するため、もし7年落ち以上の古いスペーシアを売却する場合は3~4月、8~9月を狙うといいかもしれません。
スペーシアの買取時の注意点
スズキ スペーシアの買取時の注意点として、年式によるリセールバリューの低下が早いのが挙げられます。
軽自動車特有の事情ではあるものの、スペーシアも例にもれずリセール低下が非常に早い傾向にあります。
高額査定を狙うのであれば年式が新しく、かつ傷やへこみがない状態で売却しなければなりません。
リセールの低下が早いため高額査定を狙うには取り扱いに注意が必要であり、手入れも重要です。
家族で乗るために購入するユーザーもいますが、その場合は内装の状態が大きなポイントになります。
スペーシアは軽自動車の中では広々とした空間を有しており、それを売りにしている側面もあります。
内装の状態を含め、車そのものの状態がよくなければ高額査定は難しいと考えておきましょう。
スペーシアを高く買い取ってもらうコツ
スズキ スペーシアは2013年から販売を開始した軽トールワゴンです。
パレットの後継車種として販売されており、車名を変更した経緯があります。
2022年からは軽ボンネットバンのタイプが登場。
新たなカテゴリを携えたスペーシアですが、市場ではライバルに囲まれており、高額査定が難しい車です。
完全にできないわけではないものの、高額査定を狙うのであれば状態がよいと判断されなければなりません。
人気グレードや人気カラーであれば評価が高くなる可能性もあるでしょう。
詳しく解説します。
スペーシアの人気グレード
スズキ スペーシアの人気グレードは次の5つです。
4WD ハイブリッドX
4WD ハイブリッドG
ハイブリッドX
ハイブリッドG
4WD Gリミテッド
現行モデルは2代目にあたり、初代スペーシアより流通台数が少ないため、比較的高額で査定される傾向にあります。
初代スペーシアも人気がないわけではないものの、現行モデルと比較すると大幅に買取価格が下落してしまっています。
背景にはマイルドハイブリッドシステムが新たに搭載されたこと、ライバル車の相次ぐマイナーチェンジ・フルモデルチェンジが行われたことがあるでしょう。
代表的なライバルにはホンダ N-BOXやダイハツ タントがいます。
また2代目からは、初代グレードにはなかった「スペーシア ギア」という新たな派生車種も登場。
本記事では「スペーシア カスタム」と合わせてあまり詳しく触れませんが、どちらも高い人気を誇る車です。
もちろんベースとなったスペーシアそのものも人気が高い傾向にあります。
高価買取を狙うのであれば現行モデルの方が有利です。
その中でも高額査定が狙いやすいのは4WDモデルです。
テレビCMでもアウトドアで使用するシーンが差し込まれており、広々としたスペースからそれを売りにしていることが伺えます。
アウトドアのイメージも2代目スペーシアから定着したもので、それ以前のモデルではあまり想定していなかったようです。
そのため、4WDモデルは人気が高く、高額査定が期待できます。
「ハイブリッドX」「ハイブリッドG」の買取相場はそれぞれ120万円前後で、スペーシアのなかでは高く買い取ってもらえるでしょう。
同じハイブリッドでも4WDではないものはそこから5~10万円ほど買取価格が下落しており、わずかながらハイブリッドであることの付加価値がついています。
とはいえ買取相場は100万円を超えているため、決して買いたたかれるわけではないでしょう。
それ以外のグレードは買取相場があまり高くはなく、高額査定とは縁遠い存在です。
低いものでは30万円を下回ってしまっているものもあり、高額査定を期待するよりも少しでもリセールを下げないように努めたほうが得策でしょう。
具体的には車内外の掃除や洗浄を基本に、必要な定期交換部品は交換しておくなどが該当します。
また、必要以上に走行距離を増やさないこともポイントです。
グレードに関わらず走行距離がかさめばリセールは低下してしまいます。
難しいポイントではありますが、査定前にはあまり乗らないような工夫が必要かもしれません。
スペーシアの人気カラー
スズキスペーシアの人気カラーは以下の3色です。
ピュアホワイトパール
ブルーイッシュブラックパール3
オフブルーメタリック
上位2色はどちらも王道のボディカラーと言えるもので、乗り手のステータスを選ぶことなく購入するユーザーが多いのが特徴です。
スペーシアのボディ形状の関係で、男女をあまり問うことがないのも、これらのボディカラーが人気になる理由のひとつという見方もあります。
軽自動車のため、遊び心重視というよりは実用性重視で購入されることが多く、それに伴ってボディカラーもおとなしめのものが選ばれる傾向にあるようです。
どちらのボディカラーも、他のボディカラーに比べて数万円程度査定価格に上乗せされる可能性があります。
なおこの3色は、他のボディカラーに比べてキズや汚れが目立ちやすいという欠点があります。
日頃の洗車ワックスはもちろんのこと、細かい傷をつけないような工夫も必要になるでしょう。
スペーシアの人気オプション
スズキ スペーシアの人気オプションは次の5つです。
全方位モニター
上空から車を見下ろしている画像がナビ上に映し出されるため、安全に後方確認ができる。縦列駐車にも活用可能で、死角がなくなる。ちなみにこの機能はスペーシアが軽自動車ではじめて装備した。
デュアルカメラブレーキサポート
デュアルカメラがそうびされ、衝突被害軽減ブレーキなどの安全機能が追加される。家族を乗せる層には人気があり、高額査定の対象となる。必須と言われる時代でもあるため、装備されている個体は査定でプラスされる。
メモリーナビゲーション
Xグレードにオプション選択できるナビ。全方位モニターを装備する場合には必須となるが、仮になかったとしてもあれば便利なことに変わりはない。査定の際もプラス評価になることがある。
ディスチャージヘッドランプ
ライト性能の向上が見込めるオプション。ロービームにはオートレベリング機能が追加されるほか、オートライトシステムも装備されるため利便性が向上する。現代では必須と言われている。
ハイドロフィリックドアミラー
雨天時にドアミラーが見にくくなることを防ぐ装備で、やや青みがかった色が特徴。親水性などはないが、後方確認に欠かせないドアミラーをサポートするオプションであるため人気は高い。