カングーの買取参考相場と傾向
ルノー カングーの買取相場は、2021年5月時点で数万円から200万円台後半と幅広い価格帯になっています。
商用車としても使われるシャシーを備えていることから広いラゲッジルームを持っており、実用性の高さから人気を博している車です。
現在、市場に出回っているカングーの価値は、各車両で異なります。
オプションや追加装備などが、それぞれの車両で違うためです。
同じモデルであっても、装着しているオプションや追加装備によっては、買取額がプラスされることもあります。
そのため、購入時にどのようなオプションを選択したのか、後付けした追加装備にはどのようなアイテムがあるのか、明らかにしておくと買取時に有利になるでしょう。
また、カングーは、特別仕様車や台数限定車を数多くリリースしています。
これら特別仕様車や台数限定車の中には、流通台数が少ない貴重なモデルも存在するのです。
希少性が高いモデルであれば、相場以上の買取価格になる可能性があります。
特別仕様車や台数限定車を所有している場合には、買取相場の数字を参考程度に捉えておくとよいでしょう。
2022年10月現在のカングーの買取相場は乱高下しており、特に7年落ちのグレードに関しては一定していないのが現状です。
3年落ちのカングーは買取相場は220万円前後、5年落ちのもので180万円台となっています。
新車でもリーズナブルな価格で購入できるカングーですが、ファミリーユースでの購入が中心になっています。
そのため3年・5年落ちで流通することが少なく、高価買取が実現できる可能性が高いのです。
もちろんすべてのグレードで言えるわけではありませんが、年式が浅ければ新車価格同然の価格で買い取ってもらえる可能性が高いと思っておきましょう。
一方の7年落ちは130~140万円台と大きく変動しています。
流通台数の問題もありますが、さすがに7年落ち程度になってくると走行距離もそれなりに嵩んでいる個体が多いため、高価買取が難しい可能性も十分にあり得ます。
7年落ち程度まで年式が経過してしまっている場合は、高価買取を狙うのではなく現状維持を目指したほうが良いでしょう。
なお、カングーは2021年にフルモデルチェンジされており、今後3代目カングーの台数が増えていくことが予測されます。
そうなると型落ちとなる2代目カングーの買取相場は下落する可能性があるため、できるだけ早いタイミングで売却するのがいいでしょう。
カングーの買取時の注意点
ルノー カングーは、内装や外装、エンジンやトランスミッションなど機械系の整備状況が買取りに大きく影響します。 内装は、インテリアのパネル(内張り)やシートは定期的に掃除をしてきれいな状態を維持しておきましょう。定期的に洗車をして、ワックスやコーティングを施してボディのメンテナンスを欠かさないようにしてください。
エンジンやトランスミッションなどの機械系は、定期的に点検をして、必要に応じて部品交換を行い、いつでも動かせる状態にしておくことが大切です。部品の交換は、走行距離が伸びたり、所有期間が長くなったりすると増えてきます。そのため、時期が来たら交換するようにしましょう。部品交換を怠ってしまうと車の不具合に繋がります。不具合がない車の方が高値で売却できるため、定期的なメンテナンスは、確実にしておきましょう。
カングーを高く買い取ってもらうコツ
ルノー カングーは、1997年にデビューしたコンパクトサイズのトールワゴンです。
日本へ正規輸入が開始されたのは2002年。
導入当初は、上方向に開くハッチバックのみでしたが、翌2003年から観音開きの「ダブルバックドア」の導入が始まりました。
カタログモデルとしてラインナップされているグレードは、モノグレードでAT車とMT車を選ぶことができます。
また、カタログモデルの他に、特別仕様車や台数限定車を数多くリリースしているのがカングーの特徴です。
カングーの人気グレード
ルノー カングーの人気グレードは以下の5つです。
リミテッド ディーゼル MT
ペイザージュ
クルール
プラティーク
ゼン
カングーは多くのグレードを展開していないため、ベーシックな「1.6」や「ゼン」が高い価格で買取りされている傾向です。
また、カングーは、初代・2代目共に、装備が充実した特別仕様車や特別なカラーリングの限定車などを多くリリースしています。
そのため、特別仕様車や台数限定車など特別感があるモデルの人気も高いです。
カングーは、AT車とMT車をラインナップしています。
日本市場では、おしゃれな乗用車として利用されることが多いため、AT車の方が人気です。
ただし、MT車の人気が低いわけではありません。
MT車をラインナップしている他のモデルと比べると、カングーのMT車はリセールバリューが良いため、MT車であっても高額買取を狙うことができます。
特に「リミテッド ディーゼル MT」の人気は高く、買取価格は高いもので300万円台にも上ります。
ただしこのモデルは2021年に発売された3代目カングーであるため、高額査定が実現できても何ら不思議ではありません。
それ以外のグレードに関しては2代目でラインナップされたものですが、販売開始から数年経過しているにもかかわらず200万円以上の買取価格を記録することもあります。
以前は買取価格が高かった「1.6」は値崩れを落としてしまっており、現在の買取相場は40~50万円台です。
台数が増えてしまうとどうしようもないのですが、高額査定には難しい状況になってしまっているのは事実でしょう。
また、わずかな台数ではあるものの、並行輸入車も日本で出回っています。
日本への正規導入にはないグレードが輸入されることもあるため、並行輸入車の人気も高いです。
ただし並行輸入されたカングーはハンドルの位置が違うなどの問題もあり、買取店によっては高額査定が難しい場合もあります。
とはいえ日本では正規販売されていないグレードが存在しているのは事実。
これらのグレードを持っている場合は正確な買取価格を算出するために輸入車に特化した買取店に依頼したほうが良いでしょう。
さらに、カングーをベースにしたキャンピングカーもごくわずかに流通しています。
キャンプやアウトドアブームの後押しもあり、車中泊ができるコンパクトなキャンピングカーの需要が高まっているため、キャンピング仕様の場合には、高い評価になるでしょう。
カングーの人気カラー
ルノー カングーは、「イエロー」、「ブルー」、「ホワイト」のボディカラーが人気です。
特にイエローは、カングーらしさを強調しつつも、ブラックアウトされたパーツとのコントラストがはっきりと出るカラーであるため、人気があります。
また、ブルーやホワイトは落ち着きがあり上品なフランス車を連想させることから、人気があるといえるでしょう。
さらに、「レッド」や「オレンジ」といった暖色系のボディカラーも一定の人気があります。
つまり、カングーの場合には一般的な人気ボディカラーである「ブラック」・「ホワイト」・「シルバー」よりも、色味のあるボディカラーの方が人気だといえるでしょう。
一定のボディカラーに固執していない分、どのカラーでも市場に受け入れてもらいやすい車と言えます。
カングーの人気オプション
ルノー カングーは、運転のサポートや快適性を高めてくれる装備が人気です。
運転をサポートする装備には、カーナビ、ETC、バックカメラ、コーナーセンサーなどがあります。
長距離ドライブでの運転をサポートするナビやETCを装着しておくと、買取りしてもらうときにも有利です。
また、障害物への接近を知らせてくれるコーナーセンサーや後方視界の支援をしてくれるバックカメラは、駐車場で車を停めるときに役立ちます。
さらに、ホイールやルーフキャリアなど、ルノー カングーのおしゃれなイメージをアップさせるアイテムも人気があります。
プラスアルファの装備を装着しておくと、買取時に高く評価されることがあります。
そのため、カングーをカスタムしている場合には、カスタマイズパーツを外さずに買取りをしてもらいましょう。
カングーの純正オプションには、ホイールやルーフレール、シートカバーやフロアマットなど定番のアイテムから、カーテンや網戸、簡易ベッドクッション、車載用サイクルキャリアなども用意されています。
一見すると社外品に思われてしまう装備が純正オプションとして用意されている点がカングーの良いところです。
そのため、買取りをしてもらうときには、純正オプションと社外品を正しく伝えるようにしましょう。