マカンの買取参考相場と傾向
ポルシェ マカンは日本に登場したのが2014年と遅く、新車価格の関係でそれほど流通していないのが現状です。
新車価格は最大で1,000万円近くになるグレードも存在し、乗用車として購入するには高額の値段設定になっています。
そのため、中古車市場に登場すると買取価格は大きくなりがちですが、輸入車ゆえの欠点もあります。
最新の買取相場も以前ほどの高額査定が付かなくなってしまっており、直近での買取価格は年度をまたぐ以前のほうが高額でした。
なお、下記に示す買取価格の相場は、ラインナップされている4種類すべての平均値です。
それぞれの買取相場は人気グレードの章で解説します。
3年落ち
2022年度に入る直前で、マカンは買取価格を大幅に落としています。
それまで700万円以上は手堅かった買取相場が、3月を境に650万円程度まで減額。
実に50万円以上、ピーク時と比較すると100万円近い差が開いてしまいました。
背景には新型コロナウイルス感染拡大による輸入停止と、原油価格高騰が関係しています。
マカンに限らずほとんどの車が同時期から買取価格を下げ始めており、その下落幅は大きなもので70万円近い金額になるものもあります。
2022年度の直前から高騰し続ける燃料代の影響を受け、さらに自動車本体価格そのものの販売価格上昇も相まって、買取価格が下がってしまってるのではないかと推測されているほどです。
とはいえ、年式が新しければリセールバリューは新車時の60~70%は見込める可能性があります。
年式が古くなったり走行距離が嵩んでいなかったりすれば、基本的には数百万での買取も可能です。
幸いマカンは日本に上陸して間がないこと、世界的自動車ブランドであるポルシェの名を関していることから、一定の買取価格は期待できるでしょう。
5年落ち
5年落ちのマカンも3年落ち同様、大幅な減額がなされています。
その幅は大きく、最大で120万円前後の買取相場の下落があったのではないでしょうか。
もともとは600万円台で合った買取価格ですが、2022年3月を境に急落。
現在は480万円程度で推移していると考えていいでしょう。
新車価格が高額であるため、手放す際も慎重に検討するユーザーも少なくありません。
少しでも買取価格が高い状態で売りたいのであれば、5年落ちまで待っていつ高額査定につながるのかがわかりません。
結論としては、もったいないかもしれませんが、3~5年以内での売却を検討するといいでしょう。
7年落ち
7年落ちともなると、買取価格は新車購入時の半額以下になってしまいます。
グレードにもよるものの、400万円をやや下回るようになってしまっており、高額査定とは程遠くなってしまいます。
年度をまたぐ以前は500万円近い価格であったにもかかわらず、大幅な価格下落を起こしている点は先に紹介した年式と変わりません。
マカンは輸入高級車に該当するため、買取価格の下落幅が大きいことも忘れてはいけないでしょう。
マカンの買取時の注意点
ポルシェ マカンの買取時の注意点は傷による減点が国産車より高い点です。
マカンなどの新車価格700万円を超えるような輸入車は、国産車とは別の査定基準があります。
これは中古車市場に高級輸入車が余らないようにするため、車の購入を促進するための一種の措置ですが、この措置によってマカンは普通の査定では不利に立たされる場合が多いです。
小さな傷ならコンパウンド入りワックスなどで消せますが、大きなものでは想像以上の減額になってしまうでしょう。
修理費もバカにならないので、査定額を見てから決めてもいいでしょう。
ただし、一度傷を修理してしまうと「修理歴」に入れられてしまう可能性もあるため、一概に修理したほうがいいとも言い切れません。
慎重に判断しましょう。
マカンを高く買い取ってもらうコツ
ポルシェ マカンは同社の看板商品であるカイエンよりもひと回り小さなボディをしており、価格もカイエンよりも控えめになっています。
しかし、もっともリーズナブルなグレードでも600万円以上しており、新車購入できる層はかなり限定的です。
中古車市場では状態や各種条件にもよるものの、新車と同額もしくはそれに近い価格で取引されている場合も。
当然買取価格も高額になります。
以下に紹介する条件面を理解しておくといいでしょう。
マカンの人気グレード
マカンには大きく4つのグレードが用意されており、それぞれ人気が異なります。
最上位モデルの「マカン ターボ」は、新車価格997万円となっているものの、買取相場は800万円に届かないのが現状。
リセールバリューがもっとも高いのは「マカンGTS」であり、830万円台の買取価格を記録したこともあります。
「マカンGTS」はスポーツエアサスペンションが標準装備された走行機能重視のグレードで、高い人気を誇っています。
2021年7月に新モデルが導入されたものの、旧モデルも高い人気を誇っており、高額査定が期待できる1台と考えていいでしょう。
ただ、年数が経てば新モデルも徐々に中古車市場に登場してくるため、市場の動向を見ておく必要があります。
「マカン S」も人気が高く、新車価格719万円に対して買取相場が600万円台中盤を記録。
流通台数が少なく、年式もそれほど古くないことから高額査定につながりやすいのが特徴です。
こちらも「マカンGTS」と同様に今後市場流通台数が増えていけば買取価格が徐々に下落する可能性もあります。
エントリーモデルの「マカン」もリセールバリューがほぼ同じ。
エントリーグレードと言っても新車価格は600万円台であるため、それなりのリセールバリューを誇ることは間違いありません。
マカン全体をとおして買取相場が高い水準で止まっていることがわかります。
人気車種のカイエンより小型なこと、ポルシェというネームバリュー、昨今人気が高いSUVという形状から高額査定が期待できます。
ただし、すべてのマカンが高額査定になるわけではありません。
マカンは確かに人気ブランドではあるものの、輸入車であることから国内の一般的な中古車買取店では正しい評価を下してもらえない場合もあります。
輸入車を査定するのにたけている輸入車専門の買取店に査定を依頼するなどの対処は必要でしょう。
また、年式と走行距離の問題で買取価格が大幅に下落する車でもあるため、高額査定を狙うのであればこれらにも気を付けなければなりません。
国産車よりも中古車査定の減額幅が大きく設定されており、些細なことで買取価格が大幅に下がってしまいます。
少しでも高額買取を狙うのであれば、グレードも大きな関係をするものの、年式や走行距離を意識しておくといいでしょう。
マカンの人気カラー
ポルシェ マカンの人気カラーは以下の3色です。
ホワイト
ブラック
ジェットブラックメタリック
ポルシェと言えば「ホワイト」の印象が強い人もいるでしょう。
SNS上でもマカンは「ホワイト」が支持を得ています。
それ以外にも「ブラック」「ジェットブラックメタリック」も高い人気を誇っています。
「ジェットブラックメタリック」は156,000円の有償色であり、なかなか手が出せないボディカラーかもしれません。
「ホワイト」「ブラック」は標準カラーであるものの、人気が高いため高額査定につながりやすいという特徴があります。
マカンの人気オプション
ポルシェ マカンの人気オプションは以下のとおりです。
レザーインテリア
スポーツクロノスパッケージ
サンルーフ
このほかにもインテリア系のオプションに人気が集中しています。
マカンだけではなくポルシェ全体に言えることですが、基本的にオプションなしで購入されることはありません。
もともとの車体価格が高額であるため、一人ぐらいいる可能性は否定できません。
また、マカンの装備が非常に質素というわけではありません。
ただし一般的に普通と呼ばれる状態にするには100万円以上の費用がかかってしまいます。
そのため、特定のオプションを人気があるとは表記しにくく、しいて言うのであれば全体が人気があると考えていいでしょう。
ネット上のブログや自動車関係のマガジンでは、オプションをつけることで200万円近い価格になることも一部で記載されています。
必要な装備は人によって異なるものの、基本的にはマカンには装備が付いていている前提で探されていることを覚えておきましょう。
汎用部品も存在していますが、ポルシェは純正部品ひとつひとつが高額であるため、汎用オプションより高額査定につながります。
もし購入後に取り外している場合は、もう一度装着し直すか、査定時に査定員に魅せるようにしましょう。