Aクラスの買取参考相場と傾向
Aクラスは1997年からドイツの自動車メーカーメルセデスベンツグループが販売している車であり、ハッチバック型とセダン型の高級乗用車です。初代と現行モデルを比べるとかなり見た目に大きな違いがありますが、モデルチェンジをするたびに格好良くなっていっています。メルセデスベンツの中では、最もサイズが小さく、最もリーズナブルな価格帯となっており、比較的若い方にも人気が高い車です。比較的安価で憧れのベンツに乗れるとなると人気が出るのも頷けます。ベンツのエントリーモデルとされていますが、性能や装備もしっかりしている点も魅力です。しかしながら、Aクラスはメルセデスベンツが電気自動車や上級車に力を入れるために2025年に廃止されることが決まっています。そんなAクラスの現在の買取相場を見ていきましょう。今回はハッチバックのAクラスを取り扱います。
3年落ち
現行モデルが該当するゾーンです。現行モデルは2018年から販売されており、かなり高い人気を誇っています。買取価格はグレードにもよりますが200〜600万円ほどとなっています。エントリーグレードですと200万円ほどで、上位グレードになると600万円ほどになります。また、残価率もエントリーグレードですと50〜60%ほどで、上位グレードになると70%程となっています。
5年落ち
先代モデルの後期型が該当するゾーンです。先代モデルは2012年から2018年まで販売された3代目のモデルです。3代目からは大幅に見た目が変わり現行モデルに近いデザインになったのは3代目からです。Cセグメントのライバルとして登場しました。買取価格はグレードにも寄りますが150〜300万円ほどとなっています。やはり型落ちということもあってかなり買取価格が落ちてしまうようです。
7年落ち
先代モデルの中期型が該当するゾーンです。2014年にマイナーチェンジが行われており、性能としては5年落ちとほとんど変わりません。2014年はマイナーチェンジだけでなく特別仕様車も販売されるなど、活動が活発な時期でした。買取価格はグレードにもよりますが60〜200万円ほどとなっています。同じモデルである5年落ちよりもさらに価格が低くなっています。3代目のモデルをお持ちの方はお早めに買取を検討されたほうが良いかもしれません。
Aクラスの買取時の注意点
Aクラスは、ベンツの中でも比較的手が出しやすく人気の高い車ですが年々買取価格が落ちていっています。特に年式やモデルチェンジの影響を受けやすい傾向にあるようです。型落ちのモデルですと、同じグレードであっても2年違うだけで40〜20万円ほど下落してしまうものもありました。そのため、現行モデルではないベンツをお持ちの場合はお早めに買取を検討された方が良いでしょう。また、現行モデルに関しても2025年には販売終了してしまうため売るタイミングというのを逃さないようにしておきましょう。
Aクラスを高く買い取ってもらうコツ
Aクラスは現行モデルであれば比較的高額買取が狙える車種です。また、グレードによってもかなり買取価格が異なる車種でもあります。そこで、高額買取が狙えるグレードについて紹介していきたいと思います。加えて高額買取につながる人気のカラーやオプションに関しても紹介していきます。
Aクラスの人気グレード
・A180
・A200d
・AMG A 35 4MATIC
・AMG A 45 S 4MATIC+
以上の4つが現行型Aクラスの全グレードになります。やはり高額買取を狙いやすいのは現行モデルになります。それぞれの特徴や買取価格について解説していきます。
まずはエントリーグレードに当たるA180について紹介します。エントリーグレードですが高い安全性能を保持しています。アダプティブクルーズコントロールやアクティブブレーキアシストなどを備えています。エクステリアに装備されているライト系をすべてLEDを採用している点もエントリーグレードらしからぬ装備といえるでしょう。買取価格は200万円ほどとなっています。
次はA200dについて紹介します。A200dはディーゼル車となっています。Aクラス唯一のディーゼル車です。A180の上位モデルにあたるため燃費はガソリン車のA180 よりも良く、快適装備、安全装備が強化されています。また、A200dからオプションでAMGラインをつけることができます。ディーゼル車のため燃料費が抑えられる点も魅力です。買取価格は200〜300万円ほどとなっています。
次はAMG A 35 4MATIC について紹介します。こちらはベンツのハイパフォーマンスブランドであるAMGによるチューニングが施されたグレードです。走りに特化した車に進化しています。動力性能が大幅に強化され、ブレーキもAMG強化ブレーキシステムを採用し、ホイールもインチアップしています。本格的なスポーツカーとして仕上がったモデルです。また、エクステリアはAMG専用のものになっており、その他の装備はA200dとほとんど同じです。買取価格は400万円以上が期待できます。
最後は最上級グレードであるAMG A 45 S 4MATIC+について解説していきます。ボディサイズは最も大きく、それに合わせてホイールも19インチのものも採用しているためかなり迫力のある車になっています。エンジン性能もAMG A 35 4MATIC よりさらに向上しており、より力強い走りを実現しています。買取価格は600万円以上が期待できます。
以上が現行モデルの買取価格になります。2018年以降に発売されたものであるため、年式もそこまで古くなく買取価格はかなり高額なものが多いです。残価率も50%以上を期待できます。しかし、2018年以前のモデルとなるとかなり価格が落ちてしまいます。5年落ちかつエントリーグレードのもので150万円ほどとなるため、なるべくお早めに買取を検討された方がいいでしょう。
Aクラスの人気カラー
・ポーラホワイト
・イリジウムシルバー
・コスモスブラック
以上の3色がAクラスの人気カラーとなっています。やはり定番のこの3色が人気なようです。買取の際はカラーも大切になってきます。特にポーラホワイトのベンツは人気が高いようです。街中でもホワイトのベンツを目にすることが多いのではないでしょうか。シルバーも傷や汚れが目立ちにくいため人気です。ブラックは重厚感のある印象にしてくれるカラーです。
Aクラスの人気オプション
・ナビゲーションパッケージ
ナビは必須オプションですが、つけるなら純正のものにしておくといいでしょう。特にこちらのナビはレーダーセーフティパッケージと連携できるシステムもあるためより快適な運転を目指すなら純正のこちらのナビをつけておくことをお勧めします。
・AMGライン
グレードによっては選択できないオプションですが、見た目をさらに格好良くしたい方にはぜひお勧めしたいオプションです。格好いいAクラスというのは基本的にAMGライン装着車の可能性が高いです。通常のAクラスよりも引き締まった印象を受けます。買取の際も有利に働くでしょう。
・AMGレザーエクスクルーシブパッケージ
こちらのオプションはインテリアのオプションになります。高級車ですと内装のオプションがついていることはかなりプラスになることが多いです。高級感のある車になるため、つけておくことをお勧めします。
・アドバンスパッケージ
こちらもグレードによっては装着できませんが、このオプションは運転が苦手な方には助かるオプションです。360°カメラシステムやヘッドアップディスプレイ、アドバンストサウンドシステムがついてきます。
・パノラミックスライディングルーフ
サンルーフは必須オプションというわけではありませんが、ある程度需要があるためついているとプラスになるかもしれません。