オデッセイ(ホンダ)の買取相場・査定価格

オデッセイ(ホンダ)の買取実績や年式・走行距離・グレードごとの相場価格をご覧いただけます。

ホンダ オデッセイの車種サムネイル画像

ホンダ オデッセイの買取参考相場

15.4万円 〜 543.1万円

下取り価格13.8万円 〜 510.5万円
年式1996年 〜 2022年
走行距離10,000km 〜 240,000km

※2025年12月現在

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オデッセイのオークション実績

オデッセイの中古車市場の傾向

オデッセイは中古車市場でも人気があり、年式が古かったり走行距離が多かったりしても、買取価格がつきやすいクルマです。

たとえば「2000年式(24年落ち)で25万km走行」のオデッセイに「15万円」の査定額がついた事例もあるなど、一般的な相場を大きく超えることも珍しくありません。

「古いクルマだから」「10万km走ったから」という場合もあきらめず、一度査定に出してみてください。

モデルや走行距離による買取・査定相場

オデッセイには初代から5代目まで5つのモデルがあります。

下記は2024年12月現在、中古車市場で主に流通している4代目と5代目の買取相場です。

クルマの売却価格はモデルが古くなるほど下がります。したがって、最も買取相場が高いのは2013年〜2022年に販売された最終型の5代目モデルです。

特に5代目後半(2018年以降)のものは年式の新しさにくわえ、ADAS(先進安全運転支援システム)などの先進装備が搭載されるため、200万円以上の高額査定が出ることもめずらしくありません。

一方、2008年〜2013年に販売された4代目は年式が最低でも11年以上前となることから、全体的に高値が付きにくいのが現状です。

ただし、売れ筋の「アブソルート」や、スポーティデザインの「エアロパッケージ」など、付加価値の高いグレードなら「120〜220万円」の査定が出ることもあります。

モデルの新旧以外に「走行距離」もクルマの買取相場に大きく影響します。

オデッセイの走行距離別買取相場は、以下のとおりです。

上記一覧から、走行距離が多くなるほど買取相場が下がるとわかります。クルマを売却するなら、この3つの走行距離に達する前に早めに行動しましょう。

オデッセイの豆知識

長く乗った愛車なら、なるべく高く売りたいですよね。

ここではオデッセイの概要と、高額査定が期待できるグレードやボディカラー、純正オプション、査定前にやっておくべきことを紹介します。

概要

オデッセイは、ホンダの上級ミニバンで30年の歴史をもつクルマです。

初代オデッセイのデビューは1994年。ミニバンというカテゴリーを確立し「ファミリーカーといえばミニバン」という流れを作った先駆者として知られています。

スポーツカーのような背の低さが生み出す安定した走り、美しい流線型のデザイン、見た目からは想像できないほど広い室内空間など、他車にない個性で人気を呼び大ヒット。

20〜40代のファミリー層、子育てを終えた50代男性、走りを楽しみたい独身男性、クルマ好きの女性など幅広い層から愛されました。

初代以降、4回のフルモデルチェンジが行われ、2013年リリースの5代目が最終型です。

2022年で販売終了となったものの、熱心なオデッセイファンの要望を受け2023年に復活。

現在はホンダの最高級車のひとつとなっています。

オデッセイを高く買い取ってもらうコツ

オデッセイの売却価格は、内装の美しさによっても変わります。

特にミニバンユーザーは室内の清潔感を重視する傾向にあり、買い取る側も念入りにチェックするためです。

「シート・フロアマットの汚れ」「天井や内張りのタバコヤニ」「シールなど接着剤の跡」は丁寧に掃除しましょう。「タバコ・ペット・芳香剤などのにおい」も消臭剤で取り除いてください。

ボディ(外装)は爪が引っかかるような深いキズ、大きさ1センチ以上のへこみがあると査定に影響しますが、きれいに直すには専門的な技術が必要です。

業者に依頼して修理しても、かかった費用を回収できるとは限らないため、そのまま査定に出すのが無難です。

またクルマの査定ではメーカー純正品が付いているほうが喜ばれます。

もし、社外パーツでオデッセイをカスタムしている場合は、できるだけ純正品に戻しておきましょう。

自分でできない場合は無理をせず、査定担当者に純正アイテムを一緒に渡せば大丈夫です。

他に「メンテナンスノート(整備記録簿)」「クルマ・ナビの取扱説明書」「スペアキー」が揃っていると有利です。とくにメンテナンスノートは、法定点検、消耗品(オイル・ブレーキパッドなど)の交換、リコール対応などを証明する重要書類のため、ぜひ提出してください。

合わせて、下記のように口頭でしか伝わらない良い点も伝えると、査定担当者に好印象を与えられます。

オデッセイの人気グレード

クルマのグレードは買取価格に大きく影響します。

オデッセイには多数のグレードがありますが、査定アップが期待できる人気グレードは次の5つです。

  1. アブソルート
  2. アブソルート・EX
  3. G・エアロ
  4. ホンダセンシング搭載車
  5. ハイブリッド仕様車

ひとつずつ詳しく見てみましょう。

1.アブソルート

「アブソルート(Absolute)」はオデッセイの上級モデルです。

2代目からラインナップに加わりました。ワイルドな見た目とスポーティな走りが特徴で、人気もアブソルートに集中しています。

5代目では全タイプがアブソルートに統一されたため、上級感が薄れましたが、2~4代目では「チューニングサスペンション、専用デザインのアルミホイール、LEDヘッドライト」などが装備され、他のグレードと明確に差別化されています。

また4代目では「パドルシフト(AT車でもMT車のようなシフトチェンジができる装備)」が採用され、一層走りを楽しめる仕様になりました。

2.アブソルート・EX

「アブソルート・EX(ABSOLUTE・EX)」は、アブソルートよりさらに1つ上のグレードです。

5代目から新しくラインナップに加わりました。

EXでは次のような安全機能、快適装備が追加されています。

3.G・エアロ

「G・エアロ」は5代目のエントリーモデル(最も安価なクルマ)「G」に「アブソルート風」のデザインを取り入れたグレードです。

安価な通常モデルでもスポーツタイプの雰囲気を楽しめるようにし、より多くの顧客を取り込みたいという狙いで2014年にリリースされました。

室内は黒が基調の引き締まったデザインで「G・エアロ」専用のフロントグリル、バンパー、17インチアルミホイールなどが装備されています。

4.ホンダセンシング搭載車

「ホンダセンシング」とは、ホンダが提供するADAS(先進安全運転支援システム)です。

前方のクルマに近づきすぎると自動ブレーキがかかる「衝突軽減ブレーキ」、車線をはみ出さないようハンドル操作を支援する「車線維持支援システム」など、18の機能が提供されています(2024年10月現在)。

家族で乗る機会が多いミニバンには高い安全性が求められるため「ホンダセンシング」が装備されたオデッセイは高額査定の対象となります。

5.ハイブリッド仕様車

ハイブリッド仕様車は5代目からラインナップに追加されました。最大の特徴は、ホンダ独自のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」が搭載されたことです。

SPORT HYBRID i-MMDは「駆動用」と「発電用」の2モーターとエンジンを組み合わせた、以下3つの走行モードをもちます。

EVドライブモードは静かに走りたいときや低速走行、ハイブリッドドライブモードは加速中や登坂中など負荷のかかるとき、エンジンドライブモードは高速走行に向きます。これら3つの走行モードを状況に応じてシステムが自動的に切り替え、高い燃費性能と力強い走りを実現しました。

新車価格はガソリン車より上がりますが、近年の物価高騰もあり、燃料代を節約できるハイブリッド車の人気は高まっています。

査定額も大きく異なり、年式や走行距離がほぼ同じでも、ハイブリッド車は「220万円」、ガソリン車は「190万円」と「30万円」の差がついた事例もあります。

オデッセイの人気カラー

オデッセイで好まれる色は「白・黒」で、特に下記のパール系(キラキラ輝く塗装のこと)3色が人気です。

3つとも標準色ではなく、数万円の追加料金が必要な「有料色」です。

査定ではボディカラーも大きなアピールポイントで、人気の高いパール系は、赤やシルバーなどと比べると「15万円」ほど買取価格が上がることもあります。

オデッセイの人気オプション

5代目オデッセイに付いていると買取価格が上がりやすい人気オプションは次の5つです。

ひとつずつ詳しく見てみましょう。

1.ホンダセンシング(HYBRID、G)

5代目の前期(2013年10月〜2017年10月)のエントリーモデル「HYBRID」と「G」に装備されていると、査定アップが期待できるオプションです。

「ホンダセンシング」とは、ホンダが提供するADAS(先進安全運転支援システム)で、このオプションを付けると次の8つの機能が備わります。

※歩行者低減ステアリングはガソリン車の「G」には設定されず、ハイブリッド車のみの機能となります。

全国にコインパーキングを展開する「パーク24」が2023年に行った調査では「運転支援機能付きのクルマを購入したい」と回答した人は6割近くにのぼり、前回より大幅に増加したと報告されています。

「安全なクルマに乗りたい」というニーズが高まるなか、ドライバーと同乗者を守る「ホンダセンシング」は高額査定に必須のオプションといえるでしょう。

2.サイドエアバッグ&カーテンエアバッグ(G)

クルマの側面から衝突された場合に備えるエアバッグです。

「サイドエアバッグ」は胸部への衝撃を、「カーテンエアバッグ」は頭部への衝撃を緩和しつつ、ガラスの破片から乗員を守る役目も果たします。特に小さな子どもや家族と一緒に乗る機会の多いファミリー層に人気の高いオプションです。

5代目の中期(2017年11月〜)から全タイプに標準装備となりましたが、5代目の前期では「G」グレードのみメーカーオプションとなっているため、「G」グレードに装備されていると買取額アップが期待できます。

3.マルチビューカメラシステム

カメラで映した前後左右の映像をナビ画面に表示し、ドライバーの死角を減らす安全機能です。

見通しの悪い交差点での左右確認、狭い道での幅寄せ、バック駐車時の後方確認などに役立ちます。

5代目の後期(2020年11月〜)から全タイプに標準装備されましたが、前期と中期では「Advanced」や「アブソルート・EX」のみに装備され、その他のグレードはメーカーオプションでした。

大手中古車販売サイトでも、全周囲カメラ付きのオデッセイは全体の3〜4割しかなく、装備しているとプラス査定が期待できます。

4.スマートパーキングアシストシステム

駐車時のハンドル操作をアシストする機能です。バック駐車と縦列駐車の際、ハンドルが自動で回転してクルマを駐車スペース内へ導きます。

運転者が行うのは周囲の状況確認や前進・後退のシフトチェンジ、ブレーキ、アクセル操作などで、ハンドルに手を触れる必要はありません。使用の際はいくつか条件があるものの、全長5m近いオデッセイのスムーズな車庫入れには欠かせない機能といえるでしょう。

5代目の後期(2020年11月以降)からは、すべてのクルマに標準装備となりましたが、前期では「Advancedパッケージ」、中期では「Absolute・EX」のみ標準装備だったため、それ以外のグレードに付いていると査定アップが期待できます(Gなど一部グレードをのぞく)。

オデッセイの歴史

オデッセイが誕生したのは1990年代初頭。

週休2日制が定着し、休日のアウトドアを楽しむため、荷物や人をたくさん載せられる大型MPV(マルチパーパスビークル)の需要が増えたことがきっかけです。

ホンダも時流に乗って新しいクルマの開発を進めようとしますが、当時のMPVとして主流だった1BOXカーをラインナップしていなかったことに加え、業績の低迷も追い打ちをかけ、とても新たな生産ラインを増やせる状況ではありませんでした。

そこでホンダは、同社のミドルセダン「アコード」をベースにオデッセイを開発、リリースします。既存のMPVがみな商用車をベースにしたFRレイアウトだったのに対し、オデッセイはFFを採用。ホンダ独自の伝統的な「M・M(マンマキシマム・メカミニマム)思想」を具現化したことに加え、乗用車のような快適な乗り心地も実現し、大ヒットを記録しました。

ここでは初代から最新型の5代目まで、オデッセイの歴史を見ていきましょう。

初代 RA1/2/3/4/5型(1994年10月~1999年11月)

苦境の中で生まれた初代オデッセイですが、瞬く間に大ヒットし「ミニバンブーム」の火付け役となりました。

リリース同年に「日本カー・オブ・ザ・イヤーの特別賞」を、翌95年には「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を相次いで受賞します。

受賞の宣伝効果もあり、1995年の販売台数は12万台を超え、ホンダの業績回復に大きく貢献しました。

ヒットの理由は「大型なのに車高が低く、安定した走りが楽しめること」。セダンをもとに設計・生産されたからこその強みでした。この「低高・低重心」というコンセプトは、オデッセイの個性として以後も受け継がれていきます。

なお、車名の「オデッセイ」には「家族や仲間が一緒に、快適で安全な冒険旅行を楽しめるように」という思いが込められています。

2代目 RA6/7/8/9型(1999年12月~2003年9月)

2代目は初代よりも走行性能、安全性能、室内の快適性が向上しています。

ホイールサイズは初代の15インチから16インチへアップ。さらに全幅を20mm広げ、全高を15mm低くすることで、初代よりも安定した走行性能を実現しました。

ボディも大幅に改良が行われ、曲げ剛性が約1.8倍、ねじり剛性は約1.3倍向上し、高い衝突安全性を確保しています。

また、ラゲッジルームに置かれていたスペアタイヤの収納場所を変更し、3列目シートの横幅を250mm広げるなど、乗員の快適性にも配慮されました。

2001年11月のマイナーチェンジで、17インチアルミホイールなどを装備したスポーツグレード「アブソルート」がラインナップに追加され、以後の売れ筋グレードとなっていきます。

3代目 RB1/2型(2003年10月~2008年9月)

3代目の最大の特徴は、2代目より80mmも低い「1,550mm」の車高です。

ミニバンでありながら、機械式立体駐車場に入庫可能な高さで話題となりました。

大幅に低くなった理由はフロアの低床化でした。燃料タンクを樹脂化し限界まで薄くするなど、徹底した低床設計化(車内のフロアを低くすること)で、室内高さは2代目より5mm高い「1,220mm」を確保。長さと幅方向も先代より広くなり、3列シートに大人が座っても苦ではないほど、ゆとりある空間を実現しました。

機械系統では、トランスミッションに「CVT」が追加され、エンジンの性能も上がっています。

などがもたらすスポーティな走りで、若年層やスポーツカー好きのユーザーを中心に人気を博しました。

なお、アブソルートではホンダセンシングの前身ともいえる「クルーズコントロール機能」「追突軽減ブレーキ」などの安全機能が用意され、メーカーオプションで装備可能でした。

4代目 RB3/4型(2008年10月~2013年9月)

4代目でも、3代目の低い車高を維持しつつ、室内スペース拡張と安全性の向上が図られています。

室内でとくに変わったのは3列目シート。2列目シートの構造を変更し、乗員の足入れスペースを約40mm、ひざまわりスペースを20mm拡大し、心地よく座れるようになりました。

また1、2、3列目の乗員の座る位置を「V字」状に配置し、3列目からでも前方の景色が見えるようにするなど、視覚的な広さも追求されています。

安全性能にもこだわり、旋回時の横滑り、急ブレーキ時の車輪ロックなどを防ぎ、ステアリングを補助する「VSA」「EPS」などの安全機能も標準装備。メーカーオプションで「マルチビューカメラシステム」も選択可能でした。

先代のRB1/2型で不評だった「フロントピラー(フロントガラス左右の支柱)が太く、安全確認がしにくい」という点も、材質の高強度化と設計変更で部材を大幅にスリム化し、改善されています。

5代目 RC1/2/4型(2013年10月~2022年9月)

5代目オデッセイは、最高級ミニバンのエリシオンと統合され、新たなフラッグシップモデルとしてリスタートします。初代からの「超低車高ミニバン」と決別し「背を高くして室内を広くする」「スライドドアを採用する」など、大幅な路線変更が行われました。

ミニバン市場のニーズが「走り」よりも「実用性」重視となり、オデッセイの個性である「背の低さ」が受け入れられなくなってきたためです。

しかし、ただ車高を上げるだけでは「アルファードトヨタ)」「エルグランド日産)」など、他社の上級ミニバンと競合してしまいます。

そのためホンダは、室内は他社のミニバンと同じ広さを確保しつつ「低重心でスイスイ運転できる」という魅力を残すことにこだわりました。

「オデッセイの骨格構造」を一から見直し、床下におさまる「ガソリンタンク・排気システム」を極限まで薄型化。さらにレイアウトも工夫することで「広い室内空間」と「背が低く安定した走り」を兼ね備えた5代目オデッセイがリリースされたのです。

もちろん、乗降に便利なスライドドアも標準装備され、一気に今どきのミニバンに近づきました。

5代目ではハイブリッド車がラインナップに追加、中期(2017年11月〜)以降は全グレードに「ホンダセンシング」を標準装備するなど、次世代に向けた改善も積極的に行われます。

しかし販売台数の伸び悩み、老朽化による生産工場の閉鎖などもあり、中国での生産のみを残して、日本国内での販売は2022年9月に終了となりました。

その後、中国から逆輸入する形で復活が決定し、2023年12月より現行型オデッセイが再販されています。ラインナップは3種類とシンプルになり、すべて「e:HEV アブソルート」に統一されました。

セルカ編集部
監修セルカ編集部

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