X1の買取参考相場と傾向
ドイツの自動車メーカー「BMW」から2009年にスモールクラスのクロスオーバーSUVとして発表されたのが 「X1」です。
「X1」は2WD駆動方式とAWD駆動方式を採用した同社のSUVクラスのエントリーモデルのポジションを担っています。
日本では2010年に「最大出力150馬力を発揮する2.0リッター直列4気筒エンジン」を搭載したFRモデル「sDrive18i」と「最大出力218馬力を発揮する3.0リッター直列6気筒エンジン」を搭載したAWDモデル「xDrive25i」を輸入し、販売が開始されました。
同社のSUVクラスの最小ボディサイズを持つ「X1」は見切りの良さと、使い勝手の良い広い室内や、スポーティなドライブフィーリングを持ち運転がしやすいことから日本でも高い人気を得ることができました。
また、「BMW」のエントリーモデルとしての立ち位置も担っていることから、女性や若い年齢層のユーザーなど新たなユーザー層を開拓しました。
好調な人気を得た「X1」は2011年に「6気筒エンジン」を搭載したAWDモデル「xDrive25i」を廃止する代わりに、「最高出力184psを発揮する2L直列4気筒ターボ」のAWDグレード「xDrive20i」と、「最高出力245psを発揮する2L直列4気筒ターボ」のAWDグレードの「xDrive28i」モデルが追加され、どちらも8速ATが組み合わされました。
初代モデルの「X1」はベースグレードの他に、力強さを強調した専用パーツを備える「xLine」と、スポーティさを強調した専用パーツを備える「スポーツ」、そしてBMW M社専用の装備を備えた「M スポーツ」グレードを各エンジン搭載モデルに設定するなど選択肢を増やし、ラインナップの充実を果たしました。
2015年まで初代モデルの「E84型」は販売され、小型なボディサイズとクールなデザインにより日本では高い評価を得ました。
その後、初代モデルのデザインをキープコンセプトにした第二世代モデルの「F48型」にモデルチェンジしました。
新開発のプラットフォームの採用により、FFモデルと、AWDモデルの駆動方式を採用した「F48型」は2015年から日本でも販売が開始されました。
先代モデルでは主に「2.0リッターエンジン」と「3.0リッターエンジン」のガソリンエンジンを主力のラインナップで販売されていましたが、現行モデルの「F48型」では「最大出力136馬力を発揮する1.5リッター直列3気筒ターボエンジン」を搭載したFFモデルの「sDrive18i」と、「最大出力192馬力を発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジン」を搭載したAWDモデルの「xDrive20i」と「最大出力231馬力を発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジン」を搭載したAWDモデルの「xDrive25i」が日本での主力モデルとなりました。
グレードはベースグレードの「スタンダード」の他にラグジュアリー性を高めた「Xライン」、スポーツ性が強いMモデルの「Mスポーツ」が各エンジン搭載モデルで選択できます。
第二世代モデルにモデルチェンジ後も「X1」は好調な売り上げをみせ、2016年には燃費とパワーに優れた「最大出力150馬力の2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン」搭載のAWDモデル「xDrive18d 」が追加されます。
「BMW X1」の買取査定相場は約80万円〜450万円前後です。
2015年モデルでの内訳で見ると、グレード別では「xDrive18d xLine」で130万円以上。
「sDrive18i xLine」で95万円以上。
「xDrive18d M Sport」では90万円以上の買取価格が付きやすい傾向があります。
ボディの状態が良好で、年式が新しく、走行距離が短いほど高額な査定を期待できます。
X1の買取時の注意点
「X1」を買取の査定に出す時は、エンジンやサスペンションなど機械系のメンテナンスをして、「X1」が持つポテンシャルをフルに発揮できる状態を維持しておくと、買取りでも高い評価を受けられるでしょう。
「X1」は、装備の充実度だけでなく、定期的な点検や整備、走行状態や使用環境に応じたメンテナンスを欠かさずに行い、良好なコンディションをキープし続けておくことが大切です。
整備した記録となる「点検整備記録簿」をはじめ、「保証書」や「取扱説明」などの書類関連は失くさずに大切に保管しておきましょう。
X1を高く買い取ってもらうコツ
「X1」を高く売るためには、スポーツSUVとしての優れた走行性能を発揮できる状態を維持しておくことが大切です。
「X1」は、同社のSUVの中でも一番小さいボディサイズのSUVです。
そのため乗用車感覚で運転できるユーティリティとスポーツ性に優れています。
特に「Mスポーツ」グレードはその特徴が顕著に表れているモデルです。
「Mスポーツ」モデルは、エンジン性能を余す事なく路面に伝えるために、FRモデルやFFモデルでは走りの楽しさをより実感できる仕様になっており、AWDモデルでは安定した走破性能が特徴のモデルです。
また、アウトバーンのあるドイツ生まれの車ということもあり、高速走行時でも安定した走りができるため、ドイツや日本をはじめ世界中から人気のあるSUVです。
このことから、「X1」を少しでも高く買い取ってもらうには、エンジンやトランスミッション、サスペンションや下まわりのパーツのコンディションを良好な状態にしておくことが高く売るためのコツとなります。
少しでも高い価格で買い取ってもらうためにも、定期点検や走行状態、その時々の環境に応じた手入れを実施し、メンテナンスをした記録や証拠を保管しておきましょう。
加えて、レザーシートやインテリアのパネルなどの内装をきれいな状態に保ち、サビや汚れがないように外装を磨いたり、コーティングするメンテナンスをしておくと、買取時に高い評価になる可能性が高いようです。
「X1」は、定期的な点検やメンテナンス、洗車や車内清掃が高額買取のポイントといえるでしょう。
X1の人気グレード
「X1」のモデル構成は、最大出力136馬力を発揮する1.5リッター直列3気筒ターボエンジン」を搭載したFFモデルの「sDrive18i」。
「最大出力192馬力を発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジン」を搭載したAWDモデルの「xDrive20i」。
「最大出力231馬力を発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジン」を搭載したAWDモデルの「xDrive25i」。
「最大出力150馬力の2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン」搭載のAWDモデル「xDrive18d 」が販売されていました。
グレード別の買取の人気はラグジュアリー性の高い「xDrive18d xLine」で130万円以上。
「sDrive18i xLine」で95万円以上。
スポーツ性を高めた「xDrive18d M Sport」では90万円以上の買取価格が付きやすい傾向があります。
どちらのモデルも年式が新しく、走行距離が短く、ボディ状態が綺麗なほど高額な査定を期待できます。
X1の人気カラー
「 X1」の人気のカラーは一番人気なのが「ミネラルホワイト」や「アルピンホワイト」などの白系。
次に人気なのが、「ブラックサファイヤ」や「ミネラルグレー」などの黒やグレー系。
その次に人気なのが、「ミサノブルー」の青系が人気です。
中古車市場も見ても、同程度の状態ならリセールのしやすい人気カラーのほうが値段は高くなっています。
BMWから用意されているカラーにも反映がみられ、設定色の大半は白系、黒系、シルバー系、BMWを象徴する青系で構成されています。
BMWのXシリーズの売り上げのなかでも高い貢献率を示してきたスモールサイズSUVの「X1」。
中古車の在庫数も多く出回っていますが、人気の車種であるため買い求めるユーザーも多く、査定価格は安定しています。
ただし、すでにある在庫と見比べながら査定されることが多いので、ボディやシート、フットスペース、エンジンルームのオイル汚れやホコリの清掃、車内の消臭などを行って少しでも状態を良くしておきましょう。
X1の人気オプション
「X1」の人気のオプションはオーディオをBluetoothで接続したり、スマートフォンをワイヤレスで充電できる「ワイヤレスチャージング」や、スマートフォン感覚で使えるインフォメーションディスプレイ「アップルカープレイプレパレーション」、「19インチ大径ホイール」や室内に光を入れ開放感を演出する「電動パノラマガラスサンルーフ」などです。
最近ではガソリンエンジン、ディーゼルエンジン搭載モデルの他に、別車種扱いにはなりますが、EV仕様の「iX1」も登場するなど環境問題に積極的に取り組んでいるヨーロッパの自動車メーカーならではのラインナップになってきています。
どのモデルも非常に人気が高いので、ぜひ一度査定してみてはいかがでしょうか。