TTクーペの買取参考相場と傾向
アウディ TTクーペの買取相場は比較的高い水準で推移しています。
TTクーペは新車価格がスペックに対して抑えられている傾向にあるものの、それでも450~600万円台の価格帯です。
価格帯が広いため買取価格もさまざまですが、5年落ち以上でなければ高額査定につながる可能性のある希少な車でもあります。
昨今のSUVブームに押されがちなクーペ形状の車ではあるものの、アウディ独自の技術を結集して作られている車であるため、リセールバリューが下がりにくいという特徴もあるのです。
アウディのラインナップの中でもハイスペックを誇る1台なので、リセールバリューが高いのも頷けます。
車種によって若干異なるものの、新車価格の1/3~2/3のあいだに収まると思っていいでしょう。
ただし、あまりにも走行距離がかさんでいる、手入れが行き届いていないなど、明らかに状態の悪いものは高額買取が期待できないこともあります。
2023年2月現在、買取価格は徐々に下落基調にある点も注意が必要です。
特に2代目TTクーペの初期型はこの傾向が強く、買取店によっては廃車したほうがいいということもあるでしょう。
初代TTクーペであればさらにその評価は残酷で、まったく価値が付かないと言われてしまうことも珍しくありません。
エンジンがTFSIではないことなどが理由に上がりますが、年式や走行距離によっては多少なり買取価格がつく場合もあります。
一概に鵜呑みにすることなく、根気強くいくつもの買取店に査定を依頼することをおすすめします。
中古車買取オークションのセルカでは、全国6,000社の中古車買取店と提携しており、TTクーペを高く評価し集中的に買い取ってくれる買取店もあります。
査定はセルカが行う1回だけで、あとはオークション形式で買取店から入札される買取価格が決定するのを待つだけです。
過去の実績では2012年式で走行距離8万kmのTTクーペ「1.8TFSI」が、スタート時28万円だったものが最終的に108万円まで上昇。
また、古い型式であれば2002年式で走行距離7.5万kmのTTクーペ「1.8T」が、希望買取価格5,000円から大幅アップの8.1万円まで上がりました。
どちらもそれなりの走行距離を誇っており、なかなかほかの中古車買取店では買い取ってもらえないと思われるものばかり。
特に後者の車は「廃車した方がいい」と言われていただけに、これだけの価値が付くとは依頼者も思っていませんでした。
「年式が古い」「走行距離が多い」そんな車でも問題ありません。
全国の価値が分かる中古車買取店が、皆様の車に最適な価値を付けます。
少しでも高く愛車を手放したいのであれば、中古車買取オークションのセルカまでご連絡ください。
TTクーペの買取時の注意点
アウディ TTクーペの買取時の注意点として、車全体のコンディションがあります。
TTクーペのコンセプトはスポーツセダンであり、エンジンを始めとする走行性能だけではなく内装の状態も細かくチェックされます。
そのため、車全体のコンディションは査定に大きな影響を与えるのです。
主なものではボディの傷や汚れが該当します。
TTクーペのような輸入車は国産車とは異なる査定評価が適用されることもあり、少しの傷でも大幅な減額になってしまう可能性もあります。
汚れも同様であるため、日頃から大切に扱うようにしましょう。
内装にも同じことが言えます。
傷や汚れなどは内外装問わず高額査定に大きなマイナスとなる可能性が大きいのが現状です。
手入れをしてきれいに保つだけではなく、日頃の取り扱いにも細心の注意を払ってください。
TTクーペを高く買い取ってもらうコツ
アウディ TTクーペは、1998年に登場した2ドアクーペでアウディ A3や親会社であるフォルクスワーゲンが開発しているゴルフと同じプラットフォームを用いて製造されている車種になります。
エクステリアは、曲線美をもつエレガントなルックスが特徴です。
全体的に丸みを帯びた可愛らしい小さなボディで女性ユーザーにも愛されてきたモデルになります。
TTクーペの人気グレード
アウディ TTクーペの人気グレードは「40TFSI」、「2.0TFSI クワトロ」、「1.8TFSI」です。
TFSIとはアウディ独自のパワートレインのことで、世界的にも高い評価を得ていることで有名です。
正式名称は「Turbo Fuel Stratified Injection」といい、直噴システムと過給機を装着したガソリンエンジンを指します。
TFSIはTTクーペとの相性が良いことでも有名で、一見するとただのダウンサイジングに見えてしまうエンジン改良でも、より高いレベルでの出力とトルクを生み出すことに成功しました。
先代のアウディ独自の直噴エンジン「FSI」を改良した形です。
ミラーサイクルという方式のエンジンで低~中負荷の領域での圧縮工程を短縮しつつ、インジェクションシステムの圧縮比を高めることによって実現しました。
これにより走りにメリハリがついただけではなく、車両全体の軽量化と燃費効率が格段に上昇したのです。
TTクーペはアウディが誇るスポーツカーであり、その走行性能を高いレベルで実現するには欠かせないエンジンでもあります。
特に中古車市場でもっとも人気が高い「40TFSI」はその恩恵を受けやすい傾向にあります。
一方で、アウディ独自の四輪駆動システム「クワトロ」との相性がいいのもTFSIの特徴です。
エンジンで生み出した高いトルクを4輪すべてに伝えることができることで加速性能も走行性能も、ほかの自動車メーカーでは真似できない次元で高めています。
現在市販されているアウディの車にはほぼすべて搭載されており、アウディらしい走りが体感できるでしょう。
特にTTクーペでは、その恩恵をしっかりと感じることができます。
アウディ TTシリーズ専用のアウディ・スペースフレームテクノロジーが開発され、ボディの70%程度をアルミニウムで製造しているのも特徴です。
軽量化と堅牢化が図られよりスポーティな走行性能を実現しました。
インテリアデザインでは過去には、航空機のジェットエンジンを模したエアダクトやユニークなデザインの空調コントローラーを搭載するなど遊び心も見られています。
後部座席は、乗車席が用意されているもののあくまで緊急用のスペースと考えたほうが賢明な仕様で、さらに後ろにはラゲッジスペースがあり通常時にはおよそ300Lほど、後部座席を折りたたんでしまえば700Lほどの比較的大きな収納スペースに早変わりします。
小規模家族やリタイヤメント後のご夫婦が乗る車としては十分な積載性を兼備を兼ね備えており、これらの状態が査定に大きく影響する点に注意が必要です。
TTクーペの人気カラー
アウディ TTクーペの人気カラーはホワイト系、ブラック系とシルバー系の3色です。
現在、TTクーペにはソリッドカラー、メタリックカラー、パールエフェクトとクリスタルエフェクトの計11色が用意されています。
標準仕様のボディカラーから有償色まで幅が広いのが特徴ですが、人気のボディカラーはこの3系統に集約されています。
この3色は無難なボディカラーと呼ばれており、年齢や性別・使い勝手を選ばないことから、TTクーペ以外の車でもよく選ばれる色です。
それぞれのボディカラーごとに特徴が異なりますが、人気カラーであれば比較的高額で査定してもらえるでしょう。
そのほかのコンディションにもよりますが、5~10万円ほど上乗せされるのが一般的です。
人気カラーであっても、日頃の手入れはきちんとしておきましょう。
洗車やワックスを定期的にかけるようにし、査定前に慌てないようにすることをおすすめします。
TTクーペの人気オプション
アウディ TTクーペの人気オプションは「Sラインパッケージ」、「マトリックスLEDヘッドライト」、「アシスタンスパッケージアドバンスト」の3つです。
特に「Sラインパッケージ」を装備しているTTクーペは、市場価値が高い傾向にあります。
オプションだけで66万円もするため、上位グレードを選択するか悩む購入者もいるほどですが、この選択は新車購入時にしかできません。
つまりこのタイミングを逃してしまうと、後付けできない装備なのです。
また、グレードをひとつ上げたから装備されているというオプションでもないのも特徴。
「Sラインパッケージ」はTTクーペの見た目をスポーツカーにより近づけるものばかりなので、きわめて人気の高いオプションと言えます。
そのほかのオプションも人気はありますが、見た目の印象を変えたり、走行性能を底上げしてくれるオプションは総じて人気が高い傾向にあるでしょう。
なお、社外パーツを装備していると、買取価格が下落する可能性があります。
すでに装備してしまっている場合は無理に外す必要はありませんが、外しても傷や汚れがつかないのであれば外しておくことをおすすめします。
また、状態の良し悪しも大きく影響するので、ボディの手入れと同じくこまめに綺麗にしておくといいでしょう。