ジュリエッタの買取参考相場と傾向
アルファロメオ ジュリエッタの買取相場の傾向は、平均して高い水準にあると言えるでしょう。
ジュリエッタの場合、ボディ形状が昨今不人気と言われるセダンである関係であまり高額査定につながりにくいものの、すでに生産を終了している関係から大きく値を落としているわけではありません。
高いものでは新車価格の半分程度で買い取られた実績もあるため、セダンだからと言って下取りに出してしまうのはもったいないでしょう。
また、ジュリエッタは歴史の部分でも解説しましたが、後継車種がすぐに出てくる車ではありません。
次の登場がいつかわからないことから人気が高いことは間違いなく、ファンやマニアを中心にジュリエッタを買い求める人が一定数いるのは事実です。
もしかしたら第3世代が本当に最後になってしまう可能性もあるので今後の相場は読めませんが、少なくとも年式以外の要素で今後大きく価値が下落することはないでしょう。
次に、年式ごとによる買取相場を見てみましょう。
3年落ち
3年落ちのジュリエッタは、2023年1月現在200万円以上の平均買取価格を記録しています。
2022年以降大きく相場価格が動いておらず、210~220万円のあいだをうろうろとしている状況です。
2021年に製造・販売を終了しているため、新車での購入はできません。
そのため、年式が新しい3年落ち程度であれば、新車価格に近い価格で買い取られるのです。
リセールバリューはグレードによって異なりますが、おおむね6割程度です。
今後、年式は落ちていく一方になるため、可能な限り早い査定・売却をおすすめします。
5年落ち
5年落ちになると、買取価格は140~150万円程度となります。
5年落ちの車はジュリエッタに関わらず、乗り換えを検討される年式に相当します。
ジュリエッタも例外ではないと考えられ、3年落ちと比較した際に買取価格が大幅に下落。
買いたたかれるわけではありませんが、少しでも高額査定を実現させたいのであれば5年以内に売却するといいでしょう。
7年落ち
7年落ちになると買取価格は100万円を下回っています。
2023年1月現在、買取価格は80万円台まで下がっており、高額査定とはほど遠い結果となってしまっています。
新車価格が350~400万円であることから、7年落ちでの高額査定は難しいと考えていいでしょう。
輸入車専門の買取店に査定依頼すれば少しは買取価格が上昇する可能性があります。
一般の中古車買取よりもノウハウも市場評価も理解しているため、輸入車専門の買取店を探してみるのもおすすめです。
ジュリエッタの買取時の注意点
アルファロメオ ジュリエッタの買取時には、標準装備されていた機能の制動や有無が重要です。
2021年12月に販売を終了しているジュリエッタは、フルノーマル、もしくは発売時の純正装備が備わっていれば高額査定につながる可能性があります。
オーナーごとのカスタマイズが施された個体は評価が分かれており、人気が高い場合は一般買取価格程度で、そうでない場合は減点を受けて最終的な査定額が出されます。
タイヤなどの消耗品は仕方がないとしても、ホイールなどの半永久的に使用できるものはそのまま装備しておくといいでしょう。
もし取り外してしまっている場合は、装備し直すか査定時に査定員に見せるかのどちらかをすれば問題ありません。
同時に、整備がされていることを証明するために、点検記録簿などをまとめておくことも忘れないようにしてください。
ジュリエッタを高く買い取ってもらうコツ
アルファロメオ ジュリエッタは、イタリアの自動車メーカーであるアルファロメオが製造・販売していた車です。
製造販売と休止を繰り返しており、古いものでは1954年に販売されたものがあります。
日本の中古車市場で流通しているのは2010年から販売されていた個体で、それ以前のジュリエッタと技術的な関係はありません。
2021年に販売を終了していますが、輸入車特有の特徴的な見た目から、今でも人気が高い1台でもあります。
ジュリエッタの人気グレード
アルファロメオ ジュリエッタの人気グレードは以下の5つです。
ヴェローチェ スペチアーレ
ヴェローチェ マット
ヴェローチェ 1750 TBI
ヴェローチェ
クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチEd
ジュリエッタには2013年モデルと2014年モデルで異なるグレード設定がなされています。
ジュリエッタのグレード設定はモデルチェンジや仕様変更のたびに大きく入れ替わることが多く、すでに中古車市場でも手に入らないものも存在します。
2021年に生産終了となってしまったため、最上位グレードである「ジュリエッタ ヴェローチェ」をはじめとする上位~中間のグレードで人気がある車です。
一番人気は「ジュリエッタ ヴェローチェ」や、そこから派生した特別仕様車である「ヴェローチェ スペチアーレ」「ヴェローチェ マット」「ヴェローチェ 1750 TBI」です。
最上位グレードなので、新車価格を高く見られがちですが実は400万円台で購入できました。
これはアルファロメオが「少し手を伸ばせば購入できるスポーツカー」をコンセプトとした結果であり、スポーツカー人気が下火な現在でも根強い人気を誇っている最大の理由です。
ベースグレードであれば装備面はさておき、300万円台で購入できることもジュリエッタの人気を後押しする理由のひとつと言えるでしょう。
少し背伸びをすれば最上位グレードに手が届くため、新車購入できた時代から一貫して「ジュリエッタ ヴェローチェ」の人気が高い状態が続いています。
買取相場は300万円台前後と非常に高い水準ですが、この価格帯で買い取られるのも時間の問題です。
すでに新車販売を終了している車であり、今後は年式が増えていく一方となります。
仮に新モデル、あるいは名前が同じ車が登場すると現行ジュリエッタは型落ち扱いとなり買取価格が大幅に下落してしまう可能性があるためです。
可能であれば早めに売却するのがおすすめです。
それ以外では「クアドリフォリオ」の系列が高額査定につながりやすい傾向が見られます。
上位に位置する「クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチEd」は、買取価格が200万円を超えることもあるため、一度査定に出してみる価値はあるでしょう。
中古車市場でも同じことが言えますが、傷や汚れ、事故歴がないほかのグレードでも十分高額買取につながることは間違いありません。
買取価格は年式や走行距離で大幅に下がっていくため、少しでも早い段階で査定を依頼することが重要です。
ジュリエッタの人気カラー
アルファロメオ ジュリエッタには最終的に4色のボディカラーが設定されていました。
ジュリエッタのボディカラーは追加と削除を繰り返していましたが、最終的に4色に絞られて終売しました。
その中でも特に人気が高いのは「アルファ・レッド」と「アイス・ホワイト」の2色です。
ジュリエッタに関わらず、アルファロメオの自動車にはレッド系カラーがコンセプトカラーに設定されることが多いのです。
燃えるようなレッドは、イタリアの自動車メーカーらしいボディカラーであり、アルファロメオといえばレッド系がすぐに思い出されます。
もうひとつの人気カラー「アイス・ホワイト」も人気が高いのが特徴です。
スポーツカーのジュリエッタに気品と高級感を与えてくれるボディカラーで、リセールバリューも高く、安定した人気を誇っています。
ジュリエッタの人気オプション
アルファロメオ ジュリエッタには多くのオプションが用意されていました。
カスタマイズの王道であるホイールはもちろん、サイドスカートやインテリアアイテムまでさまざまです。
特に人気が高いのが純正ドライブレコーダーです。
このドライブレコーダーは一般的なものと違い、Wi-Fiと専用アプリ対応で、SDカードを抜いたりしなくても録画データを手軽に確認できるようになっています。
あわせて装備されることが多い、140度撮影可能なリアカメラも人気のオプションのひとつです。
そのほかにはベースキャリアとそれに関連するアタッチメントも人気です。
スポーツカーコンセプトの強いジュリエッタですが、ハッチバックのような形状もしており、アウトドアでも活躍できるように収納機能拡張のオプションが多いのも特徴と言えます。
すでに終売してしまっているためこれらのオプションを後付けで装備できるかと言われれば難しいところ。
ディーラーに在庫があれば対応してもらうことはできますが、なければ諦めるしかありません。
そのため、オプションのついたジュリエッタは、オプションなしのフルノーマルよりも査定でプラスアルファの評価を得ることもあります。
オプションともども大事にしておくことをおすすめします。